【あつまれ！東方ステーション2023】東方カラオケ歌ってみたステージの思い出

ホーミング紅魔館

昨年のあつまれ！東方ステーションでの思い出に遡ります。
私は別館で開催されたカラオケステージに参加しました。どうしても一度、東方アレンジを人前で歌ってみたいという思いがあり、それがイベントに参加した大きな動機の一つでした。

整理番号を受け取り、ステージが近づくにつれて、どの曲を歌うべきか悩み続けました。
歌いやすく、コールレスポンスがあり、知名度も高く盛り上がりやすい楽曲を選んで安全策を取るか、それとも純粋に好きな曲を歌うか...
迷いに迷った末、私は結局、
もうこんな機会に恵まれることは二度とないだろうな、だからこそ後悔のない選択をと、本当に一番好きなCOOL&CREATEの「人間が大好きなこわれた妖怪の唄」を選びました。

この曲は、私が東方Projectを好きになるきっかけとなった大切な一曲であり、私にとって特別な意味を持つ楽曲です。
河城にとりと、彼女が愛した人間の、寿命差による切なくも避けられない別れ、いわゆる「いつか訪れる結末」を描いた楽曲です。バラードであり、他のポップサウンドのようにハイテンションで盛り上がれるような曲ではありません。
私の技量の無さゆえに観客を盛り上げることはできませんでしたがそれでも一番好きな曲を一曲歌い切ったことに満足し、悔いはないと自分に言い聞かせていました。
ライブステージの第4部「大・東方のど自慢大会」では、素晴らしいパフォーマンスを披露した4名が選出されました。その中で、特に印象に残ったのが3番目に歌唱されたおぼろさんです。
おぼろさんは、娘さんが東方ファンであり、神主に合わせるためにステージに立った「スーパーお母さん」です。幽閉サテライトの「泡沫、哀のまほろば」を披露し、その芯のある優しい歌声で会場を魅了しました。
私はそのパフォーマンスに感動し、終演後にビートまりおさんのチャンネルで行われた感想放送で、おぼろさんを含む4名が一堂に会した際、歓喜の言葉をスパチャで送りました。この機会に感謝の気持ちを伝えたかったのです。
後日、おぼろさんから「カラオケステージで見ていました。『妖怪の唄』を歌った方だと覚えています。素敵な楽曲でした」と言っていただきました。本当に嬉しかったです。
自分の歌唱は拙いものでしたが、間違いなく一番好きなアレンジ曲です。それが誰かに伝わったのなら、歌って良かったと心から思います。
その後、おぼろさんとは秋例や春例で再びお会いし、お話しする機会がありました。それも含めて、とても嬉しかったです。
ちなみに、2023年のど自慢本戦出場者である望月舞夜さん、リップさん、おぼろさん、りんキングさんは、以降親睦を深め、「王凛望朧」としてユニットを結成し、「ぼくらのニコニコ大作戦」で歌唱しています。もう関係性が尊いですね。

すべて、あつまれ！東方ステーションが紡いでくれた縁であり、私にとって掛け替えのない大切な思い出です。『人間が大好きなこわれた妖怪のうた』を歌い、誰かに伝われば、いや、たとえ伝わらなくても自分が納得できればそれでいいと心に決めて臨んだあの日。まさか、その思いが敬愛するおぼろさんに届いていたなんて、これほど光栄なことはありません。
私にとって、あの日のステージは、ただのパフォーマンスの場ではなく、自己表現の場であり、結果として誰かとの繋がりを感じることのできた特別な時間でした。だからこそ、あつまれ！東方ステーションに来ることができたことを、今でも誇りに思います。

私は今年のカラオケステージには参加していません。それは、2024年のカラオケステージ本戦出場者や、踊ってみたチームを見て改めて感じたことですが、私は自分が何かを披露するよりも、本気で好きなことに向き合った人たちが生み出す熱量を応援することのほうが、心から好きなのかもしれません。

改めて、読んでいただきありがとうございました。

最初: 【あつまれ！東方ステーション2024】レポ 1 開催前・オープニング・東方大運動会2


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