立ち返る場所
風の時代がくる。
わたしは小さい頃から、『目に見えない世界』と関わることが多かった。親や周囲の環境の影響というよりは、自分の運命がそっち側だと言われているような関わり方をしていた。
一族みな地元の公立学校に行っているのに、私だけ教会に通っていたり、歴史を勉強しに進学した大学で精神世界を勉強するゼミ活動に時間を費やしたり。タロットや数秘の勉強をすることになったり。意図していないけれど、気になるものや知りたいことを突き詰めると、何故か『目に見えない世界』にたどり着いてしまう。
個人的には超物質的な思考をしていると思うのだが、どーしてやっぱり、『目に見えないもの』が気になってしまう。立ち止まってしまうとき、葛藤が溢れ出すとき精神世界に関連する本を読み返したりする。
今もまた立ち止まって考えている。いつもなら、家にある本を読むのだけれど、今回は縁あって知った『200年先の星読み -STAR INNOVATION-』を読みたいと思い立ち、本を購入してきた。
風の時代がくる。
スピリチュアル関係の仕事をしている知人から、ここ数年でよく聞いた言葉だった。
つまり、これまで社会を支えていた価値観が大きく変わるということらしい。
外の世界ではコロナの蔓延の影響で、あらゆる既存のあり方を変えざるを得ない状況が続いている。正しさが揺らぎ、明確な指針を失った社会は混乱している。
わたしもまたコロナ禍と連動するかのように去年のはじめに転職した。飛び込んだ世界は荒波の中を小舟で進むような1年をわたしにもたらした。経験したことのない無秩序な世界。せめて死なないように生きることで必死だった。
いまようやく、荒波の舵取りができるようになってきた気がする。自分の位置を正確に知るとき、まっすぐ進むのか、それとも舵を切るのか。そのヒントは常に自分の中にある。
風の時代を感じる。
一瞬の風の揺らぎでも感じるのなら、ほらもうそこに見えはじめる。
わたしたちはどこへだって行ける。
さぁ、つぎはどこに行こうか。