子どもの頃から「結婚に向かないな」と感じた私が税理士資格をとった理由
結婚しない人が増え、
その一番の理由は「経済的余裕がないから」
のようです。
しかし私は経済的余裕以前に、
子どもの頃から「結婚はしたくないし、向かないや」と思い
今に至ります。
というのは、結婚している大人として
一番身近な両親がしょっちゅうケンカしていたから。
父も母も気が強く
怒鳴りあいもしばしば。
子どものころは
特に父の機嫌が悪くないか
毎日ビクビクしていました。
パートナーといっても所詮は他人、
何でもわかりあえるなんて期待できるはずもなく、
毎日イライラして暮らすのは
私はしんどいな、と。
だから、早いうちから
「誰かと結婚して一緒に住むなんて絶対ムリ!」
と考えていました。
それならば、自分ひとりの力で
食いっぱぐれないようにしないといけない。
だが、会社組織で働くのは、
きっと向かないだろう・・・
そんなわけで
独立できる「資格」がほしいと
思ったわけです。
そんな中「税理士」を選んだのは、
大学のときに
ホームセンターでレジ打ちのアルバイトをしていたところ
経理の手が足りず、
そちらに回されたときの経験からです。
数字を合わせるという作業が
パズルを解くような感覚で
とてもおもしろく、
当時は簿記の「ボ」の字も知りませんでしたが、
とりあえず独学で日商簿記3級を受けることから
はじめました。
その後8年かけて無事税理士試験に合格し、
今は税理士として独立していますが、
結婚せずに
ひとりで仕事をするという選択は
自分にとって正解だったと思います。
NHK朝ドラ『虎に翼』で
寅ちゃんが家に帰ると家族がピリつき、
「誰が稼いでいると思っているのよ!」のような
セリフを言っているのを聞いて、
ふと
「うちもこんなことがあったな」と
ピリつく家族に思いを馳せ、
自分の原点を思い出しました。