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選手の経験値 カタールW杯アジア最終予選 オーストラリア対日本

2022年3月24日に行われた、W杯アジア最終予選オーストラリア対日本の一戦から、「選手の経験値」について考える。

オーストラリア日本ともに負けは許されない状況で迎えた、グループ2位3位の上位対決。オーストラリアは、主力選手をコロナで欠き、経験の浅い選手を登用した。また、リスクヘッジのためにオーストラリアディフェンスラインは低くく設定された。
日本は前半、南野を中心にゴールに迫るも、ゴールラインを割ることができなかった。後半84分に代わって入った三苫が89分と94分に得点。0-2でオーストラリアに勝利し、無条件でのカタールW杯本選出場を決めた。

・中盤の選手の経験の差
オーストラリアは、日本との初戦でスタメン起用された、T.ロギッチ、A.モーイ、J.アーウィンら中盤3枚をケガやコロナで欠いた。代わって起用された選手は、代表経験も浅く勝負所をつかめずにいた。
具体的には、オーストラリアのカウンター攻撃時、フォワードのA.フルステッチ選手にロングボールが入るが、中盤の選手が上がってこず前線に人数をかけられない状況があった。

リスクマネジメントとリスクを冒して点を狙うスイッチの切り替えを感じられていないように見えた。

・フロンターレの選手たち
後半三苫が投入されると、ピッチ上にJ1川崎フロンターレ出身の選手が、板倉・守田・山根・三苫の4人いる形となった。(先発の田中はフロンターレ出身だが、三苫が入ると同時に原口と交代した)
川崎フロンターレも日本代表同様4-3-3を採用しており、一緒にプレーしたことがある彼らは、コンビネーションプレーもお互い分かっている。

そんな中、89分に生まれた得点は、山根と守田のワンツーでオーストラリアサイド深くを突破し、クロスボールにファーサイドの三苫が合わせるというかたちだった。山根の瞬発力を活かしたエンドラインぎりぎりのプレーだったので、ディフェンダーも意表を突かれ、ファーサイドの守備は手薄になっていた。

自国リーグの特定のチームから代表選手を多く選出するのは、ドイツ(バイエルン・ミュンヘン)イングランド(マンチェスター・シティ)などで行われており、招集期間が短い代表チームにおいて選手らのコンビネーションを強化するという点で良いシステムだろう。

・まとめ
経験値について、勝負所を見極めること、選手同士のコンビネーション、の点で差が出ることが分かった。

前回のロシアW杯では、代表チームの高齢化が指摘されていたが、若手ばかりでは、経験値の問題が出てくる。
また、コンビネーションも例えば、川崎フロンターレから11人連れてきてスタメンにするようなことは現実的でないし、違うタイプの選手も混ぜて新たな刺激をあたえ、サッカーのレベルを上げていくことが望ましい。

P.S日本代表の本選での活躍に期待したい。

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