推薦・総合型選抜入試の面接に備えよう。

ちょっとSNSで話題になっていたDeNAの最終面接動画ですが、フィクションかもしれませんが臨場感があり、教材として魅力があったので、推薦・総合型選抜試験を控える受験生に共有しました。

【DeNAの最終面接に密着】いきなり最終面接#1 〜 日本をアップデートしたいとは? 〜(Youtube) ワンキャリア / ONE CAREER

個人的に、こういう動画見るの好きです。

推薦・総合型選抜試験の面接と就活面接の違い

大学教員が面接官である

まず、面接官は大学の教授・准教授等なのでアカデミック寄りな方達です。ビジネスマンは仕事ができる人材を基準に考えますが、大学の先生は学生として優秀な人材を求めます。あと、お金を受け取る側と払う側って違いもありますね。

 文科省による評価の方針が示されている。

文科省の方から、大学側に"学力の3要素"「1.知識・技能」「2.思考⼒・判断⼒・表現⼒」「3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(主体性・多様性・協働性)」を評価のベースとした大学独自の"アドミッションポリシー"に基づいて、質問内容がある程度決まっているので(公表はされませんが。)、1つあたりの質問は短く、複数の質問にどんどん答えていってもらう形が多いように思います。

面接だけでなく複数の評価基準の総合評価

志望理由書などの提出書類、在籍している学校の成績、資格、筆記試験など評価項目にはいくつも種類があり、合否も総合評価になります。就活も勿論、面接だけではないと思いますが、企業によっては面接評価がかなり大きいところもあります。

しかしながら、この動画、面接で面接官に人物評価されるという状況を追体験するには良い動画だと思います。ぜひ、今年受験生の人は見て感想をお聞かせください。

以下、私の感想です。

私の感想

面接される側の学生は、テンポよく喋れるし、返答も的から外れておらず、ピアノとサッカーもできて凄い人だなぁと思いました。

ただ、「組織と個人」の認識に関する話をしている中で、面接官が「スコープ」という概念を持ち込んで、社会全体を変えていく事の難易度について質問があったとき、「企業くらいの規模感だったら、所属すればその弱点を発見して変えていける、なんとかなる」的な発言したあたりから、雲行きが変わってきましたね。

社会全体を改善することについて

社会全体を改善するという話をしたときに、その問題解決について話をするのは激ムズです。仮に何か1つを例にあげても「それができるなら既に社会は変わっているよね?」と反論されるケースに陥る罠があります。

こういう時は、いったん切り口を変えるとか、見る面を変えるのが良いのではないかなと思います。

私でしたら「市民として社会を改善する」と「企業として社会を改善する」の2つの切り口と具体例を出すかな。

「市民」は世論形成を担っていますので、同じ意見をもつ人とつながって、メディアへ問題提起したり、運動をするみたいな結論の話をするかな。就活の場面でしたら、消費者の立場を取って企業の事業に切り込む話に持ち込めるかな。

「企業」として社会を改善するであれば、プロダクトとサービスの話が動画で出てきましたが、今その企業が行っている具体的な事業の社会的意義の話をすればよかったのではないかなと思います。

入学1~2年度の直近ビジョンをもっておこう

他にも別の話をすれば良かったというところはありますが、

最後、合否を分けた部分の1つの要素に、入ってから2~3年後に何ができるかの部分で響かなかったことがあると思いました。

大学受験の面接においても「入学後のビジョン」は重要で、それは就活と共通しています。

大学に入ってから「優秀な成績を取ります」だけではダメです。

「大学入学後は博士課程後期まで進学して論文を10本書きます」が正解です。(冗談です)

少なくとも大学に入ってからの4年間をどう過ごすかの「学びの計画書」を作成しておき、「大学1年次なにしてる」「大学4年次なにしてる」が具体的に受験した大学に応じて答えられる準備が必要になってきます。

学びの計画書を作っておくことでビジョンを明確にできます

学びの計画書を書くには大学分析が要りますね。カリキュラム、プログラムの特徴を詳しく調べましょう。

「学びの計画書」についてのイメージは沖縄国際大学の資料がわかりやすいので共有します。

学修計画書ってどうやって作るの? -沖縄国際大学- 
https://www2.okiu.ac.jp/admissions/hondana/nichibun_sogoa2.pdf

要は、短期的な目標をしっかり持っているかどうかが問われるだけなので、必ず作らなければならないというわけでもないのですが、ォーマットとして有効だと思います。

おわりに

いかがだったでしょうか?

他にも推薦・総合型選抜には用意しておくべきことがあります。気になる人はTwitterもやっていて相談も受け付けているのでフォローして頂ければ幸いです。


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