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こども芸術教室KidzLab.《小さくて大きなちぎり絵》【授業記録No.003-004.】


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今回の授業はちぎり絵です。
ちぎり絵ときいてよく一般的に想像するのはやはり…

山下清さんが多いのではないでしょうか。

私の授業では、めちゃくちゃ細かく破り詰めていくちぎり絵とは少し違ったものの視点や、子供たちの発想を活かし伸ばすことを意識しました。


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彼は、キラキラ光る紙の質感やフィルムの質感の違いを感じて、虫をイメージしたり、鳥居を作ったりしました。「この虫は、ハンミョウ。神社によくいるの」だそうです。

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虫がたくさん増えていきます。「土はお日様の当たった土」という詩的な表現で素敵な感性を教えてくれました。

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季節外れのクリスマスツリー!発想にびっくり!きらきら光ってるのがたしかにリースっぽいよね!

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立体的にはっちゃう!
ちぎり絵は何も平面である必要はありません。ちぎったものが動物に見えてきたぞ!何に見える?
かたつむりが横貼りなのはあまり考えないやり方ですね。


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こちらはキラキラ光る夜の空。お星様がとってもきれいに散らばっています。余白はこだわりだそうです。光をとにかくうまく使ってますね


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こちらは石にみたてた場所に家がたってる様子。
こちらも色を塗らない場所はこだわりです。


今回色を塗らないで空白を開ける子が全体的に多かったです。

モチーフの方、色紙の方に集中してある意味そこを強調するような意識が向いているような気がしました。

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これは折り紙の蝶々。今にも羽ばたきそうでしょう?
折り紙作りが上手くて教えてもらったということなのです。

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これはちぎるのではなく穴を開けた紙を貼り、ボンドで絵を描きました。かなりちぎり絵から離れた作品でした。私は子供のころにボンドで描く方法を学校で習ったので、誰かに教わったのかを聞いたら誰にも教わってないといい、

「これ迷路なの」と教えてくれました。そこでこれは彼なりの表現だと捉え、芸術センスの光った瞬間だと感じました。


時には脱線もオーケー。
実はこれもまた勉強のひとつで、芸術を身につけるには、全く違う寄り道もいいんだと思います。それが独自のスタイルや視点を育ててくれそうだと私は考えています。

一つ作品を頑張ったなら、あとは全然飛び抜けちゃっていいので、ここから自分なりの発想をいかしてくださーい。

みんな今日も驚くような作品を見せてくれてありがとう!元気もらいました!楽しかったね!
次回の授業も楽しみにしてまーす




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