見出し画像

超能力推理ADV「Staffer Case」

ステッパーケース。Steamで1400円くらい。
プレイ時間は17時間。

容疑者の持つ超能力は管理情報としてまとめられている。ただし……

あらすじ

ニューメキシコ州で探偵を営んでいた青年・ケースは、
イギリスはロンドンから届いた誘致の手紙に従い、霧の町へ。
そこで出会う事件は、一般人には不可能な殺人事件ばかり。
そう、ロンドンには超能力者が跋扈していた。
そんな超能力者を管理する公務員として、無能力者ケースが
超能力者たちの犯罪に挑む。

システム

一般的な推理アドベンチャー同様、
犯罪発生→調査→推理 と進んでいく。
ただし、一般的なアリバイや凶器といった調査のほかに、
容疑者たちが持つ超能力の性能・性質に対する推理も必要となる。
超能力は全て管理局によって調査済で、事件発生後にはある程度の情報を
局から貰えるのだが……
字面だけでは理解しきれないからこその超能力である。

難易度

推理モノとしては割と難しめか。
超能力の奥深さにより、事件の全貌がなかなか見えてこない。
ただしゲームとしてはプレイしやすい。

ところで、2章からは最終盤にルート分岐が存在し、
事件の真相に気付いたり気付けなかったりする。
気付けない方のルートだと、すぐにエンディングに向かい、ちょっとモヤモヤした感じになるが、すぐに分岐まで戻らせてくれるので親切。

雰囲気

個性豊かなキャラクター、ハイクオリティなイラスト、
キャラデザもかなりのもの。
そういったゲーム概要からわかる情報に、霧の街ロンドンと犯罪者を混ぜれば雰囲気がわかるはずだ。

感想

相当面白い。かなり引き込まれる世界観だ。
特にオッペンハイマー編はゾクリとした。
超能力者を扱うミステリだと、集まった能力者の系統が事件の推理しやすさに関わってくるが、同じ会社の人間なので業務に使えるよう能力が似ている、といった必然性を持たせており、その上で能力差異によるトリックを仕組んでくる。
かなりよく練られた作品だ。