【あつまれ!東方ステーション2024】レポ 2 DJぱらどっと&まろんのはじめてのクラブ講座・東方ライブステージ:イノライ・魂音泉


DJぱらどっと&まろんのはじめてのクラブ講座


クラブイベントは、音楽と共に身体を動かしリズムに身を委ねることで一体感を味わえる特別な空間です。しかし、初めての人にとってはどう楽しんでいいのかどうノリに乗るのかが分からないことも多いでしょう。そこで登場したのが、昨年に引き続いたこの「はじめてのクラブ講座」です。給食頭蛮ぱらどっとさんとまろんさんが手掛けるこの時間は、クラブ初心者でも安心して楽しめるように、クラブの楽しみ方を丁寧に解説しながら、実際にその場で体験できる貴重な機会を提供してくれました。

94:02 クラブのノリ方講座の項目が昨年よりさらにわかりやすくなっています。"ビルドアップ"の用語すら使用していない。これだけでもより多くの人にクラブに親しんでもらいたいというお二人の配慮を感じますね。

98:53 1曲目からステージを縦横無尽に使い、自分の真似をしてねと盛り上がり方の手本を示してくれた後で、汗だっくだくのまろんさん

かっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっこいいいい...!!!!!!

震えました。全力で楽しませてくれようとする、むしろそれと同等またはそれ以上にご自身が楽しんでいる姿勢に。「なんか楽しそうなオタクのお兄ちゃん」などと自称しつつ、そのじつ圧倒的なカリスマが溢れ出ています。本気の人がかく汗って美しいんですよ。

108:39 ぱらどっとさんによる、昨年大変な盛り上がりを見せたフルフレーバーアレンジ「Ultimate Taste」の流れを汲む「Hyper banquet」。多様なジャンルのサウンドが切り替わりながらBPMが上昇してゆく様が、観客のボルテージをクライマックスに向けて見事に高めていきます。

この時間は、決してただの「講座」ではなく、クラブの醍醐味を存分に味わえる、まさにライブ体験そのものでした。

東方ライブステージ:イノライ

128:19 この日一番の表だったハプニング。あんなに午前中猛暑であったのにも関わらず、悪天候により雷が変電所に落ちたことで停電し、照明や演奏機材一式が落ちたとのこと。当然、その様子はアーカイブには残っていませんが、責任者のきのしたさんが説明に出てこられたことで「あ、コトなんだな」と理解させられました。
またこの悪天候により、屋外DJも残念ながら中止を余儀なくされたと。
ですが機材トラブルの間、生配信のチャット欄では「​​(゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん!」の弾幕ができていたと。えらい。訓練されたオタク達に拍手喝采。

そして、会場では百花繚乱さんが急遽回して場を繋いでくれていました。
昨年は大変カオスにとっ散らかった借り物競走を、観客の民意に委ねるという形で見事収集させた繚乱さん。そのMC経験の豊富さに裏付けられた大立ち回りの実力が再認識され、今回出番が増えていたのでしょうね。彼なくしてはよりイベントは混乱を招いていたことでしょう。
ビートまりおさんも登場し、停電中にACTRockさんをスマホで撮影し、会場の熱気を伝えています。

こういう予定調和通りにいかない出来事すらも見る側としては「広義のライブ感」だなあと捉えております。観客一人ひとりに辛い思い出を残さないよう、ステージ上の対応やスタッフの配慮が行き届いていました。
そしてハプニング後にも関わらず凄まじいパフォーマンスで盛り上げてくださったNachiさん、ACTRockさんに感服しています。

132:50 締めの「Monsters」は、博麗神社うた祭2022にてイノライが初参戦した際に、全サークル中のトップバッター、しかもイノライのターン1曲目で披露された楽曲です。当時も会場を圧倒したこの楽曲が、今回締めとして選ばれたことに感動しました。ご時世柄もあって大規模ライブの中では声出しが初開放された日だったのもあり、この楽曲が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。


東方ライブステージ:魂音泉

157:49 秘湯歌。
音楽ライブというものは、東方ライブに限らず、抑圧された感情を発露することが許される場であると感じています。そして今回、自分がその感情の発露に直面した瞬間が、この秘湯歌でした。
この日に至るまでに、私自身いろいろな鬱積による抑圧された感情がありました。プライベートなこと、キャリアや大事な家族に関する悩み、それらに淡々と対処して気丈に振る舞いつつ気持ちを押し殺しながら、迷いながらもこの日イベントに来ることを糧にして努力してきたつもりです。

正直に言えば、以前から魂音泉の中でこの曲も好きですが、特別そうだったわけではありませんでした。しかし、いざこの瞬間に立ち会い、この曲を聴いていると、胸の奥から込み上げてくる感情が止まりませんでした。
「好きなものをこうして堪能するために、生きててよかったんだ」そんな気持ちがサビの部分で一気に溢れ出し、嗚咽が止まらず、それでも手を振り続けました。そうなっている姿自体は人に見られたくないのでキャップを深く被って。
終演後、この曲が収録されているCD「EN:CORE」を手に取りました。抹さんはライブの際、「我々は魂音泉。皆さんの生活に『音楽』を届けてきました」とMCでしばしば仰います。その意味を痛感しました。この言葉の通り、音楽が自分の日常の中でどれほど大きな支えとなっているか、この瞬間に改めて感じました。

今、昨年のあつまれの東方音楽ライブ『フーリンキャットマーク』の出番を思い出しています。3曲目「コハク式絶対領域」に過ぎゆく夏を思い馳せ、抑圧された感情が揺さぶられ目頭が熱くなり、ラスト5曲目「女の子ダイヤル」での手を振りながらの大団円は、本当に幸せでした。


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