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どうしたってアンビエントに撮れてしまうフィルムカメラ

ショックと感動が同時にやってきました。
お正月の帰省時に新潟のリユースショップで手に入れたスーパーきれいなCONTAX 167 MT。

某◯ードオフで5,500円

そもそもすでに1台持っているカメラではあるんですが、古いフィルムカメラにありがちなミラーが少し落ちてきている個体でして、たまに先端がレンズに当たり撮影できない事象が続いていました。
そこに来てのこのビューティフルな個体。各部をその場で調べてそんなに問題は無いだろうと持ち帰ることにしました。

自宅に帰り、電池を入れてシャッターが切れることを確認、(浅はかにも)Kodak PORTRA 400を装填し撮り溜めること数週間。いつも通り宇都宮の鈴木商会さんに郵送で現像・スキャンをお願いしました。

仕上がりの連絡が来ない…

普段は中一日ほどでスキャンデータが送られてくるのに今回はすでに発送から4日経過している、おかしい…と不安に思い、失礼ながら納期について問い合わせてみると、

35ミリのフイルムですが、コマ間がないためどの様にスキャニングを行えばいいか悩みまして遅れてしまいました。機械まかせのコマでスキャニングしておりますことご了承下さい。これから送らせていただきます。

(原文ママ)

なんと…!コマ間がない、だと!?(どういうこと?)
と理解が追いつかず、ただそんな状況にも関わらず仕上げに悩んでいただき対処してくれていたなんて、、鈴木商会さんは安心できるなと思ったところで送られてきたのです。なんともアンビエントな写真たちが。。

アンビエント写真のすべて

カメラ:CONTAX 167 MT
レンズ:Carl Zeiss Tessar T* 45mm F2.8(一部 Carl Zeiss Sonnar T* 135mm F2.8)
フィルム:Kodak PORTRA 400

- 撮影機材

まとめ

高価なフィルムだったので最初現像された写真を見たときはそれはもうショックでしたが、ある種のアートのような佇まいに徐々に魅力を感じ始め、今では修理をせずにこのまま使い続けようと気持ちを切り替えました。

まさに一期一会の瞬間に出会える、そんな故障フィルムカメラ。人と機械とが共に作り上げるアートのような写真には、デジタル全盛の現代にはない、唯一無二の価値があるかもしれませんね。


スキャンデータ無償配布

「現代だからこそのフィルムカメラのさまざまな楽しみ方の一つの事例になれば」との思いから、全データを無償配布します。加工もご自由に!
むしろどんな使い途があるのか見てみたいので、ご報告お待ちしています。もし「この写真なに!?」と聞かれたら、このnoteにある偶然の出会いストーリーをお伝えくださると嬉しいです^^


(参考)故障原因の検証

ちょうど正常に駆動する個体も持っていたので、改めて故障原因を調べてみました。詳細はこちらのポストをご覧ください↓


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