ドイツの病院制度
お久しぶりです!今回はドイツの病院制度
についてお話しします。
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ドイツの医療制度は日本とは異なり、入院治療を行うのが病院(Krankenhaus又はKlinik)、通院・外来を扱うのが医院(Praxis)と二分されており、通常、病院にはいわゆる外来部門はありません。また、医薬分業が徹底されており、軽い風邪や頭痛などの病気を除き、医薬品は医師の処方箋を持参して薬局で購入するシステムとなっています。
⭐️ドイツでは、通院・外来と入院治療で扱う
病院が分かれております。
家庭医が外来を受付る医院なっており、
緊急の場合を除き、
病院の診療を受けるにはドイツでは開業医の
紹介を受けなければならないとされています。
また、ドイツの開業医は定員制となっており、地域及び診療科ごとに上限が定められています。
Qドイツでかかりやすい病気って?
①呼吸器感染症
日本と同様、季節の変わり目や冬季に風邪、
インフルエンザなどが流行します。
②麻疹
麻疹が流行することもあり、ドイツ国内においても予防接種が推奨されています。
③ダニ脳炎
中央ヨーロッパから極東ロシアにかけ、吸血性のマダニ(Zecke)を介したウイルス性脳炎が発生しており、ドイツではバイエルン州、バーデン・ヴュルテンベルク州、ヘッセン州、テューリンゲン州、ザクセン州等で感染した事例があります。ドイツでは年間 500 人ほどの感染例があり、ウイルスをもったマダニに噛まれると発熱、頭痛、意識障害などがおこり、ひどい場合には、死亡することもあります。また、回復しても麻痺などの後遺症が残ることがあるといわれています。
ウイルス性ですので、抗生物質は効きません。予防接種(FSMEワクチン)を受けることもできますので、検疫所、クリニック等にご相談ください。また、万が一マダニに噛まれた場合には医師の診察を受けるなどの注意が必要です。
④ボレリア症
同じくマダニが媒介する感染症です。ダニ脳炎が主にドイツ南部で発生しているのに対し、ボレリア症は広くドイツ全土で発生しています。病原体は野鼠や小鳥が保菌するボレリアという細菌であり、年間の感染者数は年により 4 万から 8万人にも達します。マダニに咬まれてから数日から数週間後に、初期症状として環状の紅斑性発疹が現れることが多く、また発疹が現れない場合でも発熱、筋肉痛や関節痛、倦怠感などインフルエンザと似た症状が現れます(インフルエンザと間違われることもあります)。細菌が全身に拡散するに伴い、皮膚炎、髄膜炎、顔面神経麻痺、心筋炎、不整脈、角膜炎などの重篤な症状が現れます。早期に病院を受診して、
抗菌薬を処方してもらってください。
Qもし、病気になったら??
ドイツの大学病院などの大病院では、直接受診できる外来はありません。急ぐ場合には救急外来を受診します。開業医でも、緊急時以外はあらかじめ電話をしてアポイントメントをとってから行くのが一般的です。
Q救急相談や健康相談がしたい場合は?
①患者救急相談(Medical on-call service (ärztlicher Bereitschaftsdienst))
電話:116 117(24時間365日対応、最寄りの保健局につながります)
https://www.116117.de/de/index.php
②患者健康相談(Unabhängige Patientenberatung UPD)
電話:0800 011 77 22
月曜~金曜 08:00 - 22:00、土曜 08:00 - 18:00
https://www.patientenberatung.de/de
https://www.patientenberatung.de/de/beratungsangebot/beratungswege/beratungstelefon
この2つがあります。
次回⇨ドイツの医療保険について
ここまで読んでくださったかた
ありがとうございました。