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自力で会計ソフトに入力している人が間違いやすい役員報酬の仕訳
ひとり会社の社長ご自身が
会計ソフトに入力した
経理データをチェックすることがありますが、
ほとんどの人が間違えているのが
役員報酬の入力。
多くが手取り額=役員報酬として
入力していますが、これは不正解。
正しい役員報酬の入力方法を
お伝えします。
役員報酬は手取りではなく額面で入力
ひとり会社であっても
役員報酬をもらっていれば
社会保険に加入し、
額面から
・社会保険料
・源泉所得税
・住民税
を引いた金額を手取りとして
会社の口座から個人の口座へ振り込みます。
ここまでの手続きはできていても
その後役員報酬の仕訳を会計ソフトへ入れる際、
手取り額を役員報酬として
計上されていることがほとんどです。
しかし、手取り額を計上するのは不正解。
正しくは、
額面で役員報酬を計上し、
社会保険料、源泉税、住民税をマイナスします。
社会保険料の天引き分は「法定福利費」
源泉税、住民税の天引き分は「預り金」
という勘定科目を使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1724379853160-ipt4sn3I4w.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1724379911114-MZ7bpXzOeK.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1724379995030-8SUTMDupCq.png?width=1200)
正しい仕訳の難しいところは、
1つの取引が
1つの勘定科目で終わらず
複数の勘定科目が絡んでくること。
複数の勘定科目を含む取引を入力するには、
・「振替伝票」や
・会計ソフトであらかじめ用意された「取引テンプレート」
を使います。
社会保険料が引き落とされたときの入力
月末(月末が土日の場合は月初)に
会社の口座から社会保険料が引き落とされた時、
勘定科目を
「保険料」や「福利厚生費」などを
使っているのを時々見かけますが、
ただしくは
「法定福利費」という勘定科目を使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1724380660343-GXeRVknliQ.png?width=1200)
社会保険料は、
・個人負担分を給与から天引したときは
「法定福利費を右」
・会社の口座から会社負担分+個人負担分を引き落とされたときは
「法定福利費を左」
に計上することにより、
会社負担分の社会保険料のみが
会社の経費になるように処理します。
まとめ
自分で経理をしている人のほとんどが
役員報酬の経理を間違えています。
もしかすると、
年末調整も間違っていて
個人の税金が正しくされていないかもしれません。
気になる人は
一度税理士などに自分で入力した会計データを
チェックしてもらうことをおすすめします。
★編集後記
最近は「サンデーうぇぶり」のアプリで
毎日1話ずつマンガを読むのにハマっています。
『葬送のフリーレン』や『薬屋のひとりごと』など連載中のものから
『うる星やつら』『らんま1/2』『今日から俺は!!』など懐かしのものまで幅広く。