「経理のチェック」「経営分析」をしたいなら、前年の数字と比較してみよう
自分で経理をしているのであれば、
必ずやってほしいのが
前年の同じ月との数字の比較 です。
前年同月の数字と比較することで、
・経理が間違っていないかのチェック
・経営分析
を行うことができます。
税理士も数字をチェックする際、
必ず前年比較を行います。
前年比較をして
どこを見ればいいか
お伝えします。
前年比較とはどんな表?
会計ソフトを使っていれば、
どのソフトでも必ず「前年比較」をすることができます。
例えば
クラウド会計ソフトfreeeを参考に作成した
前年比較がこちらです。
※レポート→試算表→検索条件「比較」で「前年比較」をクリック
この表が何を表しているかというと、
・左は各勘定科目の前年の数字
・右は各勘定科目の今年の数字
・一番右は「今年の数字-前年の数字」の差額
比較する方法は、
例えば個人事業主で7月分であれば、
・前年の7月と今年の7月の「単月」比較
・前年の1月~7月の累計と今年の1月~7月までの累計の「累計」比較
があります。
前年比較で経理が間違っていないかチェック
前年比較の「前年差額」を見てみて、
前年に比べ今年が大きく増加or減少していたら
経理が間違っている可能性があるので
要チェックです。
大きく増加or減少の理由に心当たりがなければ、
・二重計上
・計上漏れ
が発生しているかもしれません。
勘定科目の仕訳を1つ1つ確認するには
「総勘定元帳」
という帳簿で見ることができます。
例えば上の表で
売上高が前年より200万円増えていますが、
こんなに増えた心当たりがないのであれば、
売上が二重計上されているかもしれません。
「売上高」の総勘定元帳をチェックし、
「日付」「金額」が同じ売上が2回入力されていないか
確認しましょう。
前年比較で経営分析
前年と比較して
利益が増えているor減っている
を見てみましょう。
特に利益が減っている場合、
その原因を突き止める必要があります。
利益が減っているのであれば、
・売上が減った
or
・経費が増えた
このどちらかになります。
売上が減っている場合
売上は下の式で計算されます。
売上が減っているということは、
・客単価が減った
・客数が減った
・リピート回数が減った
この3つが考えられます。
前年に比べてどこが良くないのか、
その原因を探り対策を練ります。
経費が増えている場合
前年に比べて経費が増えているのであれば、
・値上げがあった
・ムダ遣いしている
・必要上やむを得ない出費が増えた
が考えられます。
出費を抑えることはできるか、
他の安いところにできるか、
など検討する余地があります。
利益が増えている場合であっても、
今年はなぜうまく行っているのか
その原因を突き止め
さらに良くなるように役立てることができます。
このように
前年比較をすることで
・経理のチェック
・経営分析
ができるので、
今までやったことがない人は
ぜひやってみてください!!