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enfants
私が日本のバンドの中で、唯一おっかけしてるバンド。
今しがた、恵比寿リキッドルームの単独ライブを観てきた。
彼等にとって思い入れのある箱との事。
アルバムも出さず、公式サイトもなく、ライブ告知もろくに行わなかったものの、見事ソールドアウト。
MCにて、嬉しいけどめっちゃ緊張してる、との事。
ともあれ、彼等にとって記念となるライブをこの目と耳でしっかり見届け、聞き届けて満足。
思えば彼等を知ったのは、一昨年のムロフェス。
同フェスは邦楽バンドを全てキッチリ30分で競演させる、筋金入りの「夏フェス」。
有名無名関係なく、30分の1本勝負が2日間にわたって横浜赤レンガ倉庫で繰り広げられる。
私はとりあえずストレイテナー目当てでチケットを買ったものの、やはり他のバンドも知っておきたいと思い、YouTubeで予習。
同日に出演するバンドの中で、私の心にモロ突き刺さったのが、enfantsの「Play」のPV。
まさかこのご時世に、Radioheadの「Just」を彷彿とさせる楽曲をリリースするとは。
そしてライブを観たら、これがまた格好良くて一気にハマッた。
なお最近は以下の曲が再生回数を伸ばしている。
個人的には、The PillowsとBump Of Chickenを合わせたようなバンド。
美しいメロディで恍惚とさせたり、観客を叫ばせるノリだったり。
何より、ボーカルの奔放なパフォーマンスやMCが、何を引き起こすか分からないワクワク感を与えてくれる。
今日のライブでは、リキッドルーム満席を叶えてくれた観客に「僕は曲を作るのがメインでライブはついでだから」と本音をボロリ。
もちろん、観客とってはそういう小憎らしいMCはいつもの事であり、今日も平常運転という感じだろう。
媚びたような発言もするけど、それも結局のところ曲を作って発表したいが為だろう。
そうして作った曲が刺さった人間が、勝手にライブへと足を運んでくれればOK。
俺も好きにやるし君らも好きに俺らを使って楽しんでくれ、というスタンス。
それでこそ、ロックだと思う。
ノリは強制されるものではなく、自然発生して然るべきもの。
本能的に沸き上がるノリは、限りなく解放感に満ちている。
今日のライブで、私はそれを体で実感、すなわち体感したのだった。