ほむらちゃんテクニカル
このノートについて
これからお話しするテクニカル分析とトレード手法は「プライス・アクション」という考え方、とくに「ダウ理論」というものを軸にしたテクニカルです。それを、わたしなりに解釈した上で、「株」のトレードに最適な、ひとつの手法にまとめたものです。
2020年の11月に岐阜さんが豪ドルをショートして大変な含み損を抱えていたのを知って、どうしてこんなことになったのか? わたし自身はFXはやらないのですが、すこし興味が湧いて FXのトレードをしている方たちの動画を見始めたのがきっかけでした。
そこで知ったことは、FXのトレーダーの方たちは、もちろんテクニカルを使うわけですが、MACDやRSI、ストキャスティクスといったオシレーターは一切使わず、「プライス・アクション」—— つまりチャートの形を「図形として認識」する考え方をしていることでした。これは既に知識のある人には、いまさら真新しいことでもなんでもないと思いますが、わたしには新鮮なものでした。わたしにとってはチャートの見方がまったく変わってしまうほどのものでした。
わたしのグループ「ほむら證券」には約100名ものトレーダー(社員と呼んでいますが、普通に仲の良いトレード友達ですね)がいます。ファンダメンタル派もテクニカル派も、そしてイナゴ派(笑)もいます。米国株を得意とする人も、開示やIRを最速で検知する人も、IPOを調べ上げる人も、オプションの手口を調べる人も、オプションのストラテジに精通する人も、自分でインジケータの開発をする人まで、とにかく、ありとあらゆるタイプのトレーダーと出会ってきました。
これまでに多くのトレーダーと交流があったわたしですが、なぜか今まで「プライスアクション」に着目しているという方にはあまり出会ったことがありませんでした。もちろん、たまたまわたしの知り合いにいなかっただけかもしれませんが、それでも、株のトレーダーの間ではプライス・アクションという考え方は、まだまだ浸透していないように思います。
株のトレーダーにはファンダメンタル派の人、と、テクニカル派の人がいます。そのテクニカル派の人たちは、MACDやボリンジャーバンド、一目均衡表といったインジケータを使う人がほとんどで、「プライスアクション」を軸にチャートを見る人は、ほとんど見つけることができません。どうやらテクニカル派トレーダーの中でも少数派なのかもしれません。
これを「ほむらちゃんテクニカル」として数回紹介したら、突然フォロワーが増えだしたのは、おそらく株のトレーダーの間で、これが新鮮な受け止められ方をしたからだと思いました。テクニカル・インジケータを一切使わない、あまりにシンプルな方法に、たくさんの「いいね」とリツイートをいただきました。
これを読まれているみなさんも、以前のわたしのように、テクニカルと言えば、移動平均線、ボリンジャーバンド、RSI、一目均衡表といったインジケーターを思い浮かべるかも知れません。そういう方には、このノートの記事は、まったく新しい視点を提供すると思います。
方法はとても単純です。トレンドラインを一本引くだけです。
この「ほむらちゃんテクニカル」は、ダウ理論(詳しくは後述)という、古典的な考え方を基礎に、トレード手法を構築したものです。どちらかと言えばクラシカルな手法と言っていいと思います。なので、全く新しいアイデアというわけではなく、むしろ古いトレード法かもしれません。もっとも、私が考えた「まったく新しいテクニカル」というものが仮にあったとしても、それは多くの人が使っていないゆえに、たぶんほとんど使い物にならないと思います。
「ほむらちゃんテクニカル」の概要はすでにtwitterでも繰り返し紹介してきました。そして現在も毎日のようにその精度の高さを証明するチャートが続々と出現し続けています。知識としては、わたしのツイッターをお読みになるだけで十分だと思います。ところが、DMを通じてたくさんの人から、様々な質問を受けてきました。手法はいたってシンプルなのですが、この手法の根底原理になっている「ダウ理論」の理解が欠落していると、なかなかピンと来ないようなのです。やはり、「なぜそうなるのか?」「なぜそう考えるのか?」という部分の解決なしには、手法だけを教えてあげても、なかなか自信をもって使いこなせないもののようです。そんなわけで、これは一度、ちゃんと解説をしておいた方がいいと思い、note にまとめることにしました。
FXの手法について、最新記事にて公開いたしました。FXの方は、目次から最終章を先にお読みください。ダウ理論について理解を深める必要のある方は、その後で「基礎編」をお読みいただければ良いかと思います。
2024年3月20日追記
ほむら證券
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たくさん「スキ」ありがとうございました!!
購入者様からのコメント
(コメント欄から全文をご覧になれます)
❤️ダウ理論も知識としてはありましたが、noteの説明でようやく体に入ってきた
❤️ダウ理論が、ライン引くだけでこうもハッキリするのか、そこに集まる人の考えも説明されていて、何故このラインが活きるのか良くわかりました。
❤️基本トレンドラインだけで勝負しているので、スッと胸に落ちました。ファンダ面倒、どのテクニカル(一目均衡表など)使ったらいいかわからないという人や初心者さんにも長い目で使えるツールじゃないかと思います。
❤️線を引く意味がようやく腑に落ちて、無味乾燥に見えたチャートがドラマチックになり考え方見え方が変わりました。
❤️このノートに書かれている内容は凄く価値のあるものでした。凄いとか簡単に言葉で表現できるものじゃありません。本当にありがとうございます。
❤️トレンドラインに関する考え方をわかりやすく綺麗に言語化し、すっきりと頭の中に入ってくる形で提供されたのは非常に有益なことだと思います。
❤️自分が過去にエントリーしたポジションを振り返ってみたところ反省点が複数点浮かび上がり、目から鱗です。
❤️ほむらちゃんかわいい
❤️わかりやすく実践的で、非常に良心的なテクニカル指南書だと感じます。
❤️チャートから読み取れる市場参加者の心理状態をトレンドライン1本でチャートが示している意味を理解出来る。勝ちパターンと防御方法の2つが理解出来るので将来投資家のバイブルになるといいな。
❤️随時内容が更新されていくスタイルも斬新で素敵です!
❤️「一言にテクニカルと言っても、移動平均線、オシレーター...そしてプライスアクションの三系統があります。」この一文で、「自分が見てるものはプライスアクションだったのかと..」知識がない私に輪郭なるものが見えました。
❤️テクニカルは機械的なトレード手法だと思っていましたが、どうしてそれが機能するかの根拠を解説してあるところが他とは違うと思いました。NOTEにあるとおり、大口投資家がテクニカル分析でエントリーしないですよね。テクニカルだけの解説だと、そういう点には触れられないので、いい気付きになりました。
❤️ 今まで何となくで使えていなかった知識が頭に落とし込まれました。
❤️ 「想定外の動きは大きく反対の方向に動きます」この言葉は人の心理を想像していく上で、とても大事な内容が含まれていると思いました。
❤️過去の売買した銘柄のチャートに線を引いてみるとそりゃ成功/失敗するだろうってのがはっきりと浮かび上がってびっくりしました。自分がオシレーターだけ見てやっていたのはトレードではなく単なる博打だったと理解しました。
(ㅍ_ㅍ)(ㅍ_ㅍ)(ㅍ_ㅍ)(ㅍ_ㅍ)(ㅍ_ㅍ)(ㅍ_ㅍ)(ㅍ_ㅍ)
本noteリリース直後に、ベテラントレーダーであり、たくさん投資関係の書籍を読んでこられた読書家でもある FM7さんから、素敵な書評をいただきました。書籍で言うなら帯のようなコメント、ありがとうございました。
こちらの記事をリリースして以来、たくさんの反響をいただきました。「勝てました」という嬉しい報告もDMを通じて続々と届いています。記事についても「スキ」240突破、「オススメ」44という快挙を達成しました。この数字は、わたしの知る範囲の投資系有料note記事の中では、圧倒的なもので、まさに高評価のトップランナーです。
免責事項
かわいいは正義です。それは万国共通の真理です。よって、すべて免責に決まっています❤️ 異論は認めません。
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