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clusterでカメラマンやってみた!

はじめに

どうも、少佐です。
これまでclusterのイベントで数々のスタッフを経験してきましたが、このたびカメラマンを初めてやってみました!
この記事では今回の筆者の体験をもとに、カメラマン未経験の方が実際にカメラマンができるように知見を残すために書きます。
これさえ読めば、とりあえず見習いカメラマンにはなれます!
カメラマンに興味があるひとはこれを読んでやってみよう!!

カメラマンとは!

イベントをするときなどに会場の様子を録画したり配信したりする人です。
イベントの進行には直接関わりませんが、clusterの外部から配信でイベントを見れたり、あとでイベントを見返すことができたりとメリットは多いです。

筆者の書いたこちらの記事でも紹介していますが、ここではもっとカメラマンに特化して説明していきたいと思います。

なお、以降の説明は未経験者がカメラマンを初めてやる用のものです。とりあえず、配信や録画はできるようになります。現在活躍してるカメラマンさん達が使ってるような高度なテクニックは基礎を修得することで理解できるようになると思います。

カメラ

カメラマンモード

カメラマンというからには撮影します。当たり前ですね!録画や配信については後述しますが、まずはclusterの映像を撮る必要があります。
もちろん、普段プレイしてる映像を撮ってもいいし、カメラ機能を使って撮ってもいいです。
しかし、clusterにはそれ以外にも映像を撮る方法が存在します。それがカメラマンモードです。

通常使えるカメラとは違いがあります。
1.距離の制限がない
通常カメラではアバターからあまり遠くに行けませんがカメラマンモードではどこまででも撮れます
2.壁や床を貫通できる
物理を無視して自由に動くことができます
3.カメラ自体は見えない
撮影してるカメラは透明なので誰からも見えません

ただし、このカメラマンモードはいつでもだれでも使えるものではありません。使うには条件があります。
1.イベントスタッフであること
イベントスタッフになってる必要があります。ゲストや一般参加者では使用できませんし、スペースでも使えません。
2.PCであること
スマホやVRではこのモードは使えません。また、カメラマンは高品質の映像が撮れることが望ましいです。可能な限り高スペックなものを用意しましょう。

カメラマンモードについては公式のガイドもあります。以下に紹介しておきます。

カメラマンモード機能

カメラマンモードを起動するにはイベント中にスタッフメニューを開き、F2キーを押します。

F2でこの表示が出ます。OKで起動。

操作はキーボードでします。(公式ガイド参照)

プロカメラマンモード

カメラマンモードよりさらに上位の機能としてプロカメラマンモードがあります。カメラの特性としては同じですが操作にコントローラー(ゲームパッド)が必要となります。

こちらも公式にガイドがあります。操作方法は以下のリンクを参照してください。

プロカメラマンモード機能

コントローラは多くのカメラマンがXboxのものを使用しているようです。

筆者はロジクールを使用していますが同様の操作が可能です。

自分が操作しやすいと思うもので良いでしょう。

プロカメラマンモードは繊細な操作が可能であるのと、視点記憶、往復モード、衛星モードなどの機能が使えます。
特に、視点記憶はカメラ位置を登録した場所へ瞬時に移動できるので、撮影に非常に役立ちます。コントローラーで4カ所、キーボードで20カ所の登録ができます。

さあ!これでカメラマンできる!と思いそうですが、実はこれだけだとカメラで見てるだけなんです。カメラで撮影したものは主に2つの目的があります。
1つは録画(収録)。カメラで撮影したものをデータとして残します。
2つめは配信。カメラで撮ったものをネット上で見れるようにします。

これらの機能はcluster内にはなく、外部アプリを使用する必要があります。
次項でそれを紹介していきます。

OBSの導入

録画や配信はclusterのみではできないため。別途ソフトを用意します。
カメラマンで最も使用されていると思われるのがOBSです。
録画や配信の他にも音声中継などにも使用でき便利です。

設定

デフォルトのままでは適してない箇所があるので、まずは設定しましょう。
筆者の設定画面をそのまま載せますが、重要な箇所は解説します。

出力の設定

映像ビットレート
この項目はいわゆる画質です。数値を高くすれば高画質になりますが、PCへの負荷や録画データの容量が大きくなります。
様々な資料を参考にしたり、先輩カメラマンの話を聞いたところ6000~12000ほどに設定することが多いようです。
筆者は8000に設定しています。

録画フォーマット
録画した動画のファイル形式です。筆者はmp4に設定しています。
mp4は多くの人に使用されている形式です。

映像の設定

ソース

ソースはどの映像や音声をOBSに取り込むかの設定です。
OBS画面の左下のあたりにウインドウがあります。
「+」を押すと追加できます。
clusterの映像や音声はclusterを起動した状態にしないと取り込めません。

左下の+で項目を追加

clusterの映像を取り込む

ゲームキャプチャを選択
名前の変更も可能
モード、ウインドウを画像のとおりに設定する

ちなみに、この映像は大きさを変えることができます。
取り込んだ映像をクリックすると赤枠が出現し、大きさを変えることができます。赤いガイドライン上にある赤丸をドラッグすることで回転することもできます。
Altキーを押しながらだとトリミングもできます。
複数の映像を同時に取り込むときに便利です。
映像はソースでの順番が上になるほど優先されて表示されるので、小さい画面などにして別窓にするときは順番を調整しましょう。

映像は大きさ変更、回転、トリミングも可能

clusterの音声を取り込む

アプリケーション音声キャプチャを選択
色がついたゲージが動いてれば音声を認識している

これで映像と音声がOBSに取り込めていると思います。
それぞれのソースの横にある目のマークで一時的に非アクティブにできます。
鍵マークは誤操作を防止できます。(映像の大きさ調整など)

以上でOBSの基本設定は終了です!
これだけでは表示させてるだけです!それでは録画や配信をやってみましょう!

なお、録画や配信はカメラマンじゃなくてもできます。が、たいていのイベントではスタッフ以外の録画や録音は禁止しています。無断で録画や配信をすることは絶対にしないでください!

録画

録画をするにはOBSの右下にある「録画開始」を押します。
録画をやめるには「録画停止」を押します。

録画したファイルはデフォルトでは「ビデオ」に入っています。設定で変更することもできます。
画質は設定のビットレートで調整しましょう。当然ですが高画質にすると録画ファイルの容量は増えます。

配信

配信は撮影した映像をYoutube等に配信することです。動画配信サイト以外にも配信はすることができます。
配信するためにはサーバーのURLとストリームキーが必要です。
どちらも配信のために必ず必要となるものです。
こちらに詳しく載っています。(実は筆者はあんまりくわしくありません)

主催者からサーバーURLとストリームキーを教えてもらうこともあります。
その場合は教えてもらったものをOBSに設定しましょう。

設定の「配信」タブでサーバーURLとストリームキーを設定する

ここが設定できたあとに「配信開始」を押すと配信が開始されます。
押したあとはこのボタンが「配信終了」に変わります。
配信開始と終了のタイミングはイベント主催者に確認しましょう。

ただし、このままでは配信開始した瞬間に撮影してる映像がいきなり映し出されます。
配信映像の前後や途中に、別の画像を表示させて隠すことがあります。これを「蓋絵」といいます。
追加するにはソースから画像を選択します。

好きな画像を取り込んだら、ソースの並び順の1番上に設定しましょう。そうすると他の画像や映像よりも優先で表示されます。
また、鍵マークを押してロックしておくと大きさ調整等ができなくなるので誤操作防止に便利です。

蓋絵を設定したところ(画像提供:熊猫土竜)

目のマークをクリックすると非表示になるので、撮影中の映像を出すことができます。

こんなときどうする

OBSに自分の声が入らない

clusterのボイスをONにしてるのになぜかOBSには音として認識されません。他の人の声はしっかり音として認識されます。
これはどうやら仕様とのことです。
ちなみに、OBSに自分の声を認識させるにはソースに「音声入力キャプチャ」を選びデバイスに自分のマイクを選択します。

会場のマイクもONにしておけば、会場とOBS両方に自分の声が認識されます。ただし、ずっとこのままだと自分の声が常に入力状態なので、マイク側で音声入力がONOFFできるタイプのマイクを用意すると便利です。

ユーザーのカメラが映りこむ

これはメニューから非表示にできます。
ネームプレートを非表示にするタイミングで同時にやりましょう。
撮影終了後は元に戻すのを忘れずに!

メニューの表示設定
カメラレンズの表示をOFFにすれば映らなくなる

撮影してるときに他になにもできない

プロカメラマンモードのUIを非表示にするとポインターが消えて他のウインドウの操作がいっさいできなくなります。EscキーまたはダブルクリックするとUIが表示されて操作が可能になりますがUIは撮影に映ってしまいます。撮影以外の操作はできるだけしなくてすむようにセッティングしておきましょう。
なお、カメラマンモードでもいっさい他の操作はできません。

ショートカットキーが効かない

カメラマンモード(プロカメラマン含む)では通常時に使えるショートカットキーが無効になります。マイクやネームプレートの表示、非表示はカメラマンモードを解除しないと操作できません。(仕様です)

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提供:ティファナさん

会場のコメントが見えない

カメラマンモード(プロ含む)中は会場のコメントが見えません。これは仕様なのでどうしようもないのですが、工夫で見ることができます。
1.サブアカを使用する
サブアカウントを会場に入れることでコメントを見ることができます。
PCが2台以上あればいいのですが、無い場合はスマホでも可能です。
2.ブラウザのイベントページで見る
イベントページにはコメントが表示されるのでそれで見ることができます。ただしページを更新しなければ新しいコメントが見えません。ブラウザに自動更新のアドオンなどがあると便利でしょう。

カメラマンやってみました!

実際に初めて配信をやってみたイベントはこちらになります。
(録画だけならこれ以前に何度かあり)

トークバラエティなので、カメラはほぼ視点切替のみでやっています。
気を付けたのは「見ている人が何を見たいか」を意識しました。
見てる人が「楽しかった」って言ってくれてるのでたぶん成功でしょう!
ユーザーのカメラが映ってしまってるのはミスです(笑)

カメラマンはイベントをたくさんの人に見てもらうための重要な担当です!
筆者は駆け出しですが、もっと深く学べば楽しくなると感じています!
興味がある方、これからやってみたいと思ってる方、ぜひやってみよう!

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