新しい時代のヒーロー
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うちに帰りたい>完璧な究極の生物。無限の生命
私の感動ポイントはこれです。
あざが出現した以上、炭治郎の寿命はあと数年で尽きることがわかっています。それを知りつつも、
「妹と家に帰りたい」
死んでいった仲間たちに後押しされて、生きている仲間に引っ張ってもらって、無事人間に戻れました・・・
置いていかれた無惨の惨めさが際立ちます。壮絶な孤独。強さを、生き延びることだけを追求した果てにこの孤独さ。炭治郎が大勢の人に支えられているのと正反対ですね。
感動ポイントを再び
うちに帰りたい>完璧な究極の生物。無限の生命
「疲れたよ、うちに帰りたい」なんてこぼす人に無能の烙印を押すのが、日本の、多くの会社や学校なのだと思います。
「風邪を引いたぐらいじゃ休めない」
と言うことが広く一般に言われていませんか。考えてみたらおそろしい話ですね。そして、そんな有様では労働生産性も下がります。休んでリカバリーする方が、ちゃんと働けるってたぶん多くの人は知っているはずです。でも「雰囲気で」休めない。ああ日本独特。東京に住んでいた頃、冬になると電車の車内では風邪薬の(正確には症状を抑える薬の)広告が盛んに登場していました。今年はどうなんだろう・・・?
疲れ知らずの身体、不老不死の生命よりも、残りわずかな寿命を受け入れて「うちに帰る」というささやかな幸せを選ぶような主人公を多くの人が支持したのは、時代の変化を表していると思います。「疲れた。家に帰りたい」に対して、「そうだね、ゆっくりお休み」と言ってもらえるだけで、どんなにほっとする世の中になるでしょう。すでに、休むのが当たり前の国が地球上にちゃんとありますしね。
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