数学は生物学の召使いじゃない
生物学の研究をしてる人には、数学を生物学の召使いかなにかのように思っている人が多い。
自分が扱えないデータが出てくると、数学に頼る。でも、数学そのものについては、あまり興味はない。自分が分かる部分だけ分かっていればいいと思っている。そして数学を使ってデータを解析した結果が期待通りでないと、数学に失望してしまうのだ。
でもこれは数学のせいじゃない。
おそらく生物学が、数学にとって扱いやすい「量」を、数学に提供できていないのだ。
その量とはたぶん、
圧力とか温度とか速度とか周波数とか・・・
物理学と数学を結び付けてきた量に似た「なにか」だ。
こういう量を提供しようとする生物学者と、その量を扱う数学を作ろうとする数学者。そんな人たちが集まれば、きっとすごいことになる。
数学と生物学が、一緒に発展する研究プロジェクト。
そういうのが、僕の夢だ。