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高齢の編入生が一般生と仲良くするための作法と現実的な問題

医学部編入とは、大学や専門学校などで学んだ”大人”が、身につけた専門知識を活用して医学の発展に貢献することを期待されて、医学部にいとも簡単に入学できてしまう制度です。

当然ですが、編入合格者の8割の方々は、一般入試で国立医学部に入ることは不可能な学力層の方々です。大切なことなのでもう一度言います。編入合格者の8割は一般入試だと、天地がひっくりかえっても不合格です。


このような現実があるにも関わらず、勘違いした編入生はチートで医学部に入学したことを忘れ、実力で医学部に入ったと錯覚し、また社会経験も相まって、一般入試で入学した社会経験の浅い一般生をバカにすることがあるようです。

たしかに、厳しい社会を経験した高齢者からすると、学校やバイトしか知らない若者がクソガキに見えてしまうのも仕方ないです。

しかし、私はこの傾向は”良くない”と考えてます。なぜなら、一般生はガキですが、社会が定めたライフステージを順調に進んでるだけです。一方で、チート高齢者はモラトリアムを再びねじ込み、わがままに生きて社会にクソ迷惑をかけている”おっさんとおばさん”です。


そんな編入生が自分を天才だと錯覚し、若者を見下すような態度で振る舞うことは、大きな問題を引き起こす可能性があります。


そもそも、編入生は社会経験がある分、人生の山や谷を経験してきたことでしょう。しかし、その経験があるからといって、医学の世界で成功する保証はどこにもありません。むしろ、医学部という新しいフィールドでは、「学び続ける姿勢」が最も重要です。そして、その姿勢を持っていれば、若者との協調がいかに大切かは容易に理解できるはずです。

以上のような背景から
大変僭越ではあるものの、成功する編入生になるための作法を考えました。

イキってる編入生のみなさんは、これを熟読して、行動を改めて、真の大人になってください。

作法1. 年齢はただの数字、だがその「数字」を理解せよ


まず最初に、年齢というのはただの数字だ、なんていう言葉を信じている編入生がいたら、すぐに目を覚ましましょう。年齢は、社会的にも心理的にも影響を与える立派な要素です。例えば、30歳を超えた編入生が20歳の若者と「同じように」ふるまうと、場違い感が生まれる可能性が高いです。だからこそ、「年齢はただの数字」という言い回しを表面的に受け取るのではなく、「年齢に適した」ふるまいを心得ることが重要です。

では具体的にどうすべきか。まず、自分の年齢差を意識しすぎて卑屈になる必要はないですが、「若者と同じ土俵に立とうとしない」ことが基本です。たとえば、学生の飲み会で無理に若者のノリに乗ろうとするのは逆効果。彼らが楽しんでいる中、こちらも無理に同じように楽しもうとすると、「痛い大人」と見られる危険があります。当然ですが、どれだけ酔いが回ってもおちんちん出すのは御法度です

作法2. 聞き上手であれ、だが「説教臭さ」は絶対禁物


編入生は、多くの場合、社会経験や別分野の学問を持っていることが多い。これ自体は大きなアドバンテージですが、その経験をすぐにひけらかすような態度は避けるべきです。特に20代前半の若者は、「説教」されるのが何よりも嫌いです。彼らは自分たちで失敗し、学びたいと思っている段階です。編入生はつい、「自分が通ってきた道だからアドバイスしてあげたい」という気持ちになることがあるでしょうが、ここで重要なのは「言わない勇気」を持つこと。彼らが相談してきたときにだけ、さりげなく自分の経験を活かしたアドバイスをする。これが本当の大人の対応です。

さらに、聞き上手であることも重要です。若者が話すときは、無理に自分の経験や知識を挟むのではなく、ただ「聞く」。自分の意見を挟むのは、相手が本当にそれを求めているときだけです。

作法3. 無駄なマウンティングは命取り


一部の高齢編入生は、社会人経験や専門知識を「武器」に、若者に対して無意識にマウンティングを仕掛けることがあります。しかし、それは賢い選択とは言えません。特に、医学部の若者は、高学歴であることにプライドを持っており、外部からの知識や経験に対して敏感です。もし、あなたが彼らの知識不足や経験不足を指摘したり、社会での経験を自慢したりすると、逆に彼らから敬遠されるでしょう。

代わりに、あくまで「対等な立場」での会話を心がけましょう。若者の知識をリスペクトし、そこに興味を持つ姿勢を見せることが大切です。相手が医学的な知識を持っていることを評価し、そこから学ぶ姿勢を示すことで、自然と信頼関係が築けます。

作法4. 趣味や話題を適度に合わせる


高齢編入生が若者とスムーズにコミュニケーションをとるためには、趣味や話題を適度に合わせることもポイントです。もちろん、すべての若者文化に迎合する必要はありませんが、少しの共通点を見つけることで話題が広がり、自然な会話が生まれます。

例えば、音楽や映画の話題など、共通の話題を見つけることが重要です。逆に、昭和のドラマや音楽の話を延々としないように注意しましょう。若者から見れば、それは「古い話」として捉えられ、疎外感を感じさせる原因になります。現代のトレンドをある程度把握しておくことは、若者との接点を増やすための基本です。

作法5. 「老害」化しないために柔軟さを保つ


高齢編入生が最も注意すべきは、「老害」と思われることです。老害とは、年齢を重ねることで固定観念が強まり、他者の意見を否定したり、自分のやり方に固執する人のことを指します。このような態度は、若者との距離を広げるだけでなく、彼らから敬遠される一因となります。

柔軟さを保つことが何よりも重要です。新しいことに対してオープンマインドであり続け、若者の新しいアイデアや価値観を尊重することが、真の意味で「大人」である証拠です。医学部では常に新しい知識や技術が生まれるため、それに適応し、学び続ける姿勢を見せることが重要です。若者から学ぶことをためらわず、常に自分をアップデートしていくことで、若者との良好な関係を築けます。

作法6. 大人の余裕と若者のエネルギーをミックスせよ


高齢編入生が若者と仲良く過ごすためには、大人の余裕を持ちながらも、若者のエネルギーに適度に合わせることが鍵です。無理に若者のノリに乗ろうとせず、しかし新しいことには柔軟に対応し、常に対等な立場で接することで、自然な関係が築けます。

年齢の差は、確かに一つの障害にはなり得ますが、それを乗り越えるためには、「聞く力」「柔軟さ」、そして「無理をしない大人の余裕」を持つことが最も重要です。

以上が私が考えた作法です。


ぜひ、編入生のみなさんは意識してください。



と綺麗事を言ってみたものの現実問題として年齢の壁は越えられない



さて、現実的に考えると、ガキと高齢者が完全に仲良くなることは、まず不可能です。そもそも価値観や人生経験が大きく異なり、話す話題から行動パターンまで、全く別の世界で生きているわけです。若者は新しいことに興味を持ち、エネルギッシュに未来を見据えていますが、高齢者はこれまでの経験や知識に頼り、安定を求める傾向があります。

若者にとって、ガキ同士でワイワイやる時間は貴重であり、彼らの成長の一環です。彼らは彼らなりのテンポで、日々を楽しんでいます。

その一方で、高齢者には高齢者なりの生活リズムと価値観があり、無理に若者に合わせる必要もないのです。むしろ、無理に混ざり合おうとすれば、双方にストレスがかかり、互いに距離を感じてしまうのがオチです。

だからこそ、世代ごとに適度な距離感を保ちつつ、それぞれが自分たちの世界で仲良くするのが一番賢い選択なのです。若者は若者で、学び、遊ぶ。高齢者は高齢者で、心地よく過ごすのがベストな方法です。

もちろん、最低限の礼儀や思いやりを持って、世代を超えた関係性を築くことは大切ですが、それを「無理やり仲良くする」という方向に持っていく必要はありません。むしろ、世代ごとの独立性を尊重しながら、それぞれの強みや弱みを認識し合うことが大事です。

最終的に、世代ごとにまとまって過ごすことが、最も自然で無理のない方法です。それぞれが自分たちのペースで生活し、お互いを尊重し合うことで、無理のない関係を築くことができるのです。

若者は若者と、編入生は編入生とつるみましょう。


ここでIQが80ある方は気づいたと思います。ええ、ご察しの通りです。


編入生は、同期の編入生に恵まれなかったら詰みます。

医学村で、ただでさえ少ない人口で高齢者学生世代を構成するので、同期がゴミまたはカスの知能をもってたり、陰湿な噂好きのバカだったり、過去問を回さない場合、本当に居心地が悪く地獄のような学生生活を送る羽目になります。

我々編入生が本当に気にしないといけないのは一般生ではなく、編入生です

肝に銘じましょう。

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