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ひとりで働くメリットとデメリット

私はひとりで税理士として働いています。

「ひとりで働く」という少数派の働き方。
私には合っていますが
誰にでもおススメできるとは思いません。

私が感じる
ひとりで働くメリットとデメリットをお伝えします。

ひとりで働くメリット

他の人が気にならない

私は何かやっているとき
人から声をかけられ中断されるのがしんどいです。

逆に他の人に声をかけるのも
気をつかってタイミングをずっと計ってしまいます。

また、中途半端な時間に仕事が終わりそうなとき
その仕事をゆっくりやって終業まで引き延ばし、
「早く終わんないか」とため息をついていました。

ひとりだったら
他の人から邪魔されることもなく、
仕事が終わればすぐに好きなことができます。

仕事をある程度選べる

絶対にこの仕事はやりたくない
絶対にこんな人と一緒に仕事をしたくない
この連絡手段は取りたくない、など

状況にもよりますが、
自分でどう仕事をするか選ぶことができます。


好きな仕事道具を使うことができる

会社で働いていると、
何年も経った動きの悪いパソコンをいつまでも使っているなど
与えられた仕事道具にイライラすることはありませんか?

ひとりであれば
仕事がしやすいように道具を選ぶことができ
快適な環境に整えることができます。


仕事時間を選ぶことができる

例えば、
空いている平日に遊びに行き

土日に仕事
もしくは
遊びながらでもメールは返信するなど
仕事時間を自由にすることができます。

自分でジャッジできる

上司の判断を仰がなければならない
お客さまへの報告書のフォーマットがイケていない、など

会社で働いていると
何かと時間が取られたり
もっといいやり方があるだろうに・・・と思ったりすることがあっても
自分だけで判断することはできないでしょう。

ひとりだったら
すぐに判断をすることができたり
よりお客さまにとってわかりやすい報告書を作ったり
自分でジャッジすることができます。

固定費が少なくて済む

ひとりで働くのであれば、
自分と家族の生活費+αが稼げればOKです。

他の人へのお給料や
ある程度の広さのある事務所を借りるといった
固定費が少なくて済みます。

そこまでガムシャラに働かず
仕事以外の時間を確保することができます。

ひとりで働くデメリット

代えがきかない

ひとりで働く以上、
体調が悪くても
誰かに代わってもらうことができません。

私も確定申告で忙しい2月に
ぎっくり腰で3日間まともに立つこができない状態になりましたが
そんな中でも自分で作業をしなければならず
とてもつらい思いをしました。

経費は自腹

メリットで「仕事道具を選べる」とあげましたが、
その道具は当然自腹です。

会社であれば、仕事に必要な経費の支払は
会社持ちです。

しかしひとりで働く場合、
ボールペン1本
ちょっとした交通費などでも
すべて自腹です。

もちろん税金の計算上節税にはつながりますが、
自分のおサイフから出ていくことには変わりなく、
毎回痛さを感じるかもしれません。

収入が安定しない

会社員であれば
仕事がヒマなときでも決まったお給料が支払われます。

しかしひとりで働く以上、
仕事がヒマであれば収入はありません。

単価が低いなどなかなか稼げない場合、
馬車馬のように働かないと
暮らすことがままならなくなるでしょう。

もしかすると
会社員時代よりもブラックな状態になるかもしれません。

自分で確定申告しなければならない

会社員の場合
会社が年末調整をしてくれるので
自分で税金を計算することはありません。

しかしひとりで働く場合、
自分で確定申告をして税金を計算しなければなりません。
ある程度確定申告のしくみを勉強することが必要になります。

そもそも数字がわからないと
経営そのものが難しくなります。

数字が苦手、という人は
向かないかもしれません。

税金、社会保険の負担がズッシリ来る

会社員の場合、
お給料から税金・社会保険料を差し引いた残りが振り込まれるので
そこまで負担を感じないのではないでしょうか?

しかしひとりで働く場合、
自分で税金と社会保険料を納付します。

きちんとお金を管理していないと、
その支払いに苦労するかもしれません。

雑用でも何でも自分でやらなければならない

会社であれば、雑用は総務がやってくれるので
自分の仕事に専念できる環境にあります。

しかしひとりであれば
今まで誰かがやってくれた雑用も
全部自分でこなさなければなりません。

契約書を作り、
請求書を作り、
いろいろサインをし、
何かと郵送物があるので郵便局に足を運ぶ・・・

各所への連絡
手続きなどなど。
こまごまとしたことが向かない人は
ここでつまずくかもしれません。

気軽に相談できない

困ったときに
気軽に相談できる相手がいないのも
ひとりで働くデメリットです。

例え仕事仲間がいるとしても、
会社の同僚や上司のように
気軽に相談はできないでしょう。

有料で相談することも考えなければなりません。

自分を律することができないと難しい

ひとりなので、起きる時間からして自由です。
昼夜逆転しても
仕事に支障がなければOKです。

だからといって、ダラダラしてばかりではいられません。
仕事はなくても営業はしなければなりません。

サボり癖がある人には向かないかもしれません。

孤独がつらい

ひとりなので、当然「孤独」です。
いろいろ考えこんでしまうこともあるでしょう。

同業者のSNSを見て
自分はなんてダメなんだと落ち込むかもしれません。

仕事で何かあったときに
「ウンウン、そうだねー」と
分かり合える同僚もいません。

必要以上に余計なことを考えてしまうのが
「孤独」の怖さだと思います。

責任はすべて自分にある

今まで自分が何かミスをしても
それは会社の責任であり、
自分で責任をとることはなかったでしょう。

しかしひとりで働く以上、
責任もすべて自分が取らなければなりません。

そのようなリスクをできるだけ避けるため、
仕事内容やつき合う人は慎重に決めたいものです。


1時間ほどで書いた記事ですが、
こんなにスラスラと項目があがる(特にデメリット)とは
自分でも驚きです。

「ひとりで働く」という働き方は、
気楽なようで
合わない人も結構多いのではないでしょうか。

私は、組織で働くのが難しいと感じる人は
フリーランスの道を模索することに賛成ですが、
フリーランスも決してラクではないということを
ぜひ知ってほしいと思います。



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