こだわらない、でも流されない
5月の言葉 「緑の香りに包まれて」
あんなに待っていた
桜の季節も終わり
はらはらと散る花びらに
寂しさをいだく間もなく
季節は明るい初夏にむかって
早足に通り過ぎてゆきます
別れも告げずに
急に去って行った同僚に
伝えたい言葉もあったのに
そんな寂しさと
期待と不安が
まとめてやってくる
それが春
自然はとどまることなく
命のいとなみを続け
きのうまで
あんなに小さかった銀杏の若葉
輝く太陽にはげまされるように
ぴかぴかと緑をひろげ
成長してゆきます
天地自然の限りないエネルギーを
すなおに胸にすいこんで
明るく一歩を踏み出したい
こんなすてきな緑の香り
今日も笑って出かけよう
でもなんだ今日は体が重い
明日への一歩が踏み出せない
少し不安な新しい仕事
ぴかぴかに見える新人の姿
緑の香りにつつまれて
そんな思いを引きずって
初夏の輝く太陽が
まぶしすぎると思ってしまう
ちょっと不安定な心と体
かかえて今日も出勤してる