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【感動のミュージカル】ホンジツ島のマジックアワーを観た感想【15,000文字】

【🌟もし僕のことを信頼してくれるなら、5分だけ時間をください。その5分があなたの人生を変えるキッカケになるかもしれません。】

『きみならできるーー』

#ホジマジ  #ホンジツ島のマジックアワー を見に行って来たので、その感想を書きます。

この作品を一言で表すと…
"勇気と絆の物語"
そして、まさに"人生"でした。

感動しすぎて、心が動きすぎて、刺さりすぎて、泣きすぎて、途中前が見えなかったです…😭

きっとこの作品を観ることで、"あなたの人生において本当に大切なものはなにか" を知るきっかけに繋がるのではないでしょうか…?

そして、作品を観た人と"感想を語り合う会"をぜひしたい。実際、作品を観に行った日はりんさんと夜中まで語り合ってました。(たぶんトータル6時間くらいww)

#感想から派生したメモは3000文字以上でした

今、この瞬間。僕が生きている間にこの作品に出会えたことに感謝を込めて、今の僕の力でできる限り、本気で綴ります。

※普段、ミュージカルなんて行かない僕がここまでオススメするので、絶対観るべきだと思います。観てみて騙されたと思ったら言ってください。僕がお金返金します…!!💸❤️‍🔥


ーーーホジマジという作品を抽象化するとーーー

🔸主人公が仲間との出会いによって成長していく過程を描いた物語


つまり「自己実現(幸せになる)の物語」です。
それを、主人公の視点から、他の登場人物の視点から、多角的に表現している作品でした。

最初は「恐れと不安ベース」「他責」で物事を考える主人公やその父親が、

様々な「絶望」を体験し、

周りの人々との関わりやもらった言葉、心揺さぶる「感動体験」を経て、

「愛と感謝ベース」「自責」の考え方へと変化していくことで、"勇気"を出して主体的に行動を起こす。

そんな物語です。

よくある話じゃない…?と思うかもしれませんが、そのセリフはこの作品から感じた僕の気づきを見てから言ってほしい(笑)←

ーーー注意書きーーー


⚠️このあとの文章は、ネタバレを多く含むので、作品を観てない人には正直見ないで欲しい←

けど、ネタバレを見た後でも行きたいって人が1人でも増えたらいいなという思いがあるので、僕が作品を観て思ったこと、感じたこと、全部書いちゃいます。

ここまでで作品を観るつもりがない…という人も、この記事を読んでくれたら嬉しいです。

ーーー軽い感想トークからーーー


🔸好きなキャラについて


好きなキャラは正直全部(笑)

過去の自分と重ね合わせたり、親と重ね合わせたり、あまり共感性のない僕が、全てのキャラクターにそれぞれ共感できたからです。

#共感性33位のしんさん

ただ、その中で1番共感したキャラクターは「ボヤジュおばあちゃん」でした。

一言で言えば全部共感。

おばあちゃんが死ぬ時に言った言葉「私の死は喜ばしいこと。みんなと別れるのは寂しいけど、私は旅に出る。今までありがとう。(省略)」

死ぬことも受け入れて、全てに感謝する。

自分の死という強烈な出来事によって周りの人々に大きな気づきを与える。

そして、普段は全てをあるがままに受け入れる。

ああいう人が、人々にとって"本当の心の拠り所"になるんだなぁと実感させられました。

そんなおばあちゃんの"死ぬ間際の気持ち"と完全に同じ気持ちなんですよね。今の僕。(笑)

我ながらおかしいことを言っていると思うけど、本当にそう思ったんだから仕方ない。

みんなに感謝していて、愛している人がたくさん居て、本当に最高に幸せで、もうこれ以上何も望まない。だからいつ死んでも後悔はないんだろうなって。

「この世は愛と感謝が全て」これが心から本気で腑に落ちてるんだなって、この作品を観て、おばあちゃんの生き方を見て、改めてそう思うことができた。

それがなんか嬉しかったんです。
ボヤジュおばあちゃんありがとう👵

ーーーここから学びと気づきーーー

🔸ホジマジを"人生"と表現した意味


物語の始まりは、謎の島で、謎のお祭りが開催される場面から始まる。

そんな島(ホンジツ島)に船でやってきたある主人公(家族)が、様々な経験を経て成長していく過程を描いた作品。(これはさっきも言ったけど)

そんな主人公を見ている僕たち観客も、始めは何もわからず物語を鑑賞していく。

作品の中で、登場人物全てに、その人それぞれのステージにあった心の葛藤があり、その葛藤を乗り越えて成長していく過程が描かれる。

そして最後には、死ぬことを受け入れ感謝するおばあちゃんの生き方に感動し、心を動かされる。

人生も始めは、何もわからないところから始まる。その後、色々な経験を重ね、絶望から希望を見出し、成長し進んでいく。

たとえアテのない(正解のない)旅路だとしても、何もわからないまま全てをあるがままに受け入れ、心のままに進んでみて、あとで全ての意味がわかり、繋がる。

僕らの人生は、起きたことをどう意味付けするか、どう捉えるかだけで、世界の在り様がガラリと変わるのだと言うことを教えてくれる。

それを、全てのステージの人目線で伝えてくれる。

それがこの作品の"本質"だと思ったため、僕はこの作品を"人生"と表現しました。

ーーー ーーー ーーー

🔸夢はなんの変哲もないガラクタから生まれる


「始めはそんなに好きなことじゃなかったんです…(笑)。」

今、夢を叶えてめちゃくちゃ幸せそうに生きている人たちが言う、よくありがちなセリフ。

最近では、鳥山さんが活動を支援していたトランペッターゆかさんの話がすごく印象に残っている。

ゆかさんは現在、トランペットが大好きで、毎日何時間もトランペットを吹いているような人。

その様子をインスタで公開していたところ、あの有名な「新しい学校のリーダーズ」のツアーでトランペットを吹くことになった。(しかも初仕事で…!いや凄すぎか!!)

でも、昔のトランペットの印象は「うるさい。もっと別の楽器がやりたい」だったそう。

そんなゆかさんの話とこの物語のセリフが繋がった。

「夢はなんの変哲もないガラクタから生まれる」

そしてこれは、八木さんがいつも言っている、「好きなことは、最初はただの"興味"で、触れているうちに"情熱"に変わる」にも通ずる。

今少しでも興味があることがあるなら、迷わずやってみよう。そこから"あなたの夢の第一歩"が始まるかもしれない。

作中で、島に流れ着いた"缶のゴミ"を使って、楽しそうにタップダンスする主人公とエビン(友達)の様子が描かれているのもすごく良かった。

他の人から見たらなんの変哲もないガラクタでも、それを自分自身がどう捉えるか、どう使うかで、人生という物語は全く違ったものに変化する。

ーーー ーーー ーーー

🔸よそ者が変革をもたらす


この作品の物語は、初めて島に来た主人公の男の子が、

島のお祭り行事である「綱引き(?)」の邪魔をしてしまうところから始まる。

綱引きの勝敗で、"今まで通りの日常が続く"か"変革の年になるか"を決める大切なお祭り。

島の長であるパトリオは、過去のある出来事から変革を恐れており、主人公の男の子を罵倒する。

「これだからよそ者は…!!」

しかし、島の伝統を蔑ろにすることもできないため、変化を渋々受け入れることに…。

実はこの島長、過去に変化を求めた奥さんから逃げられてしまった経験がある。

「どうしてお前はこの島を愛せないんだ。お前まで居なくなったら俺は…。」

物語の終盤でも、変化を望む娘にこのような言葉を伝えてしまうことで、コミュニケーションの不一致を生んでしまう。

これはきっと、「不安と恐れベース」で生きているか、「愛と感謝ベース」で生きているかの違いによるものだろう。

過去の出来事から来る不安と恐れに押しつぶされて、娘に対して愛と感謝で接することができなかった。結果的に娘との軋轢を生むことにつながった。

これは、職場などでもよくある話ではないだろうか。

人事異動によって新しい人が来たとき、社長や管理職が変わった時、過去から踏襲されてきた悪しき伝統に対して「なんでこんなことしてるの?もっといいやり方あるでしょ」と変化の手が加わる。

人は元来変化を嫌う生き物であり(現状維持バイアス)、この事実を知っておくことはとても大切(コンフォートゾーンの話でもある)。だがそこを越えないと成長はない。

停滞は腐りを生み出す。たとえ不安でも、時には変化を受け入れて進むことが大切なのだ。

(ダークソウル3のDLCにも通じるなこれw知らんかwww)

ーーー ーーー ーーー

🔸なんにもないはなんでもある


ホンジツ島のキャッチコピー
「"なんにもない"がある島」

そして島の人たちは、
だからこそ"なんでもある"と表現する。

これはまさに捉え方の話だろう。

この世の中には、求める全てのものが存在する。だからなんでも叶うし、なんだってできる。全ての人に必要な全てのものが"満ち足りている"状態。

そう捉えることができれば、人生は全てが上手くいく。争いが生まれることもない。世界も平和になるだろう。

→これが「愛と感謝ベース」の捉え方とも言える。

しかし、世の中には、「誰かが何かを得ることは、自分の取り分が減ること」。「全てのものは足りていない」と考えてしまう人が居る。

→これがきっと「不安と恐れベース」の捉え方であり、成功と幸せを遠ざけてしまう原因ではないだろうか。

「なんにもないは、なんでもある」
そう捉えることが"愛と感謝"に繋がると気付くことができた。

そして、これを逆説的に言えば…
「なんでもあるは、なんにもない」

全てを求めるのではなく、「自分にとっての幸せとは何か?」を常に問い続けることが、幸福であり続けるためには大切なのだろう。

これはミニマリズムの考え方や、足るを知るにも繋がると思った。幸福に生きるため、ミニマムライフコストを考える上でも参考にしてほしい。(この辺の話は興味があればまたしますw)

ーーー ーーー ーーー

🔸時間から記憶を守る方法


寂しさを感じること、悲しさを感じること、生きていると、そういうネガティブな感情になることもあると思う。

(怒りは第2感情なので、その前の感情に変換してね)

この時も、捉え方を変えることで少しだけ生きるのが楽になるかもしれない。

「忘れると寂しいってことは、その分楽しい記憶ってこと」

つまり、寂しいとか悲しいと感じる時、その少し前にはそう感じるだけ楽しい経験をさせてもらっていたということ。

そう考えると、全ての出来事に対して、"有り難い"と感謝することができるのではないだろうか…?

そして、そう思った時には、忘れないように記録すること。そう思わせてくれた相手や周囲に素直に感謝を伝えること。

そうすることで、たとえ自分が忘れてしまったとしても、人々の心に愛と感謝の記憶を残すことができる。

ーーー ーーー ーーー

🔸迷った時は風の声を聞く


人は考えることができる生き物。
だからこそ、迷うことがある。悩むことがある。

そんな時には、「風の声を聞く」と良いのだと。

感動する景色を見て、余計なことを何も考えることなく、瞑想し、内省し、自分の直感と感性に従う。

そうして見つかった、今の自分の気持ちを素直に表現して、それを実現する方法、叶える方法を"頭"を使って考える。

もしくは、その方法を知っていそうな誰かに聞くのもいいだろう。

「心の声に従うと決める」
そうしたらきっと、これからの人生で迷うことはなくなる。

ーーー ーーー ーーー

🔸憧れは止められない


島の長が娘に言った言葉から感じたこと。

「この島には何もない。何もないのがいいことだ。だけど何もないから出て行ってしまう。私の妻もそうだった。娘には出て行ってほしくない。娘まで出て行ったら自分はもう…」

ここまで読んでくれた人には伝わっているかもしれないが、これは「不安と恐れベース」の考え方であり、娘を自分のコントロール化に置こうとしてしまった結果の思考だろう。

「いつか島の外に行ってみたい」
「まだ見ぬ何かに憧れる」

この純粋な好奇心は、何者にも抑えることはできない。

そして、人はその好奇心を満たすためなら、探究するためなら、走り出せる力がある。

「見えてはいないけど感じている。必要なもの、その為ならば走り出せる」

そしてこれは、先ほどの直感の話にも繋がる。

左脳で生きるな。右脳で生きよう。
頭で考えず、心で考えよう。

それがきっと、あなたの幸せに繋がる。

(ちなみに、「憧れは止められない」はメイドインアビスのセリフです。これもぜひ見てほしい作品。)

ーーー ーーー ーーー

🔸大きすぎる夢…?


人は夢を見るもの。
理想を追い求めるもの。

だけど、時にはその大きすぎる夢の非現実さに押しつぶされて、夢を諦めてしまうこともある。

そんな時に思い出して欲しいのが、

「仲間の大切さ、話し合える人のいる大切さ」
「信じてくれる人がいることの大切さ」

「君ならできる!」と背中を押してくれる人が居ることの大切さ。

物語の終盤、長年の夢を諦めようとした発明家のおじいさんに対して、主人公たちが言った言葉。

「きみならできる」

きっとあなたにも居るんじゃないか…?
そんな風に言ってくれる人の存在が。

夢を諦めそうになった時は、そんな人たちの言葉を思い出して、諦めずに一歩ずつ進んで欲しい。

「あなたになら、絶対できるから」

※ただ…。これについては最後に一つだけ問いたいことがある。

「その夢は本当にあなたの夢なのか」ということ。

・貯金が1億欲しい。
・年収1000万円稼ぎたい。
・月100万円稼ぎたい。
・毎月旅行に行きたい。
・広くて大きい家に住みたい。
・都会に住みたい。
・豪華な家具が欲しい。
・不便なく暮らしたい。
・毎日豪華な食事がしたい。
・毎日ハーゲツダッツが食べたい。
・毎日スタバが飲みたい。

なぜそう思う…?
その先は…?

それは"あなたの命の時間を削ってまで達成したい夢"なのか?ということ。

大切なのはもっと、
「自分の好きな人たちと幸福な時間を過ごすこと」
とか、そういうお金のかからないものじゃないだろうか…?

「自分にとって本当の幸せとはなんなのか…?」

そのために必要な手段はもっとあるはず。
ぜひ一度、大切な人と一緒に考えてみて欲しい。

※上記に書いたものを否定する意図はありません

ーーー ーーー ーーー

🔸やりたいことが決まったなら、あとは動くのみ


物語の終盤、主人公はやりたいことを見つけて、仲間と共に動き出す。

このシーンは、まさしく自己実現の話だと思った。

最近、自己理解プログラムを受け、自ビジを受け、プロ校を受け、コーチングを受け…、多くの人たちと関わる中で思うことがある。

少し前にけんさんと話していたことでもあるが、みんな自分の夢(やりたいこと)を諦めるのが早すぎる。

それは、目の前の具体的なやりたいこと(例えばコーチングだとか、コンサルだとか、ティーチングだとか、ライターだとかそういうこと)ではなく、もっと抽象的な"ビジョン"の話。

大きな夢を掲げて、目の前の小さなことを積み重ねていく。その過程で、嫌なこともあれば上手くいかないこと、自分に合わないこともたくさん出てくる。

そんなの当たり前だ。

だけど、それでも諦めずに、最後まで自分の夢(ビジョン)を追い続けて欲しいと僕は思う。

諦めなければ夢は絶対叶うから。

(何度もいうが、具体的な手段の話ではなく、もっと抽象的な夢の話。例えば僕の場合は「みんながキレイごとを言える世界を作る」)

あなたの夢を叶えるための手段なんて、世の中には無限に存在しているのだから。(愛と感謝ベースの考え方とも通ずる)

「あとは動くのみ」

ーーー ーーー ーーー

🔸今が楽しいのは、1人だった記憶があるから


これも「全てが感謝」に繋がる考え方だと思った。

上でも散々言ってきたことだし、もうすでに"仲間の大切さ"を感じることはできているかもしれない。

だけど、それは1人だった記憶があるから。

そう考えると、しんどい時期や絶望体験、自分にとっては辛くて不必要に感じる経験であっても、有り難いと感じることができる。

本当の意味でそう腑に落ちた時、今よりももう少しだけ「愛と感謝ベース」で生きることができるようになるかもしれない。

ーーー ーーー ーーー

🔸歩んだ道は消えない


これは物語の終盤、75歳の誕生日を迎えたボヤジュおばちゃんの言葉。

主人公たちの探しているものが、自分が長年大事に書き続けて来た宝物"まじないの本"であることを知る。

主人公たちの幸せを願い、その本を手放すことを決めるシーンでのセリフだ。

"ここに書くのは私の宝
 私だけが見えるもの
 頭に残らずとも心にはいる
 ここだけは盗めない"

そう表現するほど大切にしているものだったが、主人公たちがそれを欲しがっていると知った途端

"どれだけ背骨が曲がろうと、歩んだ道は消えはしない。歩んだ道はいつだってここ(心の中)にある。これで若者が笑顔になるのなら、願ってもいないことだ"

と、まじないの本を授けてくれるのだ。

きっと、ボヤジュおばちゃんにとっては、自分の命の次に大切なもの、と言っても過言ではないものだったのではないだろうか。

それを手放す勇気。他者に与える心。
これを"愛"と言わずしてなんと表現しようか。

自分が何より大切にしているものであっても、いつまでも強く握りしめるのではなく、他者に"愛や感動"を伝えるために、時には"手放し与える"ことを考えてみよう。

また、このボヤジュおばちゃんの行為は、「誕生日には何かをもらうもの」という"常識"も覆してくれる。

そう、他者に愛を与えることは、何よりも幸福を感じることなのだ。

そんなことを学ばせてくれた言葉だった。

ーーー ーーー ーーー

🔸主人公がこの島で見つけたもの


「少年、この島で何を見つけた?」

やりたいことをやっと見つけた主人公だったが、島の意向に沿わないとして島長の反感を買ってしまう。

やりたいことを邪魔され、仲間と無理やり引き離され、なにも上手くいかず、絶望に打ちひしがれる主人公。

そんな時、旅人に言われた言葉だ。

主人公はこう答える。
「夢、思い出…そして仲間」だと。

旅人は続ける。

"人生は旅のようなもの
私はね、人生は旅のようなものだと思っている。果てしなく、儚く、そして予想がつかない。それが旅だ。旅をしているとたくさんの出会いがある。ほんとにたくさんの。でもその全てが君の仲間にはなってくれないんだ。

目を合わせて、腹割って、心の中を見せる。
そうやって向き合った出会いの一つ一つが、共に荒波を乗り越えて願いを叶える仲間に変わるんだ。

そうやって、帰る場所を作るんだ。
帰る場所のない旅ほど虚しいものはない。

「目を合わせて、腹割って、心の中を見せる」
それが旅人の願いを叶える秘訣さ。

叶えたい願いが心の中あるんだろう?
心の中に落っことしたままでいいのか?

少年。君にはまだできる。できるんだ。
願いを諦めなくていいんだ。君にはできる。

きっとあんたにはその勇気がある。さぁ、行っておいで。自分を信じて。"

絶望し、夢を諦めかけていた主人公は、旅人の言葉に勇気をもらい、止まっていた足を進めることができたのだ。

この物語での旅人は、主人公にとってのメンターのような存在だったのだろう。

突然だが、ここで思い出したセリフがあるのでシェアさせて欲しい(着想10位←)。

"失ったものばかり数えるな。
 ないものはない。
 お前にまだ残っているものはなんじゃ。"

これはワンピースの名言だ。
そう、"あるものを数えろ"と。

君にはきっと夢がある。大切な思い出がある。
そしてそれを応援してくれる仲間がいるはずだ。

今目の前にあるものをちゃんと見て、
勇気をもって、諦めずに行動を起こそう。

きっと君ならできるはずだから。

ーーー ーーー ーーー

🔸向き合うというのは一方通行じゃないだろう


「向き合う」それができたら。

家族と、パートナーと、子供と、友人と…。
"向き合っている"つもりなのに、なぜか関係が上手くいかない。

あなたもそんなことはないだろうか…?

この物語の中でもそうだ。
主人公と父親、島長とその娘。

父親と島長は、子供のことを大切に思うあまり、つい厳しくあたってしまう。

「危険が及ばないように」
「子供のためを思って」

それが"向き合うこと"だと信じて。
それが"愛"だと信じて。

そんな時、旅人がかけた言葉がこれだ。

"向き合うというのは一方通行じゃない。
 もっと話を聞いてあげな。"

相手の考えていること、思っていること、感じていること、全てを受け入れ、話し合いをするということ。

ただ自分の考えや価値観を押し付けることが向き合うことではないのだ。

そして、向き合うことは、同時にとても孤独で痛みを伴う。相手は自分の思い通りにはならないし、相手の思っていることを自分が完全に理解することはできないからだ。

だからこそ、理解することを諦めない。
理解したいという姿勢を崩さない。

その上で、完全に理解できる。理解してもらう。などと考えないこと。

相手も自分も、常に変化している、成長していると覚えておくこと。

これが大事だと僕は思う。

これは、人間関係だけではなく、環境においても同じだ。今の環境をちゃんと受け入れて、だけど腐らずに、自分のできることを全力でやろう。

同時に、今いる場所や環境は自分が選んでいるのだと認識すること。絶対に他責にしないこと。他責にするのは楽だけど、それでは一生成長することはない。

そんなことに改めて気づかされた言葉だった。

ーーー ーーー ーーー

🔸私の死は喜ばしいもの


ボヤジュおばちゃんが亡くなるシーン。

ここが1番泣いたし、共感したところ。
そして、死から学ぶものって大きいんだなと改めて感じた。

みんながボヤジュおばちゃんに思い想いの言葉をかけ、遺された遺言が読まれる。

そこに書かれていた言葉。
「私の死は喜ばしいこと。みんなと別れるのは寂しいけど、私は旅に出る。今までありがとう。(省略)」

最初は衝撃を受けた。
だけど、妙に納得し、確かにその通りだなと思った。

そして、これまでのストーリーと全てが繋がり、愛と感謝に満ち溢れたボヤジュおばちゃんに対して、ありがとうという想いが溢れ出て、涙が止まらなくなった。

死ぬことも受け入れて、全てに感謝する。
だか当然、そこには感情がないわけではない。
最後に感じた寂しさは、すなわち愛なのだ。

「マジックアワーが見たい。灯台を直して欲しい」
「壊したのはお前さんだろう」

そう言って、生前に島長を糾弾することだってできただろう。だがしなかった。

島長の心の中にある想いや、その行動に至った背景まで想像したのだろう。

「愛とは想像力だ」
この言葉を以前どこかで聞いたことがある。

相手の背景を想像し、全てをあるがままに受け入れつつ、自分の死という強烈な出来事によって大きな気づきを与える。

ああいう人が、人々にとって"本当の心の拠り所"になるんだなぁと実感させられた。

「この世は愛と感謝が全て」

それを僕に教えてくれた。
ありがとう。ボヤジュおばあちゃん👵

(ボヤジュおばあちゃんはペガサスフィールドに至っているのかもしれない。この文章を書いていてそう思った。だからここまで感銘を受けるのだろうか。)

まだ生きている人が居て、伝えられていない想いがあるなら、今この瞬間に伝えよう。

居なくなってから気づいていては遅いから。
せめて手紙だけでも、後悔する前に。

ーーー ーーー

※⚠️以下、好きすぎて覚えておきたいからボヤジュのセリフを全文書いておくけど、完全なネタバレだから読まないで欲しい。ぜひ劇場で生で聴いてください👇


※つぎの🔸まで飛んでね

《ボヤジュ最期の歌》
"終わりの時が来た
 いつかは来ると知ってた
 たくさんの人に助けられ
 たくさんの愛をもらった
 返せるものは何もないけれど
 ただこの夜空の中で見守ろう
 できれば1番輝く星になりたい
 みんなを明るく照らせるように
 暗闇に迷う誰かのために

 ここに書くのは私の宝
 私だけが見えるもの
 頭に残らずとも心にはいる
 ここだけは盗めない
 どれだけ背骨が曲がろうと
 歩んだ道は消えはしない
 どれだけ姿は見えなくても
 歩んだ道は消えはしない

 ありがとうみんな
 私は幸せだ"

《ボヤジュの遺言》
島のみんなへ
どうやら私の命の炎は間も無く消えるようです。これは当たり前のこと。島で1番長生きさせてもらっている私に順番が来ることは、とても喜ばしいことです。

みなさんとお別れをするのはとても寂しいですが、いずれ別れは来るもの。みなさんとこのホンジツ島で過ごした幸せな時間は消えはしない。たとえボケて記憶が曖昧になろうと、思い出は心の中にずっと生き続けます。

どうか、悲しまないでください。私は、新しい旅に出るんです。私の灰は、このホンジツ島から海に撒いてください。ずっとできなかった、旅に出るんです。

そして、叶うことならば、マジックアワーの時、綺麗な空と隣の島がよく見える場所に、還る場所を作ってもらえたら…。あのマジックアワー、今度こそ両親と見たいんだ。

全てを包み込んでくれるマジックアワーのように、私はいつまでもみなさんのことを見守っています。

ーーー ーーー ーーー

🔸居場所は自分でつくるもの


ボヤジュおばちゃんの死を目の当たりにしたことで、勇気を出して自分のやりたいことを口にした主人公。

その純粋で夢中な笑顔を見て、心の中にあった本音を話して応援してくれた父親。

そこで、主人公は気づくことになる。

"自分を認めてくれる居場所は、向こうからはやってこない。それは自分でつくるもの"だと。

そんな主人公の勇気ある行動を見て、島長も考えを変える。

帰って来ない愛する人をただずっと待ち続けるのではなく、自分から歩き出そうと。

そうしてみんなで灯台を直し、"マジックアワー"を見るという主人公の夢が晴れて叶ったのだ。

こうして、ホンジツ島の人々は人と向き合う痛みと喜びを知り、島には改革が訪れ、晴れて島に平穏が訪れたのだ。

僕は2024年の7月に実家を出た。仕事を辞め、無職になり、上京して一人暮らしを始めた。

そう、望みがあるなら、叶えたい夢があるなら、自分から動こう。今すぐに。小さくてもいいから。できる範囲のことでいいから、やってみよう。

望みを叶えるためには、他責にせず、主体的に、自らの手で掴み取るしかないのだ。

誰もが痛みを抱えている。
自分から心を開けば、本音で向き合えば、
その痛みを分かち合うことができる。

君の勇気ある行動を見て、きっと誰かが力を貸してくれるはずだ。

大丈夫。君ならできる。

ーーー ーーー ーーー

🔸人生はアテのない旅のようなもの


"人生はアテのない旅のようなものだ"

皆さんもこれまで、目の前にある草木を掻き分け、細い道をすり抜け、危険の多い岩場を乗り越えて、

ここまでやってきたのでしょう?

時には何千何百という選択肢の中から、一つの道を選んだり、永遠と続く一本道を全力で走ってみたり、時には誰も踏み入れないような抜け道に入ってみたり…。

その先に待っているのは、

思いもかけないような絶景…の時もあれば、コンクリートに囲まれた行き止まりだってある。

"人生はアテのない旅のようなものだ"

果てしなく、儚く、
そして予想がつかない

それが旅だ。

旅をしていると、たくさんの出会いがある。ほんとにたくさん。

数日経ったら忘れてしまう出会いもあれば、その先何年何十年経っても覚えている出会いだって…。

その違いってなんなんだろうね。

〜〜〜 〜〜〜

さぁ、ここまで長文を読んでくれたあなたにははもうその答えがわかっていることだろう。

だからきっとこの先に書いてあることはもう必要ないかもしれない。まぁ、すでに、超々長文で全てを語ってきたからね(笑)

"アテのない旅"…つまり、「正解がない」「決められた道がない」ということだと、僕は思う。

まさしくそうだ。人生には正解がない。
「自分にとって幸せとは…?」
を常に問い続けることだと思う。

いつか出会う仲間
いつか出会う本当の自分

それを探し続けて、
彷徨い続けるのが人生なのだろう。
その過程を楽しむのが人生なのだろう。

人生は大変だ。楽なことばかりじゃない。
時には苦しい思いをしたり、絶望することもあるだろう。

でも君は1人じゃない。
自分から心を開けば、本音で向き合えば、
その痛みを分かち合うことができる。
誰もが痛みを抱えているのだから。

風の声に耳を澄ませ、信じて前に進む。
どんなに怖く孤独な道でも、きっとどこかへつながっているから。勇気を出して向き合ってみよう。

「大丈夫。君ならできる」
「諦めなければ夢は叶う」

だからやろう。

もし、どうしても不安なら僕が助けになろう。
"あなたの1番目の味方"になるから。

あなたが人と向き合う勇気と、前に進む覚悟を持った時、今までの辛く苦しかった人生は、一瞬で楽しいものに変わる。

「こんなにも世界は広く美しかったのか」

いつも見ているはずの景色に"感動"することができるようになる。

それが「何かを知る」ということ。「何かに気づく」ということ。そして「生きる」ということなのだろう。

"人生はアテのない旅のようなものだ。
 果てしなく、儚く、そして予想がつかない。
 それではみなさん、良い旅を"

最後まで読んでくれてありがとうございます。
#もう少しだけ続きます 🤣←www

ーーーただの感想ーーー

🔸鳥山さんが協力していた意味


マジックアワーは、
"全てが繋がる時間"で"心を温めてくれる"
つまり「感動」の表現なのだろう。

鳥山さんには奥さんがいる。
以前、鳥山さんの家に遊びに行った時、奥さんに質問をしたことがある。

「(しん)譲れないもの、大切にしているものってなんですか?」

その時奥さんは「夕陽を見る時間かなぁ」と答えてくれた。これってつまり、「感動する時間」ってことなのかなって。

そして、その後、壁にかけてある"夕陽"の絵を見せてくれた。

もし、この企画に鳥山さんが携わっている理由がそういうことなのだとしたら…正直エモすぎる🥹💕

ーーー ーーー ーーー

🔸演者さんが楽しんでいるのが伝わってきた


僕は普段、ミュージカルを観ることはほとんどない。子供の頃に劇団四季のライオンキングを見たことがあるが、全然記憶にないくらい。

そして、最近までめちゃくちゃ左脳人間で、「感覚?感情?何それ美味しいの?」状態だった。

だけど、今回このミュージカルを観て、右脳で伝えることって大切なんだなと改めて思った。

最初は正直、観ていても意味がわからない。突然歌が始まるし、突然踊り出すし、どこを観ていたら良いのかもわからなかった。

だけど、演者さんたち自身が楽しんでいる様子が伝わるから、わけわかんないけど、とりあえず観てみようかな、楽しんでみようかなって気持ちにはなる。

でもこれって人生全てに通じることだよね。何をするにしても、最初から意味がわかることなんてなんにもない。

とりあえず受け入れてみて、何があるかわからないけど進んでみて、後で意味がわかる。

結局どう意味付けするか、どう捉えるかだけだと思うんだよね。

人生っていきなり大きく言ったけど、アニメとかドラマとか映画とかなんでもそう。

そう考えたら、自分自身が自分の人生を全力で楽しむこと、それが何より大切なんだなって改めて腑に落ちた感覚があった。

ーーー ーーー ーーー

🔸親って何で子供とちゃんと向き合わないんだろうね…?


ミュージカル鑑賞後、りんさんと話していたこと。(まぁ、これまでの話も全部2人で話したことが書いてあるわけだけどw)

「なぜ親は子供と向き合わないのか」

子供がいる感覚はわからないからなんとも言えないが、きっと"向き合い方がわからない"んだろう。

もしくは、たとえ向き合い方がわかったとしても、"過去から続けてきたやり方を変えたくない"のかもしれない。

変化することは怖いから。

けど、"1人の人間を育てること"ってすごい経験なんだろうね。どんなにそれっぽいことを言ったとしても、僕らはそれを経験していない。

だからこそ、子供心のまま居られるのかもしれないが、いつか子供を育てるという経験をしてもいいかもしれないね。

と、そんな話をするきっかけにもなりました(笑)

「(しん)けどなぁ、子育てとか始めたら、僕が2人分の世話しないといけなくなっちゃうじゃん🥹うわー、また人間力上がっちゃうわぁ…。ついにペガサスかぁ🦄🪽」

って言ったら、りんさんはめちゃくちゃ笑ってました🤣www

ーーおわりにーー


ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。「相変わらず長く書きすぎたな…」と若干反省しております。

#ここまで読めた猛者が果たしているのだろうか

まぁ、長々と書きましたが、結論としては

僕と関わってくれている全ての人たちに、絶対にオススメしたい作品でした。

「観てみたいけどお金がなぁ…」って思ってる人がもし居たら、僕がチケットを買ってプレゼントするから言って…? #結構ガチだよ 😇

絶対に感動させられること間違いないです。もし感動したら、あとで僕に色をつけてバックしてください( ̄▽ ̄)←これがプロデューサー?www

そしてこの作品、なんと"アーカイブ配信"でも見えるらしいです。だから、「観てみたいけど東京に住んでなくて…」って人にもぜひみて欲しい😭🙏

#それこそアーカイブ動画プレゼントするからすぐ言って 🎥🎁

ちなみにちなみに、昨日改めて作品のHPを見てみたら、「リーディング公演(セリフのみ)全編無料公開」なんていう謎すぎる動画がYouTubeに上がっていて驚愕しました。もう一度じっくり聞こうと思います( ˙꒳​˙  )←

…聞きながらこのポストを作りました(笑)

そして、書いていてまた涙が止まらなくなりました😭ここまでまとめるのは正直大変だったけど、また一つ成長できた気がします。本当にありがとうございました☺️

僕には、こんな風に人を感動させられる作品は作れません。ですが、作品を観た僕だからこそできる方法で、少しでも感動を伝えたいと思ってこの記事を書きました。1人でも多くの方に、この作品が届きますように✨

#このポスト作るのに何時間かかったかわからない 🤣
#4日間で正味20時間くらいかな 😇

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【p.s.】


あとさあとさ、多分だけど、この作品って続編あるよね…?👀

だって、未回収の伏線死ぬほどあって、ここから物語がさらに進んでいく感じめっちゃしたもん!!

・海のごみの話
・隣の島のこと
・島長の奥さんのこと
・エビンの謎
この辺って、まだ回収されてないよね…??
(回収されないのが人生とも言えるけど…めちゃくちゃ気になるぅ🥹)

違うかな!?
違うかな!? →@toriyamayoshiki

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【情報まとめ】


🔹ホームページ:musical-hojimaji.com/info_all?ad=ik…

🔹全編無料公開(リーディング):https://youtu.be/g-WAYXNzX50

🔹話題のシビアな配信が載ってるYouTube:youtube.com/@issaproduce

🔹今できる支援:issaproduce.base.shop

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【キャストさんまとめ】(未完成)


♦︎バード(主人公):山科諒馬

♦︎エビン(星):乾直樹

♦︎アロンソ(旅人):谷口あかり@KurutoKai

♦︎リベル(島長の娘):まなまる

♦︎フロム(主人公の父):沓澤周一郎

♦︎パトリオ(島長):松原剛志

♦︎ボヤジュ(おばちゃん):吉沢梨絵 @RieYoshizawa

♦︎スレッター(発明家のおじいちゃん):光枝明彦

♦︎風:高橋伊久磨@fosse1204
♦︎風:時田美潮

♦︎メインスイング:政田洋平
♦︎メインスイング:四宮史桜@S_NAGISA_0221

♦︎一茶企画:@issaproduce
♦︎鳥山(マーケター):@toriyamayoshiki

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【しんの過去ポスト】


🔹鑑賞前ポスト
https://x.com/hon_yari/status/1851914471519981813?s=46&t=eaddYllFpW0o5PlzM_x-DQ

🔹感想ポスト(簡易版)
https://x.com/hon_yari/status/1878724232999473581?s=46&t=eaddYllFpW0o5PlzM_x-DQ

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