キャリアカウンセラーの読書記録No.9
書くだけであなたの「強み」が見つかるノート 田中祐一:著
就職の相談で、「強み」を見つけたいという話がよく出ます。
「強み」って、自分の中だけで考える人が多いのです。でも、相手のことも考えないといけないというところが、視点としてどうしても抜けてしまうんです。この本には、相手のことも考えるというところが、しっかり書かれています。だから、いいなと思って選びました。
<本当の強みっていうのはなんだろうか? >
私は、本当の強みとは、「自分が自然にやってることで、相手が必要と思う能力」と考えました。
本では、「従来の強み」は自分が最も得意とすること。「本当の強み」は、世の中に一番貢献できることということでした。ですから、すごい能力ではなくても、人に喜んでもらえることが一番だということでした。
<相手の困りごとをどうやって知るんだろう?>
私は、相手に聞くのが一番だろうなと思いました。ただ、就職ということを考えると、なかなか相手に聞くっていうのも難しいと思います。ですから、会社のホームページとか、あと、会社説明会とかで、会社の人に直接聞いてみるのもありだと思います。
本では、まずは相手が誰かを特定する。会社に勤めている人でしたら、直属の上司になるかもしれませんし。就職の場合だと、会社そのものということにもなります。応募する会社がどういう事に困っているのかとか、何を課題にしているのかとかを考えることが大切です。
会社の情報を調べるには会社のホームページもですけれども、経営者のSNSも情報源となります。
また、情報を現在・未来・過去という軸で捉えてみるのも有効です。会社はどういう方向に進もうとしているのか。そのための課題は何だろう?過去はどんなことをしてきたのか?そういう軸で情報を見ることで、会社の困りごとがよく捉えられます。その情報をもとに、自分の強みを会社でどう生かしていったらいいかを考えるのです。
<強みを絞り込む方法は?>
強みは一つだけではないはず。複数の強みの中から、どの様に一つに絞るのか疑問がわきました。
私は、いろいろ比較して、どれが効果的か考えるのだろうと思いました。
本には、もっと具体的に、「相手が求めていて、ライバルがやっていないものを選ぶ」とか、「ゴールの達成に一番影響がある強みは何か」という観点で考えてみると書かれていました。
具体的な方法が書かれていたので、今の仕事にも役立つと思いました。