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10月第1週の「本の話」 おすすめ3選!

9月26日(木)から10月2日(水)に、本の話で公開された記事の中から、注目の記事をピックアップ!


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★『イッツ・ダ・ボム』(井上先斗・著)書評「立体交差する文字列——かくことの必然性」大山エンリコイサム

第31回松本清張賞を受賞した井上先斗さんの小説『イッツ・ダ・ボム』が2024年9月10日に発売となりました。選考委員の森見登美彦さんが「もはやズルい」、米澤穂信さんが「圧倒的だった」と激賞した本作は、ストリートアートをモチーフとした物語です。
本作を美術家の大山エンリコイサムさんにお読みいただきました。大山さんは2015年刊行の『アゲインスト・リテラシー』で、日本におけるストリートアート批評の最先端を切り拓いた方です。
大山さんが『イッツ・ダ・ボム』から読み取ったものは何だったのでしょうか。


★朝倉かすみさん最新作!『よむよむかたる』特集

喫茶シトロンに毎月集まるのは、下は78歳から上は92歳までの6人の老人たち。本を片手に「ヤァヤァ、どうも、どうもでした」と集まれば、思い思いに本を朗読し、感想を述べあう。仲間の声に耳を傾け(傾けないことも多々)、自由で和やかな(時に剣呑な)時間が流れてゆく――。 
読書会を巡る新刊には、発売前に見本版を読んでくださった書店員さんから反響が続々。全国からの熱いメッセージ、第2回をお届けします!

第3回はこちらから。

さらに、『よむよむかたる』と、北海道の素材を活かした人気のベーカリー「ブーランジェリー コロン」とのコラボが発表されました!
北海道・小樽で10月12日(土)~14日(月・祝)の連休期間に開催される、小樽「第3倉庫・食とアートのイベント」 にて、小説に登場するサンドイッチ3種が販売されます。


★文春新書、試し読み!

なぜ日銀のメッセージはうまく伝わらないのか? 『日銀総裁のレトリック』(木原麗花)

投資家要注目! 言説分析から見えてくる植田総裁の「次の一手」とは。
豊富な取材経験を持つ著者が、日銀エリートたちの生態や各総裁の秘話も明かす。日銀を理解するには絶好の一冊です。


「うつ」「依存症」「サイコパス」「差別」――進化心理学の観点から心のダークサイドを考える 『なぜヒトは心を病むようになったのか?』(小松正)

鬱などのネガティブな性質はなぜ、進化の過程で淘汰されることなく今もなお人を苦しめているのか。進化心理学の観点から心のダークサイドを考える画期的な一冊です。


あなたは何歳からでも生きなおせる! 「生きづらさ」を抱えるすべての人のための特効薬 『わたしリセット』(田嶋陽子)

ずっと生きづらさを抱えてきた私の人生は、ある〝気づき〟をきっかけに46歳でリセットされた――。それからはテレビや国政、次々と新しいことに挑戦。60歳以降は書アートとシャンソンに夢中になり、82歳でシニアハウスという「理想の死に場所」を見つけることができたのです。
第二の人生は何歳からだって遅くない。老若男女すべての人を自由にする、本当の自分を取り戻すための田嶋流人生論!

○今週のニュース

夜の教室に思わず涙が……窪田正孝主演ドラマ「宙わたる教室」の可能性とは!? 『宙わたる教室』(伊与原 新)

10月8日(火)よりスタートするNHKドラマ10『宙わたる教室』の試写会が行われ、試写会には主演の窪田正孝さん、小林虎之介さん、伊東蒼さん、神林伸太郎チーフプロデューサーが出席。そして記者会見には、原作者の伊与原新さんもサプライズで登壇しました。


有栖川有栖さんの作家デビュー35周年を記念して、有栖川さんに関連する文庫3作を連続刊行!

トリビュート作品集『有栖川有栖に捧げる七つの謎』に参加した人気作家7名から届いた、有栖川さんへの「直筆のお祝いメッセージ」を公開!
さらに11月から12月にかけて、有栖川さんと参加作家とのトークイベントを東京と大阪の書店で開催予定です。


●今週のポッドキャスト

【話題作🎧試し聴き】『テクノ・リバタリアン世界を変える唯一の思想』(著・橘 玲/朗読・日下 純)

とてつもない富を獲得した、とてつもなく賢い人々は、いったいこの世界をどう変えようとしているのか?
オーディオブック『テクノ・リバタリアン世界を変える唯一の思想』をご紹介します。


著者朗読🎤朝倉かすみさんが新刊『よむよむかたる』で描いた、本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間。

9月19日に発売された朝倉かすみさんの最新作『よむよむかたる』 は、自身の母の参加する「ちいさな集まり」に着想を得た心温まる小説です。
喫茶シトロンに毎月集まるのは、下は78歳から上は92歳までの6人の老人たち。本を片手に「ヤァヤァ、どうも、どうもでした」と集まれば、思い思いに本を朗読し、感想を述べあう。仲間の声に耳を傾け(傾けないことも多々)、自由で和やかな(時に剣呑な)時間が流れてゆく――。そんな読書会の場面を、著者の朝倉さんに朗読していただきました。


【著者が語る/前編】長嶋有さんの“史上最短のロードノベル”にして“大人の青春小説”『僕たちの保存』はいかにして書かれたか?

おかしな一行が新幹線、自転車、バス、テスラなどに乗って旅に出る! 記念すべき小説20作目として会心のロードノベル『僕たちの保存』を書き上げた長嶋有さんがタイトルに込めた思い、執筆の過程を語ります。


【著者が語る/後編】新刊『僕たちの保存』を上梓した長嶋有さんは「パソコン以後の世界」をどう見るか?

"スマホがなかったあのころを訪ねる最高のロードノベル”『僕たちの保存』 の作中にちりばめられた、長嶋有さんの鋭い批評、見たことのない装丁制作の裏話まで。


【5分で聴く♪文春新書】木原麗花著『日銀総裁のレトリック』

新NISAを始めていきなりの乱高下に戸惑う方々におすすめの1冊です。この乱高下の震源地は日本銀行。市場が急変する際の起点には、必ず日銀総裁の発言がありました。7月までは円安に歯止めがかからず、植田総裁が発言するたびに円は売り込まれました。ところが7月末の利上げでは、植田総裁の発言によって市場は過去最大の急落。その後も植田総裁の発言から目が離せない状況が続いています。いったい植田総裁の真意はどこにあるのか?20年以上も日銀担当記者をつとめてきたロイター通信の木原麗花さんは、「レトリック分析」という手法を用いて、総裁発言の中から隠されたメッセージを読み解いてきました。『日銀総裁のレトリック』 では、総裁のホンネや弱点を見事に浮き彫りにします。はたして日銀はどこまで金利を上げるのか? 著者が見通しを語ります。(聞き手:西本幸恒・文春新書編集長)


現在、「2024文春文庫 秋100ベストセレクション」を開催中です!
ラインナップやフェア展開店は、こちらの特設サイトからご確認ください。




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