旧丹波国篠山城
旧丹波国
『和名抄』では「丹波（たんば）」を「太迩波（たには）」と訓む。
由来は「田庭」といわれ、平らで広い土地を意味する。
旧丹波郡が丹波国の中心とも言われている。
『和名抄』に「国府在桑田郡高低上一日下半日」とあることから、10世紀には桑田郡（現在の亀岡市周辺）にあったとされる。
しかしながら国府の位置は確定できておらず、現在も諸説がある。
出雲大神宮（いずもだいじんぐう）は、京都府亀岡市にある単立神社。式内社（名神大社）、丹波国一宮（二宮以下はない）である。
山脈で隔てられる地域
亀岡・八木・園部の南丹（口丹波）地方は山城・摂津
福知山・綾部の中丹は丹後・但馬
篠山は摂津・播磨
氷上は但馬・播磨
に密接に係わる歴史を持った。
要衝の播磨や大和などと並んで鎌倉時代の六波羅探題や江戸時代の京都所司代などの直接支配を受けた。
鎌倉時代末期には足利尊氏が桑田郡篠村（現・京都府亀岡市篠町）で挙兵し、安土桃山時代にも丹波亀山城主の明智光秀が本能寺の変を起こすといった時代変革の重要な舞台となった。
福知山城（ふくちやまじょう）は、丹波国天田郡福知山（京都府福知山市字内記内記一丁目周辺）にあった日本の城（平山城）。
現在のような縄張りは明智光秀がおこなった。
丹波国を平定した明智光秀が築城し、女婿の明智秀満を城主とした。
天守はレプリカ
天守は三重三階の大天守と二重二階の小天守が1986年（昭和61年）に復元されたレプリカであり国宝指定されない。
安土桃山時代は羽柴秀勝や羽柴（小早川）秀秋、前田玄以といった豊臣政権の親族などが亀山に置かれた。
一方、福智山は小野木重勝が封じられた。
織田信長の弟である織田信包が氷上郡柏原に陣屋を構えた。
江戸時代は一国を有する大名はなく、七藩（丹波亀山藩、園部藩、綾部藩、山家藩、篠山藩（八上藩）、柏原藩、福知山藩）を有した。
そのうち、丹波亀山藩と篠山藩は京都や大坂に近いため幕府の重責を担った譜代大名による移入封が多く、徳川幕府が重要視する藩の一つであった。
天下普請で築かれた「篠山城」
目指したのは姫路城の様な城。
福岡城も黒田氏（秀吉の軍師・黒田官兵衛孝高［如水］は姫路城で生まれた）が九州へ移るときに職人や大工を呼び寄せて姫路町を作って姫路城を元に城や城下町を作った。
福岡城が予定通り完成していたら西の姫路城になっていたとも。
秀吉が築いた初代姫路城の上に、徳川側の西国への睨みとして大規模改築で江戸初期に建ったのが「姫路城」でした。
同様に「篠山城」は秀吉死後の豊臣氏との戦いを見据えて徳川家康が築いた、軍事上極めて重要な役割を担った城です。
姫路城は山陽道と瀬戸内海の押え、篠山城は山陰道と日本海側の押えでした。
大阪城の南には紀州松平氏の和歌山城があり水軍や四国の睨みになります。東は三河・駿府に徳川の旧拠点があります。その後方に江戸
大阪城の包囲網は完成していた。
篠山は京都と山陰、山陽を結ぶ交通の要衝として、軍事上古くから重要視されていました。江戸時代に入ると、徳川家康が警戒する豊臣家の居城・大坂城と、豊臣家ゆかりの西国大名を分断する目的で城が築かれたといいます。
店主が築かれなかった理由
計画では姫路城に匹敵する天守を建築予定で資材も調達された。
しかし、堅固な高石垣が積み上げられ、あまりにも強力な造りであったため、徳川家康や本多正信が天守造りを懸念したとか。
この時代には大砲が実用化され実戦投入されていたので、的になりやすい天守は不要説もあった。
天守を断念した代わりに本丸（江戸時代中期以降は二の丸と呼ばれる）に大書院が建てられた。
昭和19年（1944）1月に火災により焼失しましたが、建築当時の記録を元に平成12年に再建された大書院は独特の大屋根が人気。
大書院は、京都二条城の二の丸御殿に立つ遠侍（とおさぶらい）と呼ばれる建物と、外観や部屋割りが似ているといわれています。
石垣は担当した大名によって積み方が異なった。
全体の指揮は穴太衆がとったといわれるが、大名ごとの自己主張が強かったと考えられ、石垣を見比べてみるのも面白い。
本丸と二の丸の周囲が高石垣に囲われている点も篠山城の大きな見所です。
高石垣は縄張りを担当した藤堂高虎が導入したもので、高さは10mに及びます。 加えて石垣の上には多門櫓と隅櫓が設けられており、城の守りをより堅固なものにしていました。
石垣の下、堀の内側には広い犬走りが設けられており、急ごしらえの城であるため、ここに資材を集積していたと考えられる。
徳川家康の実子である松平康重が初代城主となり、その後も譜代大名である松平三家8代、青山家6代に引き継がれていきます。
国の重要伝統的建造物群保存地区
山陰道に属する京街道沿の丹波地域
篠山城の城下町は、西側に広がる旧武家町（御徒士町武家屋敷群）と、南東に広がる旧商家町（河原町妻入商家群）がある。
御徒士町武家屋敷群は、江戸時代に藩主の警護に当たった武士たちが住んだ場所で、現在も10数棟の屋敷が残っています。
一方、河原町妻入商家群には、東西約600メートルの通りに沿って、間口が狭く奥行きが長い妻入商家が軒を連ねています。
枝豆、黒豆、紫豆、栗、松茸などが美味しいね
姫路の城下町は第二次世界大戦での姫路大空襲で全焼してしまったので、篠山城下街が現存するのは良いですね。
姫路城は残りましたが、戦後、姫路駅との間に商家町と堀を復元すればよかったですね。今はマンションが増えつつあり景観が損なわれてしまっている。
JR福知山線「篠山口駅」：快速列車で大阪駅から約70分
JR東海道・山陽本線「姫路駅」：新快速で大阪駅から66分
熊本城で空洞調査が行われる
熊本城総合事務所によると、1月31日午前に西大手門付近の通路で、外灯のケーブルを入れ替えるため掘削工事をしていたところ、空洞が見つかった。空洞の直径は約30センチ、深さは最大で2．5メートルほどだということだ。空洞が拡大するおそれもあり、安全が確認されるまで通行止めを継続。
震災復旧工事は2032年まで行われる予定なので、空洞対策も並行して行われることでしょう。
熊本城とは？
1877年、熊本城天守と本丸御殿は焼失した。
落雷などではなく、篭城で兵糧を失い自焼した説と谷干城（たにたてき）が命じ、児玉源太郎（こだまげんたろう）が放火した説。
発掘調査で、焼け跡から500石は出ると思われた炭化米が全く見つからなかった。
また、アメリカは南北戦争後に余剰となった兵器を日本に輸出していたが、発掘調査において熊本城からの出土品にも見つかっている。
1960年8月31日、鉄骨・鉄筋コンクリート造のレプリカ天守が完成した。平左衛門丸、東竹の丸、監物櫓（監物台樹木園）、長塀（坪井川端）などが国の重文であり、国宝はない。
2016年の熊本地震で、重要文化財建造物13棟のうち北十八間櫓、東十八間櫓の2棟が倒壊。早い復旧をお祈りいたします。
https://www.youtube.com/watch?v=blXfIOsCYHE
地中の空洞化
地震でできた空洞なのか、古いインフラが原因なのか不明。
美的完成度が最高と称される現存する木造建築の姫路城でも、陸軍の聯隊があったので、古いインフラ工事が行われていた可能性があり、場内（特に三の丸広場と美術館周辺を中心に）の空洞調査が必要になりそう。
姫路城は完成時に地盤沈下を起こして東南方向に42.42cm傾いた。20m余りある心柱は30cm以上傾いていた（棟梁の源兵衛が飛び降り自殺）。江戸時代の傾きは昭和の大修理で修復された。
3階と5階の階段は、傾斜が50度以上の急で、階段上段部分の天井も低い構造だが、傾きとは関係なく、外部の者が攻め込みづらくしたもの。平成の大改修以後は観光客の増加により傾斜の緩い階段が設置されて登りやすくなっています。
17世紀初期に天守閣を築いた池田氏の揚羽蝶家紋が瓦に使われていますが、1枚がわざと上下逆さまに造られて入れられた。
これは日本古来の建造物を完成させない美学と、邪悪な魂に対する監視役として意図的に設置されたものだと言う。
姫路城には敵襲に弓矢や火縄銃で応戦するための丸や三角や正方形や長方形の壁の穴「狭間」の他に、「隠し狭間」と呼ばれる狭間があります。 これは、普段蓋のようなもので穴が塞がれていて外側には漆喰が塗り固められ、一見、外から見ると壁にしか見ない仕組み。
不戦城と観光案内されていますが・・・敵は薩長？
大天守の地階（地下一階）には２か所の厠があり、それぞれ３つの便器があって、備前焼の大かめが埋められていました。 実際に使用された痕跡はありませんでした。特別公開時以外は非公開。
幕末に近くの男山・景福寺山より備前藩が３発の砲撃を加えています。しかし、戦にはならず江戸城と同様に無血開城しました。
曲輪北寄りに建つ天守に近い山は弱点であることが分かっていました。
砲撃したのは播磨姫路藩初代藩主・池田輝政の子孫を藩主に持つ備前藩だったため、倒幕軍側の藩でありながら姫路城の天守や御殿を狙わず、壁や門の一部のみ破壊する砲撃だった。
・・・というのは美談で、姫路市民の反感を買い大規模に敵対行動をとられるのを恐れたというのが主因。姫路市民は大きな一揆を起こした前歴があり、播州民は気性が荒いことで昔から知られていた。播州地方の荒っぽい秋祭りはガス抜きとも。（神道的には「気枯れ」を回復する祭り）
傾きは姫山の軟弱地盤と盛土でもあるが、過去の姫路の北側で起こった山崎断層巨大地震（868年に発生した播磨国地震の震源）による空洞の存在も疑われる。
https://www.youtube.com/watch?v=6wJNDZqQ9Cg
岡山県美作市から兵庫県三木市に至る約79kmものＡ級の活断層
安富断層は中国自動車道福崎IC - 山崎IC間直下に活断層。
また、三木市から加古川市にかけて分布する断層も13kmある。
2006年にJR西日本が姫路駅構内で行った脱線復旧訓練では、山崎断層を震源とする大規模地震が発生したとの想定の下、実施された。