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過去との決別「ソフィーのアトリエ2」

錬金アドベンチャーRPG。実質パズルゲーム。
PS4、Switch、Steamで5000~8000円くらい。
プレイ時間は(けっこうやり込んで)60時間。

上田麗奈が女神をやってる 大層美しいが中身は……


あらすじ

前作「ソフィーのアトリエ」を経て、次作「フィリスのアトリエ」に向かうまでのソフィーのお話。
プラフタと共に訪れたとある大樹にて、突如発生した「穴」に吸い込まれたソフィーは、異世界「エルデ=ヴィーゲ」へと迷い込んでしまう。
はぐれてしまったプラフタを探すため、異世界の人々と協力しながら探索を進めていく――

システム

難しい錬金も仲間が助けてくれる

従来のシリーズ通り、錬金とRPGの2本柱となる今作。

今作の錬金術は、「パズルゲーム」としての要素を前面に押し出したものとなっている。
錬金術の素材となるアイテムには、「火・水・風・雷・光」五つの錬金成分がいくつか詰まっており、これらを「錬金釜=盤面」にうまく当てはめていくことにより「錬金成分を高める=高得点を目指す」ことで良質なアイテムを作ろうというものだ。
序盤は錬金釜も小さく、素材も貧相なので隙間がないように埋めるゲームでしかない。
しかし中盤で「触媒システム」が使えるようになると、一変。
錬金釜は7×7の広さになり、今まで連結していた錬金成分をバラで使用できるようになり、錬金成分の向きを反転させられるようになる。
錬金成分の中でも光り輝く「リンク成分」は、隣り合うリンク成分と繋がりリンクしていくことで、仲間の助けを得られるようになる。
いずれは元の素材を呼び水に新たな素材を入れられるようになったりと、中盤以後のパズル要素は圧倒的な面白さをみせる。


RPG部分は特筆することもないが、錬金で苦労して作った一点モノの強力なアイテムを「複製」できるシステムは今作も健在である。
強力な武器や爆弾は勿論、それらを作るための調合品も、高品質なモノを用意しては複製で何度も使えるようにし……といったことが可能。

複製してくれるひと 気さくな商人
この衣装デザインは天才だと思う


難易度

序盤のボスの時点で装備品をしっかり作り込む必要があったので、やや難しめ

雰囲気

終始明るめ。
いくつか困難や危機的状況、暗い過去もある……が、ソフィーの明るさと仲間の協力、錬金術の力でHappyEnd

感想

”家族”であるプラフタと生き別れになったり、思春期のプラフタと出会ったり、独身時代の祖母に出会ったり。
舞台が時間の流れから乖離した夢の世界ということもあり、通常ありえないドリームマッチが実現している今作は、
「人と人の繋がり」「未来への展望=夢幻」といったテーマを感じる。
19歳のソフィーが、大人になるための最後のやり残し。
それを作品にしたのかな。
錬金術士としての才覚「素材の声を聞く」の話も出てくるが、やはり精神面での成長が大きいよ。ナイチャッタ