青と白の世界。(冬季北海道ツーリング)
まだ夜明け前一
ヘルメットを被って相棒のエンジンをかける。
この氷点下の中でもすんなりかかってくれる
車庫に昨日停めた時に居なかった神戸ナンバーの赤いスクーターが居た、地元民か?
スノータイヤで宗谷岬組か?
どっちにしろこれから南下するので
交差することは無い
車庫からklxを出して跨る
準備はいいか?
アクセル捻ってスパイクがグリップしているのが分かる
稚内市街でガソリンを入れてるとドライバーのおじさんが姉ちゃん気をつけてな!と声を掛けてくれた。
その先1人で走る身にとってはそれだけでもありがたかった。
40号線を南下する。
幸い天気は悪くない。冬の北海道の天気はいい天気の後は大体悪天候が待っている。
雨なんか降ったあとはそのまま凍るので最悪だと道民は言う。
ところどころよく滑る路面にあたりながら
音楽をかけて夜が明けて行く変化を楽しみながら白い息を吐く。
シールドが曇ってしまい慌ててシールドを開ける
車も通らない青と白の世界一
私だけがその中を走っている
自分でも酔っているのが分かっている。
それでもこの感情を止めることは出来ない
ワタシはわたしだ。
この気持ちも
この景色も
ワタシだけのもの。
ずっと探してたのかもしれない
そしてこれからも探し続けるであろう。
そして-20度の中
すれ違う北へ向かうライダーへご武運の意味合いを込めて魂のヤエーをおくる。
冬北のライダーにしかない軌跡がそこにあった。
終。
あとがき。
実は2020-2021の年末年始にかけて
北海道に走りに行ってました。ソロなのもあってキャンプなしで年越し宗谷はせずに31日には小樽に戻って電車やバスに乗り換えて大荒れの中楽しんでました( ・∇・)
その時にこんなに心に残るツーリングはねぇなってなりましたね( ´∀`)
ははっ。
まっ、毎年そうなんですけどね〜( ^ω^ )