
エヴァンゲリオン「レイの食事会:Q」
「レイの食事会:Q」
あたりもすっかり暗くなり、静まりかえった頃、「レイの食事会 第2部」は佳境を迎えていた。
ミサト 「って言うかさー、、、碇指令、、って言うか、ゲンドーくんっ、、、、、」
リツコ 「、、ミサト、あなた、飲み過ぎだって、、」
ゲンドウ 「、、、かまわん、、、無礼講だっ、、、」
ミサト 「おぅっ! よく言った、ゲンドーくん、、、って言うかさー、もうぶっちゃけなんだけど、、、」
アスカの心の声 (ミサトが呑兵衛なのは知ってるけど、ここまで酔っ払ったのは、初めて見たわ、、うふふ、、、。あっ、、私って笑えるんだ!)
アスカ 「、、なんか楽しくなってきた♪」
ジャーマンポテトをつまみ、飲みつけない芋焼酎をあおるゲンドウ
ゲンドウ 「ふぅっ、、、初号機、、パイロットは、、どうした、、」
レイ 「、、碇くんは一口飲んだだけで、、横になっちゃって、、、」
そう言うレイの姿が、またしてもユイに重なる。
、、、あなた、、、あなた、、、
ゲンドウ 「、、そうか、、、、少し、、暑くなってきたな、、、」
そう言ってゲンドウは上着を脱いだ。
レイの心の声 (碇指令が、、ポカポカしてきた!♪、、、ポカポカしてきた!♪、、、♪)
ミサト 「、、ぶっちゃけなんだけどさー、、もうシトってさー、マジムカつかない?」
リツコ 「それは当然よ、人類の敵だからね、ムカつかない訳ないわよねぇ」
ミサト 「、、そうでしょー!、、、エヴァだってさ、いくら3機あったってさ、、、、マジで無理って時も、、、ぶっちゃけあるよね〜」
ゲンドウ 「、、そうだな、、、ヒック」
リツコ 「ここだけの話だけど、、、形状も大きさも、エヴァじゃどうにもならないって思う時も、あるわね」
ミサト 「、、でしょー!、、、でしょー!、、私だってねぇ、作戦立てても無理かなって思うもん、、、でもね、この子たちが、、命懸けで頑張ってくれてるのよ、人類のために、、、」
ゲンドウ 「、、、そうだな、、、ヒック」
ミサト 「、、、アスカ!、、レイ!、、ありがと!ありがと!、、」
アスカ 「そりゃぁ、私は天才だから、、でも、なんだか嬉しいな♪、、、ありがとう、ミサト!、、、ありがとう、エコひいき!、、あれっ?」
レイ 「、、、ありがとう、、、2号機パイロットさん、、なんだか、ポカポカしてきた、、」
ゲンドウ 「、、、、そうだな、、、、ユイ、、、、ヒック」
ミサト 「、、、ユイ?、、、、あれっ、、ゲンドーくん、ゲンドーくん!、、、ちょっと、潰れるには早いんじゃーないのー!」
リツコ 「でも、意外ね、碇指令がこんなにお酒弱いなんて、、、」
ゲンドウはそのまま酔い潰れ、時折うわごとのように 「、、、ユイ、、、ユイ、、、」と呟くだけだった。
EVANGELLION 3.34
Rei’s Dinner Party
We are(not) drunk
テーブルの料理はほぼ平らげて、空いた皿は早々にリツコ が片付けた。
酔い潰れて、時折うわ言を言うゲンドウ、早々にダウンしたシンジ。
ミサト 「、、、これが、、、最後の、、1本だわ〜」
とっておきの1本はリツコが持参した赤ワインだった。
リツコ 「、、アスカもレイも、やっぱりまだ子供ね、、一つのベッドで二人仲良く気持ちよさそうに寝ているわ」
ミサト 「、、その子供たちに、、、私たちは、、あの使徒と、、戦わせているなんて、、、」
リツコ 「、、、、、そうね、、、」
少し酔いが覚めてきたのか、ミサトはしっかりした口調に戻っている。
ミサト 「、、私たちの上部組織、、ゼーレ、、って知ってる?」
リツコ 「、、名前は聞いたことがあるって言うくらいで、詳しいことは、、」
ミサト 「、、そうだよね、この前、加持にも聞いたんだけど、やっぱり情報はないみたいだし。」
リツコ 「それこそ、さっきの勢いで、碇指令に聞いちゃえば良かったんじゃない?」
ミサト 「いやいや、いくら酔っ払っても、それはちょっと、、、無理。」
リツコ 「大学で初めて会った時、正直私には得意なタイプじゃなかった、、。」
ミサト 「、、? 加持のこと?」
リツコ 「、あなたのことよ!、、でも、、、、不思議なものね、、ふふっ、」
ボトルに残ったワインを開けて飲み干すミサト。
ミサト 「ふぅっ!、最後の1本、空いたわよ」
リツコ 「、、そうね、、、でも良かったわね、今日は、、楽しかった、、、でも、もう少し、、、」
ミサト 「、、じゃ、同級生同士で飲み直す?」
リツコ 「どこで? この時間じゃぁ、お店開いてないわよ」
ミサト 「、、、う〜ん、、」
リツコ 「!、私の研究室でもいい? 簡単なキッチンもあるし、、でもつまみはいらないか!?、お酒ならあるわよ」
ミサト 「じゃぁ、お言葉に甘えさせてもらうわん♡」
自分たちのグラスを片付けると二人はそっと部屋を出た。
足音が響かないように、両手にヒールを持って。
碇指令 本日はご多忙のところありがとうございました。
レイ、アスカへ とても美味しかったわ、どうもありがとう!
シンジくんへ 大人になったら鍛えてあげるからね!早く大人になってね♡
good night
葛城 ミサト
赤木リツコ
終劇