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キャリアカウンセラーの読書記録No.3
「キャリア開発と統合的ライフプランニング」 サニー・S・ハンセン著
【キャリアニーズ:過去と現在】
過去、キャリアは「職業と個人をマッチングさせること」と考えらていました。
現在では、キャリアとは「生涯を通じて生起する一生のプロセス」であると考えられています。
一人の人が何回も転職するのが普通になってきたアメリカ社会では、情報だけでは、意思決定の複雑なプロセスに対応できなくなりました。 キャリア決定とは価値観と価値体系の中における選択なのです。
また、女性にとっては経済力を身につけるというだけではなく、家族とどのように関わっていくかとか、 家庭だけではなく、地域であるとか、 自分に関係するいろんな人との関係も大切にしつつ 仕事をしていくにはどうすればいいのかを考える必要が出てきました。
ということで、過 去と現在のキャリアに対するニーズも変わってきました。 一つの職業に一回ついてしまえば、定年までずっとその職業で働けるという社会ではなく、一人の人が何回も転職を繰り返すアメリカの社会では、仕事と個人をマッチングさせるという考え方だけでは立ち行かなくなってきたのです。