見出し画像

神話のミステリードラマ

神道における八百万
自然現象などの信仰や畏怖の対象である。
「八百万の神」(やおよろずのかみ)と言う場合の「八百万」(やおよろず)は、数が多いことの例えであるため、「八百万の神々」という言い方は正しくない。
「百八十神」もたくさんの神の意味。

仏教の八万四千
八万四千の法門の「八万四千」は、仏教で「多数」を意味する語。
「八大」と表現されることもあります。
法門とはお釈迦様が45年間に亘り説いた教法です。

大陸からの仏教伝来時に発生した崇仏・廃仏論争において物部尾輿・中臣鎌子らは「我が国の王の天下のもとには、天地に百八十神がいます。今改めて蕃神を拝せば、国神たちの怒りをかう恐れがあります」と反対、私的な礼拝と寺の建立が認められた。
しかし直後に疫病が流行し物部・中臣氏らは「仏神」のせいで国神が怒っているためであると奏上。欽明天皇は仏像の廃棄、寺の焼却を黙認したという。
仏教保護の為に神仏習合が進んだ。
神社で怨霊を鎮めるために神として祀るなどした。のちに疫病神という言葉もうまれる。

荒魂(あらたま、あらみたま)・和魂(にきたま、にぎたま、にきみたま、にぎみたま)とは、神道における概念で、神の霊魂が持つ2つの側面のことである。
崇神天皇の御代には大物主神の荒魂が災いを引き起こし、疫病によって多数の死者を出している。大物主神の神名の「大」は「偉大な」、「物」は「鬼、魔物、精霊」と解する。
菅原道真公の怨霊は陥れた多くの貴族を急死急病させ大変恐れられ、天満宮に祀られて天神さまとなった。
靖国神社は国家のために戦死した不特定多数(二百四十六万余柱)を神として祀っています。

神は本来、目に見えないものか見てはならないものとして観念されている一方で、
祭祀など神が依るべき物体として神体が神輿などに移される。
荒神が御神体の場合は、激しい祭りが開催される。

古代神道
古墳時代には、現在の神社につながる自然崇拝の痕跡がある事が明らかになっていることから、縄文時代から自然信仰(万物に神宿る考え方とその信仰)があったと考えられる。


天孫降臨

天皇の始まり
天孫降臨
天孫(太陽の子)の邇邇藝命が高御産巣日神の意向、あるいは天照大御神の神勅を受けて葦原中国を治めるために、高天原から日向の襲の高千穂峰山頂に天降(天下)ったもの。
邇邇藝命は天照大御神が下賜した三種の神器を持って、天児屋命など御供の神々を連れて高天原から猿田彦命に導かれ地上に降臨したとされる。

神々を道案内する猿田彦命

延喜式巻八の『六月晦大祓』には、八百万の神が相談して皇孫が豊葦原ノ瑞穂ノ国を治めるように決定したと書いてある。

神の文字
祭祀を意味する「示」に音符「申」を付した旧字体「祇」があります。
「神祇」とした場合は、地の神である「祇」に対し、天空にいる雷神の類を意味する。

カム
神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレヒコ)
神阿多都比売(カムアタツヒメ)
神屋楯比売命(カムヤタテヒメ)
など「神」が「カム」となっていることから、「神」は古くは「カム」かそれに近い音だったことが推定される。

本居 宣長(もとおり のりなが)は、江戸時代の国学者(文献学・言語学)、医師。
荷田春満、賀茂真淵、平田篤胤とともに「国学の四大人(しうし)」の一人とされる。
『古事記』の研究に取り組み、約35年を費やして当時の『古事記』研究の集大成である注釈書『古事記伝』を著した。

本居宣長は神には「御霊」(みたま)があるものと霊ではなく自然体の「かしこさ」を神格化したものの二つを挙げている。

中央集権化に伴い、神に対して人間の位階に相当する神階を奉授する神階制が成立した。
位階は、603年(推古天皇11年)に冠位十二階の制度を定め、官人に対して冠を与えたのが初めとされる。

文位(ぶんい)・位階(いかい)として、人に対しては少初位下から正一位までの30階がある
神に対する神階は正六位から正一位までの15階がある。
品位(ほんい)は、皇族(わずかに神にも)に授けられるものである。
天平勝宝元年(749年)12月、豊前国の宇佐八幡の大神(八幡神)に対して一品(いっぽん)を、その比売神に対して二品(にほん)を与えた例などがある。

武位(ぶい)・勲位(くんい)・勲等(くんとう)として、人・神とも勲十二等から勲一等までの12等がある。

守護神と祟り神
神道の神々は祖霊信仰を淵源として人と同じような姿や人格を有する記紀神話に見られるような「人格神」であり、現世の人間に恩恵を与える「守護神」であるが、祟る性格も持っている。祟るからこそ、神は畏れられたのである。

三貴子(みはしらのうずのみこ)
『古事記』で黄泉の国から帰ってきた伊邪那岐命(イザナキ)が禊(水浴)で黄泉(亡くなったイザナミに会いに行った)の汚れを落としたときに最後に生まれ落ちた三柱の神々のことである。
イザナキ自身が自らの生んだ諸神の中で最も貴い三神としたところからこの名が生まれた。

天照大御神
イザナキの左目から生まれたとされる女神。太陽神。

月読命
イザナキの右目から生まれたとされる性別不明の神。月神。

須佐之男命
イザナキの鼻から生まれたとされる男神。海原の神。

蛭児
『日本書紀』本文は伊弉諾尊と伊弉冉尊が共に「いかにぞ天下の主者を生まざらむ」と言って最後に生んだ四柱の神々のうち三柱で、月神の後、素戔嗚尊の前に蛭児(ヒルコ)も生んだとする。

蛭児は、三歳になっても脚が立たなかったため、天磐櫲樟船(アメノイワクスフネ。堅固なクスノキで作った船)に乗せて流した。
中世以降に起こる蛭子伝説は主にこの日本書紀の説をもとにしている。

蛭子と書いて「えびす」と読む地名ならびに名字も存在する。現在、ヒルコ(蛭子神、蛭子命)を祭神とする神社は多く、和田神社(神戸市)、西宮神社(兵庫県西宮市)などで祀られている。

ドラマ『全領域異常解決室』
雨野小夢は、自分が「天宇受売命」という神だと気づく。
それを聞いて黙り込む興玉雅(藤原竜也)ら「全決」のメンバーたち…。
そして、話は4カ月前にヒルコによって消された料理研究家の大月比呂佳(田山由起)の「神隠し事件」にさかのぼる。彼女は糧食を司る「大宜津比売神」で、全決で頻繁に食事をふるまっていた。
謎の神「ヒルコ」に仲間を消された全決メンバーは、必ずヒルコの正体を暴くと決意を新たにする。

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)『古事記』に登場する女神
伊勢神宮の御倉神(みくらのかみ)。のちには伏見稲荷大社のお稲荷さん
室長は、小日向文世演じる宇喜之民生

天宇受売命(アマノウズメ)
「岩戸隠れ」の伝説などに登場する芸能の女神であり、日本最古の踊り子
広瀬アリス演じる雨野小夢

猿田毘古神(サルタビコガミ)
天孫降臨の際に、天照大御神に遣わされた邇邇芸命(ににぎのみこと)を道案内した国津神で、天宇受売命と結ばれる。
迫田孝也(さこだたかや)演じる芹田正彦

興玉神(オキタマノカミ)伊勢神宮皇大神宮(内宮)の祭神(岩の神)
藤原竜也演じる興玉雅

豊玉毘売命(トヨタマビメ)海神(わたつみ)の娘で、竜宮に住むとされる。
福本莉子演じる豊玉妃花 最初、土屋太鳳かと勘違い。

飛鳥時代、厳しい修行の果てに、神としての記憶を消す「 事戸渡 し」を習得した人間がいたという。
それは日本最古の 呪術者 とも、山岳信仰である 修験道 の開祖ともいわれる「 役小角 」で、文武天皇3年に、人々を言葉で惑わしていると讒言されて伊豆島に流罪となる。南無神変大菩薩

神が宿る肉体が死んだ後、別の赤子に霊が宿り復活するが、神としての記憶を消す
「 事戸渡 し」をした後に肉体が死亡すると、神の魂ごと消滅する神隠しとなる。

探しているヒルコは誰なのでしょうか、神話上は醜い外見となっていますが。
女刑事の成海 璃子(なるみ りこ)演じる二宮のの子警部補かもしれない。


三輪氏(みわうじ)
大和国磯城を発祥とし、大物主神を祖神とする氏族。
『古事記』では大物主大神の5世孫である意富多多泥古(オホタタネコ)は神君および鴨君(のちの賀茂朝臣)の祖と記されている。

氏の名は大和国城上郡大神郷の地名に由来する。
三輪氏の姓は初め君だったが、天武天皇13年(684年)11月に三輪高市麻呂ら一族が朝臣姓を賜り、改賜姓五十二氏の筆頭となる。
飛鳥時代の後半期の朝廷では、氏族として最高位にあったとする。
奈良時代には多くが三輪氏と名乗るようになる。

いいなと思ったら応援しよう!