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10年後、20年後、50年後にこの島に必要な建物は何なんだろう@離島・へき地で未来の医療体験記

こんにちは!最近室原家は育児ブームと言いだし、子供の自主性を重んじるモンテッソーリ教育を見様みまねで始めています。その結果の最近の我が家の愛する子供たちです。

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長女は前髪が邪魔だったと、嫁さんが寝てる間に生まれて初めての断髪式を自分で行い前髪パツンに。そして気が付けば次女はこんな顔になっていました。我が家のモンテッソーリ教育の行く末を案じ始めた室原です。

古民家の瓦降ろしが始まりました

ついに先日、下甑島に購入した空き家の改修がスタートしました!まずは、台風に備えて、瓦が飛びがちだった小屋の瓦降ろしをしてもらいました!

さすがの職人さん!午前中だけであっという間に瓦降ろしからビニールシート張りまでやってくださいました!

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お盆明け頃にはいよいよ大工さんが来てくれて、本格的に改修がスタートする予定です。

ここで、かねてより室原が何となく思っていたことです。

これから甑島はどのように変わっていくんだろう

です。室原が空き家を購入しようと思った理由は、住める家も足りなそうだし医療従事者が島に来て住みたくなるような家があればいいなと思ったから。そう思ったのは去年の話。でも島の事情は去年1年間ですら分かる程、目まぐるしく変わっていました。

ビッグイベントですが例えば、中甑・上甑と下甑が橋で繋がったこと!このおかげでたくさんの恩恵がありましたが、一方で機能の集約化がはかられ、中甑・上甑に集約される形で下甑から銀行の窓口が1つ無くなる予定です。橋が繋がって浮かれ気分だった室原は、橋が繋がることでこういった側面もあるんだととても勉強になりました。

そんな島において、例えば10年後とか50年後は島の状況はどうなってるんだろうと。甑島の高齢化率はやはり高く、これまでの統計をみても人口減少は続いていて。島の方々の昔話を聞くと、信じられないくらい人が多かったりします。

もし今後島の人口が減り続けた場合、この空き家はどんな役割を持っていれば島の方々のお役に立てるんだろう。

生意気にもそんなことを考えたりします。その未来では医療従事者が住む家は足りないのだろうか、島の方は住み慣れた家で暮らせているのだろうか、愛する島で最期の時を幸せに迎えられるのだろうか。逆に言えば、そういった生活を送っていただくために、この空き家はどんな役割を担えばいいのか。未来のことを考えると、医療従事者用住宅という役割だけでは足りない気がしています。

下甑島に1年しか住んでいない室原にこの答えが分かるはずはありません。ですが、今のところ1つだけ決めたことがあります。というか救われた笑顔があります。

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これは以前空き家で写真展をやらせてもらった時の写真。めちゃめちゃ素敵な笑顔なんです。たくさんの方が笑顔で、時には涙を流して帰ってくださった写真展。島の人口が減っているからと言って島に住んでる方が不幸なはずがない!島の方は元気で力強く豊かな生活を送っているんです!

この笑顔をたくさん見たい!そのお手伝いをさせてもらいたい!そんなことを積み重ねていけば、この空き家は自然とこの地に必要な建物であり続けられるのかもと。なので空き家を利用したりしなかったりでまた何かしたいと思っております!

そして、こんな室原のもやもやとすでに向き合って来られた方々が今回の改修を手掛けてくれます!写真はisland companyのヤマシタケンタさん(左)とstudioKANROの内野康平さん(右)。お2人の仲間の方々にもお世話になります!まだ全貌を理解しきれておりませんが(笑)、室原の2人のイメージは離島を思うと心に浮かぶ「懐かしくも温かく、愛おしくなるあの情景」を大切に、産業や建築物を通してその情景を伝承しながら、新たに作っていこうとしている人たちです(笑) 合ってますか?伝わりますか?(笑)

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そしてすでに設計の時点から、医療者用住宅以外の使用方法も含めて考えてくれており室原は感動しております。そして未来のため室原が捻りだした素人発想「とりあえずバリアフリーにしたい!」という願いを叶えてくれようとしてくれています。床下1mもある高床の空き家です(笑) 

島の方々始め、室原の夢物語がいろいろな方の力で少しずつ進んでいます。本当に感謝しかありません。これからもよろしくお願いします。

長くなりましたが、最後に、「こんな人生幸せだわ~」と落ちた瓦を拾い続ける妊娠8カ月の嫁でした(笑) 以上です!

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