革命と音楽が紡ぎだす歴史エンターテイメント! #読書の秋2020 課題図書紹介
#読書の秋2020 読書感想文投稿コンテストには、さまざまなジャンルの書籍が課題図書としてセレクトされています。
まだ課題図書選びに迷っている方へ「文藝春秋この秋おすすめの5冊」からピックアップしてご紹介していきます!
(感想文の募集は終了しました)
3冊目はこちら!
須賀しのぶ『革命前夜』
<担当編集者より>
一度読み始めたら、すぐ作品の大きなうねりに持っていかれます。
バブルの日本とは対極にあったといえる監視社会の東ドイツで、一人の日本人留学生が自分の音を求め、成長していく、骨太な歴史エンタメ。
ラフマニノフ、バッハ、ショパン、ベートーヴェン、ラインベルガー、フォーレ……と本作に登場する音楽の描写の素晴らしさもぜひともご堪能ください!
あっという間の460ページです。
<作品紹介>
この国の人間関係は二つしかない。
密告しないか、するか──。
バブル期の日本を離れ、ピアノに打ち込むために東ドイツのドレスデンに留学した眞山柊史。留学先の音楽大学には、個性豊かな才能たちが溢れていた。中でも学内の誰もが認める二人の天才が──
正確な解釈でどんな難曲でもやすやすと手なづける、イェンツ・シュトライヒ。奔放な演奏で、圧倒的な個性を見せつけるヴェンツェル・ラカトシュ。
ヴェンツェルに見込まれ、学内の演奏会で彼の伴奏をすることになった眞山は、気まぐれで激しい気性をもつ彼に引きずり回されながらも、彼の音に魅せられていく。
その一方で、自分の音を求めてあがく眞山は、ある日、教会で啓示のようなバッハに出会う。演奏者は、美貌のオルガン奏者・クリスタ。彼女は、国家保安省(シュタージ)の監視対象者だった……。
冷戦下の東ドイツで、眞山は音楽に真摯に向き合いながらも、クリスタの存在を通じて、革命に巻き込まれていく。
ベルリンの壁崩壊直前の冷戦下の東ドイツを舞台に一人の音楽家の成長を描いた歴史エンターテイメント。
本作を彩る音楽は……ラフマニノフ 絵画的練習曲『音の絵』バッハ『平均律クラヴィーア曲集』第1巻 『マタイ受難曲』リスト『前奏曲(レ・プレリュード)』、ラインベルガー オルガンソナタ11番第2楽章カンティレーナ ショパン スケルツォ3番 ブロッホ『バール・シェム』より第2番「ニーグン」 フォーレ『エレジー』 ベートーヴェン 『フィデリオ』 ……etc.
◇ ◇ ◇
作家、朝井リョウさんの書評を一部公開します。
この人、“書けないものない系”の書き手だ。読後、私は嚙みしめるようにそう思った。
今作で遅ればせながら須賀作品デビューを果たした私は、突然出会ってしまった傑作を前にしばし放心状態となった。私が“書けるもの少ない系”の書き手だからこそ、読後に抱いた敗北感のようなものは、今でも手に取るように思い出せる。
小説家には、“書けないものない系”の書き手と、“書けるもの少ない系”の書き手がいる、ような気がする。
前者は、自分自身が存在しない世界を舞台に物語を作り上げることができる。この作品の舞台である、ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツに、須賀さんはいない。取材のために赴くこともできない。ピアニストを目指す主人公のように、ドレスデンにある音楽大学に留学したこともないはずだ。だけど書けるのだ。須賀さんの文章は、対象への巨大な好奇心、興味関心、そして圧倒的な想像力と構成力に基づいている。
続きはこちらからどうぞ!
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朝井リョウさんもうなる、須賀しのぶさんの好奇心、興味関心、そして圧倒的な想像力と構成力。ぜひ『革命前夜』で堪能してみませんか?
感想をお待ちしております!
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★応募概要
■参加方法
ハッシュタグに「 #読書の秋2020 」と「 #(書名) 」をつけて投稿。無料公開の作品のみが対象となります。
■実施時期
2020年10月14日(水)〜11月30日(月)18時まで
(感想文の募集は終了しました)
■プレゼント内容
最優秀作品には著者のサイン本をプレゼントします。
■受賞連絡方法
審査終了後、受賞者にはnote運営事務局からご連絡します。
■その他必要事項
投稿した記事を宣伝に使用することがあります。使用する場合は事前にご連絡いたします。
■結果発表
12月下旬(予定)に、noteの公式アカウント上で「 #読書の秋2020 」コンテスト全体の受賞作の結果発表を行います。
■ハッシュタグ
記事公開時には「 #読書の秋2020 」と、選んだ課題図書のタイトルのハッシュタグをつけてください。
#ファーストラヴ
#横道世之介
#革命前夜
#満月珈琲店の星詠み
#表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
■書影の利用
「みんなのフォトギャラリー」にて上記5作品の書影(背景白バージョン・#読書の秋2020バージョンの2種)を公開しております。作家名、作品名で検索していただき、感想文投稿ページの見出し画像として、ぜひご利用ください。
※書影は感想文の投稿、書籍の紹介のご利用に限ります。画像の加工、改変、二次利用はできません。
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■note公式記事へのリンク
この募集はnoteの「 #読書の秋2020 」コンテストの一部として行っているものです。ほかの課題図書やコンテスト全体のおしらせは、以下のnoteからご覧いただけます。
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