8月第3週 今週のおすすめ「本の話」 5選
暑い日が続きますが、お盆も過ぎ、朝晩は少し秋らしい空気を感じるようにもなりました。
さて今週、8月15日は終戦記念日でした。本の話ではコミカライズ版『日本のいちばん長い日』1話を、そして、8月に文庫化された半藤一利さん『戦士の遺書』の解説も公開しました。また、6月に行われた半藤さんのお別れ会に参加された、矢野誠一さんによるコラムも併せてどうぞ。
文春文庫からは逢坂剛さん〈禿鷹シリーズ〉『無防備都市』の文庫解説を掲載。単行本からはSNSで話題になった菊池真理子さんのノンフィクションコミック「『神様』のいる家で育ちました」の発売が決定しました!
◇ ◇ ◇
★半藤一利の傑作ノンフィクションを、SF伝奇漫画の巨匠・星野之宣が鮮烈コミカライズ。『日本のいちばん長い日』第1話を公開!
半藤一利の傑作ノンフィクションを、SF伝奇漫画の巨匠・星野之宣が鮮烈コミカライズ。
すでに二度も映画化されている終戦を巡るドラマを、コミカライズ版では幕末の「尊皇攘夷」思想から説き起こします。満洲事変、二・ニ六事件、日米開戦……連綿と続く軍部と天皇との緊張関係を軸に、終戦の日のドラマが幕を開ける──。
本の話ではその第一話を公開します。
★歴史探偵・半藤一利の名著復刊!――遺書に秘められた人間ドラマ!
山本五十六の怒り、阿南惟幾の覚悟、栗林忠道の勇敢、井上成美の孤高……太平洋戦争に散った男たちの最期の言葉には、家族、友、国への計り知れない思いが滲み出ています。『戦士の遺書』は、昭和史研究の第一人者である半藤一利さんが、軍人28人の遺書の壮絶あるいは清冽な言葉の数々を拾い上げ、歴史的背景と人物像を明らかにする傑作列伝です。
梯久美子さんの解説を公開します。
★半藤一利さんを偲んで
オール讀物8月号に掲載された矢野誠一さんのコラム「半藤一利さんを偲んで」を全文公開いたします。
★ハゲタカの冷酷非情ぶりがグレードアップ! 暗黒警察小説の金字塔第2弾。
ヤクザにたかり、弱きをくじく、冷酷非情な刑事。彼にかかれば上司もキャリアも関係なし。警察組織を食い荒らし、南米マフィアを翻弄し、さらには関係を持った女性をも平気で見殺しにする――圧倒的存在感で描かれた悪漢ヒーローの非道ぶりをご堪能あれ!
月村了衛さんによる文庫解説をお届けします。
★7人の“宗教2世”の半生を描き、SNSで話題になったノンフィクションコミックが、連載中断を経て刊行!(著者コメントあり)
7人の“宗教2世”の半生を描いた菊池真理子さんのノンフィクションコミック「『神様』のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~」は、ウェブメディアで連載されていましたが、編集部の判断により連載が中断され、削除されていました。
しかし、作者の元に寄せられた「終わらせないで」という声に支えられ、10月6日に単行本として発売されます。
著者からもコメントが届いています。ぜひご覧ください。
★今週のポッドキャスト
今週、本の話ポッドキャストでは、こちらの配信がありました。どうぞお楽しみください!
●終戦記念日に『日本のいちばん長い日』の半藤一利さんを偲んで
●額賀澪さんに聞く!「読書感想文を苦しまずに書くコツ」とは?
●小説誌編集長座談会「 現代の<短篇小説>最前線」 司会・杉江松恋
●【翻訳の部屋①】超ド級のスウェーデンミステリ『魔術師の匣』に悶絶せよ!
◇ ◇ ◇
本の話では「読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア」として、書籍にまつわる記事を配信しています。
こちらもお楽しみ下さい!