伝染るということ。伝染すということ。
ほんです。
僕の思考はいつも誰かが撃鉄をカチリと上げることで、歯車が噛み合って回りだします。
6ヶ月以内の間に、不特定の人と性的接触があったのに献血に行く裏垢の人達がいるらしいです。(しかもいいことしてる、みたいな)
輸血を必要とする患者への感染を防ぐため、性的接触などいくつかの項目に該当する場合は、6ヶ月間は献血をすることができません。
もちろん、大部分の裏垢の人達はそれをキチンと理解していて、該当する時は献血を控えていらっしゃいます。
ただ、残念ながら全てではない。
ツイートやスペースでの発言をみる限り、「自分は大丈夫」「ピル飲んでるから平気」といったなんの根拠もない認識を持っている人も一定数いるようです。
裏垢をやるのであれば、せめてもう少し、STI(性感染症のこと。STDともよく言いますが性感染症は感染しているけれども発症していない状態も有り得るためdiseases(病気)ではなくinfections(感染症)と呼ぶそうです。)のことを知っておく必要があるのでは。
そしてどう対策していくのかを知っておく必要があるのではないかと思います。
STIについて、色々な性感染症について調べてみたけれど、このページはとても参考になりました。
俯瞰して感じたのですが、自覚症状がない場合も見られる性感染症がとても多いということ。
ひっそりと静かに自分の勢力を拡大する…。
ウイルスや微生物の生存戦略なのかもしれませんが、人間にとっては厄介な性質です。
感染しても自覚症状がないため、知らず知らずのうちに性感染症を次の人に伝染させてしまうのですから。
2005年なのでかなり昔のACの広告。
当時はHIVではなくAIDSと呼んでいました。
(おそらく正規のアーカイブで動画は保管されていないようなのでYouTubeに上がっていたリンクを埋め込んでおきます)
自分では関係ないと思っていた人達と(AIDS感染の鎖で)実は繋がっている。そして無自覚に拡がっていく…
STIが拡散していく怖さをよく表現したCMだと思います。
もちろん発症した場合でも、医療機関で適切な診療を受ければ大半の場合、健康を取り戻すことができます。治すことはできるんです。
ただ、「伝染さないこと」はとても難しい。
自覚症状がない場合は、接触を持ちつつ伝染させないということはまず不可能です。
裏垢界隈でも性感染症検査についてのツイートをよく目にしますが、あの検査は、ワクチン接種みたいに自分が感染しないようにするものではない。
感染を防ぐものでもない。
せいぜい、感染の輪を最小限に留めようとする努力にすぎません。
勘違いしている人もいそうな気がしますけど、肝心なことは性感染症にかからないことではなく他人にうつさない事、広げない事です。
巡り巡って結局はそれが自らも守ることにつながるんです。
公表するorしないはともかくとして、まずは検査を受けましょう。