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『かかりつけ医』と『離島』と『AI』

こんにちは、先日次女と言い合いになり
次女「あそんだ!」
室原「あそんでない!」
次女「あそんだ!」
室原「あそんでない!」
次女「あそんだ!」
室原「あそんでない!」
次女「だるまさんが転んだ!」
室原「あそ、、、」

となり敗北した室原です。
#タイミングが抜群だったw
#3歳強し

こいつが次女

さて、先日日本超音波医学会に参加させて頂いたのですが、そこでめちゃくちゃ面白い話を聞かせてもらいました!医療とAIのお話です!

その学会は日本の超音波医療(エコー診療)の最前線の学会なので、まずはエコーの話から始まります。現在はエコーというと、患者さんの横に技士さんやお医者さん、看護師さんが座って検査をします。それが、将来的にAIが自分でエコーを患者さんにあてる未来が来るかもしれないというのです!人間が要らなくなるかもしれない!さらにそこから、医者はAIにとって代わられるのかという話に発展します。結局は、医者の仕事もAIにとって代わられるかも知れないから自分たちの価値を見出だす必要があるのではって話で終わりました!
#めちゃくちゃはしょりましたがこんな感じですw


臨床をする医者の役割としては、患者さんの症状に対して「診断」して「治療」する。他にも患者さんに「安心」してもらえるよう振る舞う。色んな職種の医療者が集まりやすいよう「旗をふる」など。

特に僕のような内科医あがりの総合診療医の「診断」「治療」に関しては、基本的に「知識」が武器です。問診や診察から得られる内容をヒントに検査を組み立て、検査結果を受けて「診断」を下す。それに対して「治療」をする。これらは一定の確率論で成り立っていて、そもそも知識に限界がなくて、どんなに珍しい病気でも忘れないAIや、その正確な確率まで考慮できるAIに敵う気は基本的にしませんw そうそうに「診断」「治療」に関しては秒で白旗を挙げますw

色んな職種が集まる「旗振り役」に関しては、AIが担えるかはよく分かりません。ただ、個人的にはそもそも旗振り役が医者である必要はないと思っていて、ここは医者という「職種」よりも、そこに集まる「医療者」の人間性・人間関係が大事で、その関係性の中での適任者がすればよい派です!

今度は最後のとりでの「安心」について!一声で「安心」と言ってもいくつかの要素に分かれます。「安心」をもたらすためによく話にあがるのが「共感力」。これはAIには担えないだろーとたかをくくっていましたが、最近はここすらもAIの方が有利という研究がでているそうです!完全にやられています。AI先生強すぎるw

ただここでふと思うのです。患者さんたちが時おり口にする「先生に診てもらわないと安心できないのよ~」「先生に会いたくて来ました!」という言葉。
これはさっきの「安心」の中で、「共感力」とも違って、なんというか「信頼関係」というか「絆」というか。医者としてのスキルとは別に、その医者に会いに来ているというか。伝わってますか?w

ここの関係性ができていれば、これはAIにはとって代わられないポジションじゃないかなと思ってます。つまりは「質の高いかかりつけ医」はAIにとって代わられない可能性がある!的な!
#かかりつけ医びいきがひどいw
#これは総合診療医や家庭医に限らず、すべての診療科でいえると思う
#全ての医療者に敬意を表しています


ここで、下甑島にある離島診療所で診療をしていて強烈に思うことがあります。
さっきの、『この「先生」に診てもらったから安心したー』は『この「診療所」で診てもらったから安心したー』に代わり得るのかということ。

医者も人間なので、永遠に同じ患者さんを診つづけることはできません。これはへき地も本土も変わらないと思いますが、離島・へき地はそのサイクルが早い。応援医も含めるともっと早くて、毎回同じ医者に診てもらえることの方が少なかったりします。同じ医者に見続けてもらうというのは、思ったより難しいんです。一方で診療所は数十年間、変わらず存在し続けます。

そんな中で、どう「安心」を届けられるのか。
診療所に安心できるシステムをおとしこめるのか。その必要があるのか?そんなことを悩んだりします。決まった「1人」ではなく、決まった「4人」で週替わりで見続けるとか?これも人に依存だけど、「1人」への依存度は下がって、診療所への依存度があがって長続きしないか。とか。
現在室原は、月に1週間の熊本の実家の菊南病院への出稼ぎ継続中でして、その間は福岡のコールメディカル福岡の決まった先生が応援に来てくれています。なので現状では、室原「0.75人」、コールメディカル福岡「0.25人」な感じ。それに定期的に来てくれている応援医がプラスです。
まだまだ答えは分かりませんが、まずはこの合計で医者「2人」を目指しています。全く達成の目処は経っていませんが、できることからコツコツと頑張ります。
#「0.5人」ならなれるかも!などあれば喜んですり寄っていきます!

こんなことを書いてて「質の高いかかりつけ医」はAIにとって代わられない!ということを言いたかったのですが、10年20年単位なら同じ医者が頑張って見続けられて可能かもしれませんが、数十年単位になると、年老いることなく、進化し続けて、ネットがあれば何人にでも増えることができて疲れない、永遠に当直ができるAI先生はありなのかも。と思いはじめてきましたw
数十年あれば文化も常識も変わって、感情も追い付くのでしょう。

やはりAI先生とは今のうちから仲良くしておこうと思いますw 例えば○○科の専門医試験を合格したAI先生ができたらやばくないですか?無限に可能性が広がります。すでに内視鏡やレントゲンではAIサポートが社会実装されていて、実家の菊南病院ではレントゲンのAIサポートが導入されていますが、めちゃんこ助かります。
僕が生きている間に完全にとって代わられることはないのではと思ってますが、万が一のために医者以外で生きられる道は今のうちから作れるようになった方がいい気がしてきましたw

患者さんが安心して生きられて、望むような人生をサポートする!それをできるためにあらゆる手段を模索します!以上です!

次女特集!

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