DNAが、デジタルな遺伝情報をふたつにコピーするしくみ
DNAは、2本の鎖が向き合っている。
これが離ればなれになると、
新しい相手と、手をつなげるようになる。
A は T と、G は C と手をつないでいく。
すると・・・?
まったく同じ配列のDNA が2本にふえる。
シンプルだ。
これが、DNAが遺伝子としてはたらけるひみつだ。
1. 遺伝情報をデジタルで保存しておける。
2. デジタル情報を、ふたつにコピーできる。
このふたつのはたらきを両方ともできないと、遺伝子としてはたらくことができない。DNAは、ふたつともできる。
こうしてDNAがふえたあとで、ようやく細胞がふたつにふえる。ふえるは、いのちの基本だ。
そう、DNAはただの分子じゃない。いのちのしくみのまんなかにある、デジタル情報のメディアなんだ。
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