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残り5か月の離島診療所の勤務でできる事@離島・へき地で未来の医療体験記

こんにちは!先日娘がおもちゃのカメラで写真を撮るマネをしていて自分を写してきたのですが、そしたら「汚い顔、撮っちゃったじぇ。へ、へ、へ」と言われました。『汚い顔』『じぇ』『へ、へ、へ』すべて意味が分かりませんでしたが、何故か娘の成長を感じた室原です。

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さて、室原の手打診療所勤務も残すところ約5か月となってきました。
早くもさみしさを感じ始めている室原ではありますが、元々室原が甑島に来させて頂いたのは、持続可能な医療体制を作るというゲネプロのプロジェクトの一環でした。そう考えると、室原の次に来て下さるお医者さんにどこまで丁寧にバトンを渡せるかがすごく大事だなと思ってきたので今日は書かせて頂きます。

室原がいなくなっても『残りそうなもの』と『残らなそうなもの』

室原が手打診療所にきて手伝わせて頂いたことのなかで、いくつか『残りそうなもの』があります。それは「造影剤を使用したCT検査」「禁煙外来」です。どちらも過去にnoteで書かせて頂きましたが、看護師さんや事務の方が実現に向けて積極的に意見を出し、考え、システム化できたものだと思います。これらは絶対大丈夫!!

今『残らなそうなもの』かもしれないと思っているのは「手診便り」です(笑) 要するに手打診療所からの情報誌。こちらは看護師さんや事務の方達の手を介することなくやってしまったので、未だに室原が書かせて頂く割合が多いです。そうなると室原がいなくなると終わってしまう可能性が高い。。。これを今後どうするかが最近の室原の悩み事だったりします。ちなみに ↓ は最近の手診便りですが、相変わらず室原の下手くそなイラストがさらされ続けています。。今見返してもイラストの意味が分かりませんし、これが下甑島の全戸に配られているとは今でも信じられません(笑)

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どうしたらこの情報誌が『残りそうなもの』になるか悩んでいた時に、少し肩の力が抜ける言葉を教えていただいたことを思いだしました。離島医療繋がりでお知り合いになれた先輩医師の言葉。

「必要なものは自然にその土地に残り続けるから大丈夫だよ」

それを聞いた室原は『たしかに~』と全力で唸りました(笑)
医者は得意な診察や手技が人によって違います。場合によってはその医者がその土地からいなくなれば提供できなくなる医療もあります。そうなれば困るのはその土地の方々。後々困るなら最初からそんな診察や手技をしない方がよいのではと、へき地で働く僕たちにはよく湧き上がる疑念だったりします。でもそんな疑念をとりあえず払拭してくれる素敵な言葉だなと室原は感じました。

「いずれ自分がいなくなるからって目の前の困ってる人に全力を尽くさなくて良い理由にはならんだろ!うだうだ言わずに目の前の患者に全力尽くせ!必要かどうかはその土地の人が決めてくれるんだよ!」

という風に室原には聞こえました。診療も情報誌も同じかなと。もちろん『残りそうなもの』になるために可能な限り努力しますが、きちんとやることをやり続けていれば、残せなかったときに自分を責めなくても良いのかなと。これから残りの期間、きちんと全力を尽くしつつ『残りそうなもの』になるための努力をしていこうと思います!

ちなみに、表紙の写真は羽釜でお米を炊いているところ。奇跡的にうまく炊けました!またやるので、お近くの方はぜひお越しください!以上です!

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