98歳・現役医師の室原のリアルじいちゃんの金言@離島・へき地で未来の医療体験記
こんにちは!熊本に住む室原のリアルじいちゃんは98歳で現役医師という驚異的な超人なのですが、その写真を診療所の看護師さんに自慢げに見せたら『かっこいい!!』『イケメン!!』という返事が返ってきて更にじいちゃんの超人度合いが増した室原です。
コロナも落ち着き始め、室原家も1年8か月ぶりに故郷の熊本に帰省しました。1泊2日の弾丸でしたが、目的はじいちゃんばあちゃんにうちのチビ達3人を合わせること。じいちゃんばあちゃんにとってはひ孫で、無事に対面を終えました!ちなみにばあちゃんも90歳超えの超人!
そして室原には、今回の帰省でじいちゃんに聞きたいことがありました。それは、ご高齢の方が口にされる『もういつあの世に行ってもいいからねぇ』
という言葉について。『これってどれくらい本気で言ってるの?』という疑問。そう思うようになった発端もやはりうちのじいちゃん。以前、室原嫁がじいちゃんと電話で話をしていたら、
じい『もうこんな齢だしガタが来てる。もう私も長くはありませんよ!』
室原嫁『そんなこと言わないで、もっと元気に長生きして下さいよ!』
じい『そんな酷なこと言いなさんな!!(怒)』
という会話があったそう。明らかに満点な嫁の回答に対し怒るじいちゃん(笑) でもこの話を聞いて、ご高齢の方が『もう長くないから、ははは』と話される言葉を軽い返事で答えるのはとても失礼なことなんじゃないかと思うようになりました。それでじいちゃんに『ああいう言葉ってどれくらい本気で言ってるの?』と聞いたら、『ははは、そんなもん本気に決まっとるたい!それでも自分で死ぬわけにもいかんしな、ははは!』と可愛い笑顔が返ってきました。死を恐れるでもなく人生に疲れてるわけでもなく、諦観のような達観のような。32歳の室原には到底到達できない深みを見ました。
じいちゃんみたいな医者だったら、ご高齢の方からのそういった発言にどんな返事をするのかな~なんて思いを馳せながら今後もより良い返事を探し続けようと思いました。
ちなみにこんなことを話していたら思いがけずまた金言を頂きました。「優秀な医者」という話をしていた時、
「患者には愛情を持って接しなさい。そうしたら優秀かどうかに関係なく患者はあなたを信頼して来てくれるから」
「ほぅ~なるほど」と。自分は自信家ではないので「もっといい診療があるんじゃないか?」「他の先生だったらもっといい診療ができたんじゃないか?」という気持ちと日々闘いながら生きています。いい診療が出来なかったら、勝手にくよくよして患者さんに申し訳なさとか自分の存在意義を問い始めちゃったりもするのですが、そんな時はせめて愛情だけでもちゃんと注げたと言える診療をしようと思えました!
我がじいちゃんながら、ありがたいお言葉!よく考えたらこの齢で現役で医者やってる人は日本にも数人しかいないはずで、考えようによっては野球のイチローみたいな領域に踏み込んでるのかも。それでもって驕るわけではなく、98歳の自分が診療することの是非を自分自身に問い続けていて。そんなじいちゃんの哲学をもっと教えてもらいたいなと思える帰省でした!おもしろかった!以上です!
PS)じいちゃんの周りにいて下さる方々へ!いつもありがとうございます!この記事をじいちゃんが見て、はらかいたら即電話して謝るので教えてください!(笑)
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