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【へなちょこ欧羅巴紀行】9日目 ゴージャス×ゴージャス!
<ご注意ください!>
このヨーロッパ旅行の日記は、2007年のものを掲載しています。
当時の情報そのままだったりしますので、ご注意ください。
特にためになる話は載っていません。
ただただ楽しんでいただけると幸いです
▶︎大都会・チューリッヒ
チューリヒに来た時、駅で衝撃の出来事がありました!
来たらどうにかなるだろうと思っていたら、どうやらチューリヒでカーニバルかなにかあったらしく、ホテルが取れないと言われたのです。
(ちなみに、今回の旅では主要なところは事前にホテルの予約をしていましたが、基本的にはその町に行ってインフォメーションで安い宿を紹介してもらっていました)
さすがにちょっと焦る我々。
野宿を覚悟していたら、意外に安くてきれいな宿が見つかったので一安心。
とにかく、泊まるところが見つかってよかった・・・。(しかも安い!)
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チューリヒの街は、今まで廻ったどの町よりも都会で、ちょっとドキドキ。
またしても、コペンハーゲンですられた財布の記憶がよみがえります。
しっかりと財布をしまってチューリヒの街を歩いてみました。
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しりあがり寿氏の絵にしか見えなかった・・・
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▶︎超豪華夜行列車「City Night Line」
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教会やら、この日タダで入れる美術館やらを見学し、この旅のメインイベントのひとつ!
超豪華夜行列車「City Night Line」に乗り込みます。
しかも、何を思ったのか、超ビンボー旅行のくせにデラックス。
なんてったって、個室で、そこにトイレも風呂も付いてるんですから!
今まで泊まってきた部屋(ていうか、今後泊まる部屋も含めて)、こんなに清潔でバストイレ付で、しかもウェルカムシャンパンがついてる部屋なかったですから!
寝台車にもかかわらず、ステキなお部屋Best3に入りますわ。
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とにかく!
このゴージャスさに、さらに輪をかけてゴージャスになるようにビンボーな我々が準備したのは「高級チョコレート」!
しかも、それぞれ2個ずつ・・・。
Мちゃんもハナコも、現金でスイスフランはほとんど残っておりません。(だって、ドイツからはユーロだし)
でも、カードを切るほどの金額でもない(フランスに行ったら、300円ほどでもためらいなくカードが切れるまでに成長したんだけれども、このころはまだ、ウブだったのかしら?)ので、現金で買える範囲・・・ということで、2個が限界だったのです。
しかしながら、さすがは高級チョコレート! たった二つでも、ゴージャスな雰囲気を醸し出します。
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ゴージャス × ゴージャス!!
それは、1ランク上のゴージャス?!
ビンボー人が、浮足立ってしまいます。
もちろん、ウェルカムシャンパンなど普段飲み慣れないものを飲み、か〜な〜り〜酔っぱらってしまいました。
ろれつが回らず、何度も同じことを言っております。
Мちゃん、ご迷惑おかけしました・・・。
さて、そんなこんなで、ゴージャス空間を堪能していると、一晩なんてあっという間。
早朝に列車は、ドイツはベルリンについたのでした。
ゴージャス空間で一句・・・と思っていましたが、酔っぱらいましたので。
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【2007年6月13日チューリヒ〜ベルリン/22,453歩】
(2007年そのままの文章)
▶︎2024年の私から
また、寝台列車に心踊ってますね。
今調べてみたら、2015年にCity Night Lineは全廃されていました。(なんか悲しい)
よくよく思い出したら、チューリヒでなんとか見つけたホテルは、女性専用ドミトリーで安かったけど、共同のシャワーが暗くて、床がぬるぬるしていたなあ。
モレスキンに書いたメモを見てみたら、こんなことが書いてあった。
「女性専用ドミトリー38SF(朝食付)ちょっと遠いけど、トラムの駅からは近いし、キレイだし、お得な値段! ドミトリーとはいえ、2つのベッドごとにカーテンで区切っていてほぼツインのイメージ。ただし狭い・・・。そして暗いし、シャワーは一つだけ」
おお!
記憶はあっていました。
でも朝食はなんだか豪華な写真が残っていて、これがまた綺麗でおいしそう。
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今振り返っても、宿と食事にお金をかけていない旅行でした。
若さって怖い。(当時すでに30代だったけれども)
今だったら、一都市滞在型でちょっといいホテルに泊まって、美味しいご飯を食べてゆっくりと観光したい。
でもことときしかできなかったことなので、これはこれで良い思い出。
二十年近く経ってもしがむことができるとは、ありがたい話ですね。
▶︎オススメ旅本
『二週間の休暇』フジモトマサル 著
普通の旅本ではないんだけど、ものすごく好きな本で何度も読み返しています。
どうやら社畜っぽい日菜子さんが、鳥の国に招待されて二週間暮らすように旅しているマンガ。
仕事に疲れた時に、私にも鳥の国からの招待が来ないかと思ってしまいます。
もちろん不思議要素はたくさんある(なんせ鳥がデカくて喋ります)し、ちょっぴりミステリー要素もあるのです。
作者のフジモトマサルさんはイラストレーターなので、普通の漫画ではなくアート作品のような感じ。
他の作品も大好きでほぼ手元にあるのですが、2015年に無くなってしまったと聞いてショックでした。
もっと他にも新たな作品を見てみたかったと思わせてくれる素敵な作家さんです。