『一瞬で人生が変わる! アウトプット速読法』 小田全宏 まとめ
『一瞬で人生が変わる! アウトプット速読法』小田全宏
小田さんは、講演会の前の5分ほどで、一冊の本が読めてしまうそうです。
「本当に読んだのですか?」と訝しがられるそうですが、要点、作者の伝えたい事、と小田さんは全て理解していて、本当に『読んで』います。
小田さんの読書法の手順を以下にまとめました。
①“はじめに”を読む
②“もくじ”を見る
③“おわりに”を読む
④作者プロフィールを見る
⑤本の後ろからめくり、気になる部分や見出しのページにふせんを貼る。
※2秒以内に行う
⑥表紙側から、ふせんの部分だけを読んでいく。
⑦5分くらいで誰かに本の内容を話す。
詳しく解説していきます。
まず前提として、
・エネルギーの高い本を読む
・その本の分野の知識量が多いと早く読める
といものがあります。
また、小説は内容を楽しむものなのでゆっくり読む事を推奨されています。
エネルギーが高い、とは、『今週末の仕事で使う』と“読まなければならない”ものや、『楽しみで好きなもの』などです。どちらでもない物が積み本になってしまうのです。
2つ目の知識量についてですが、本の内容の一部を既に知っていれば飛ばせますし、少しの言葉で理解が可能なので早くなります。
手順①の“はじめに”を読めば、自分が求めている本か、すぐに判断できます。
そこには作者の心が詰まっています。とにかく1番伝えたい事が書いてあり、どのような本なのか、どう読んでもらいたいか書いてあることもあります。
手順②の“もくじ”は、知識のある方はそれだけで分かってしまうようなキーワードが並んでいます。
手順③の“おわりに”、手順④の作者プロフィールで、作者の人となりや経歴が見え、本の内容を信頼する手がかりになります。
これは私の例えですが、『東大へ入ろう!』というタイトルで、作者が東大以外の出身だったら、「???」と首を傾げます。マユツバかもしれないと思いながら目を通す事になるかもしれません。
手順⑤から、ようやく本文です。
後ろから見て行くのですが、必ず2秒以内に次のページに移ってください。
ここでは『読む』というより『見る』です。
手順⑥。やっと読めます。
ふせんの部分だけを読んでいきます。
何の準備もせずに読む今までの『読書』と比べたら、ずっと早く読めるでしょう。
手順⑦では、実践をします。
本のタイトル通り、“アウトプット”速読法なのです。
5分ともなると、きちんと理解していないと話せません。
また、相手に伝わらない部分などは情報が足りない部分と分かり、再読をするキッカケになります。
この時、本を見ずに行いましょう。
以上が、『一瞬で人生が変わる! アウトプット速読法』のまとめでした。
感想
この本を読むまでは、端から端まで気合を入れて読み切らないと『読書』とは呼べない、と思っていました。
でも大事なのは、詳らかに読むことではなくて、
読み→理解し→実践すること!
だと意識が変わりました。
全ての文字を目で追うことより、たったひとつでも実践した方が人生は変わります。今までは同じような読みやすいところだけ、違う本で何度も読んでいたのかもしれない、と思いました。
この方法で読めば良いのだと思ったら、部屋の片隅で育ち続ける積み本のプレッシャーからも解放され、読書が楽になりそうです。
エネルギーの高い本、について、個人的には、『図書館で借りて、次の予約者がいる』本もとてもエネルギーが高いと思います。