近頃のかなまいのサークル、かなまいの幻想入りRADIOがグッとくる話
諸兄諸姉の皆様、日々良い東方ライフを満喫されていらっしゃいますでしょうか。
「かなまい」の愛称で親しまれる金澤まいさん。魔理沙の声帯になりたい、いや魔理沙そのものになりたいでお馴染み あとすぐ感極まって泣くでお馴染み の東方ステーションADの声優さんです。代表作は「三者三葉」の小田切双葉ちゃん、「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」の飼い主:松本ひで吉さん、「東方ダンマクカグラ」のリリカ・プリズムリバーなど。自分は直近だと「デュエル・マスターズWin」の「チアスカレート アカネ」「ガ:ナテハ」役を演じてらしたのが印象深いですね。
現実の巫女さんの資格をお持ちだったり、柔道初段だったり実はハイスペックな方です。ご結婚もされており、「いつもポジティブで頼もしい、ラーメンで言うと角煮みたいな」旦那様がいらっしゃいます。
今回は、そんな金澤まいさんの個人サークル「かなまいのサークル」の最近の活動についてグッときたので触れたいと思います。彼女の活動は東方ステーションとも密接に関連しているため、東ステのお話も交えつつ進めていきます。
かなまいのサークル
ステーションの「博麗霊夢特集」などで度々登場する、かなまいさんの描く色鉛筆タッチのイラスト。その画集やデザイングッズなどを兼ねてより頒布されておりました。
そのデザインセンスはグッズ制作にも発揮されており、個人的に好きなのが「虹龍洞もちものトートバック」。シックでいいですよねこれ。
私は東方イベント関連の荷物入れや頒布物入れに限らず、割と日常でも愛用させていただいてます。
かなまいの幻想入りRADIO(幻ラジ)
東方ステーション公式YouTubeチャンネルにて、隔週木曜日更新のこちらのラジオ番組をみなさま拝聴されておりますでしょうか。
「よりライトに東方Projectに触れられる」ことを目的として始まった当該番組。東方我楽多叢誌メディアで連載されている「週間東方キャラクター」の映像版のようなコンセプトの番組です。
「よりライトに」なので、東方をふんわりと知っている、例えばゆっくり実況などで触れたことがあり興味があるが、どのように触れたらいいかわからない方を対象として、彼らのための導線の役割を担ってくれている その割には原作ガチ勢リスナー結構多くね? 、ポップでほのぼのとした雰囲気の番組です。かなまいさんご本人も仰ってますが、手隙でまったりと楽しむこともできます。
またラジオといえば音楽なので、同番組では「この東方アレンジを聞いてくれ!」というコーナーでアレンジ楽曲のクリエイター自薦による試聴・宣伝も行われ、東方既知勢も広く新たな楽曲の発掘を楽しむことができます。
友人Iさん
当該番組を語る上で欠かせないもう一人のパーソナリティ、かなまいさんの"超個人的な友人"で、東方「ミリしら」のIさん。
(ところで「ミリしら」って今も通用するワードなんでしょうか?ずいぶん古いニコニコのジャンルだった覚えがあります)
Iさんは幻ラジ初回からかなまいさんを支える形で登場。インターネット上のアカウント等を一切公開していなく、ガチでかなまいさんのプライベートなご友人でいらっしゃいます。声と演技の良さを見込まれ、かなまいさんから一緒にラジオをしようとオファーされたそうです。
で、番組内でキャラ紹介時のIさんの反応がいちいち良い。
みなさんは知人や友人に自身の好きなコンテンツを布教した経験ってありますでしょうか。Iさんは現在進行形で、かなまいさんおよびステーションから東方キャラを布教されまくっている状態ですが、その際のリアクションが初々しくてたまりません。Iさんは東方がミリしらなだけで、オタク仕草には精通されています。
顕著なのが、「蓬莱山輝夜の巻」てるもこの不死同志ゆえの関係性をかなまいさんが力説した後、
Iさん 「ぼっく、好きですねぇ」(名言)
なんかポケモンアニメのコンテスト審査員スキゾーさんみたいな人格が出てきました。
「理解あるオタクの東方初見時の反応を楽しむ」立派な見どころになっちゃってます。
Iさんは他ジャンルでオタクを嗜まれていたであろうことから、東方を味わう上で欠かせない「キャラクター間の関係性」にいち早く食いついています。ご明察。
Iさんは、パーソナリティでありながら、また大事な大事な東方ファンご新規様です。温かく見守った上で丁重に沼らせて差し上げるべきですねグヘヘ。
「声」と解釈
大前提、東方Project"原作"にはCVという概念は存在しません。上海アリス幻樂団および黄昏フロンティア制作のゲーム内では、セリフこそあれどキャラクターは一切肉声を発しません。
しかし近年の二次創作にはご存じのとおり声当て作品は存在します。
ただし今もなお共通しているのは、あくまでこのキャラの声はこの人、とまで浸透した認識を持たれたキャラはいまだいないということ。無論個々人にとって、その作品内においてはまっていると感じられるキャラは多数いるかと存じます。私個人的には「東方スペルバブル」の魔理沙(大空直美さん)とか紫(伊藤静さん)などはピッタリあってたなと感じました。
だからこそ「このキャラのこういう解釈っていいよね」を楽しめるのもまた東方声当てのあり方として確立されています。
さて幻ラジだと、毎回1人のキャラクターをメインに取り上げ、コーナー「おねがい!幻想郷目安箱」にて、事前に募ったなりきりお便りを、パーソナリティ二人が演じて3通読んで、キャラクターのプロフィール紹介、という流れをとっています。
構成がちょっと特殊で、(おそらく)babaさんの立ち絵をIさんが確認した後、プロフィールの詳細は最初は伝えられずにIさんが演じます。
いやプロフィールを伝えてからの方がいいんじゃないの?と一般に思うかもしれないのですが、これはこれで面白い。
というのも、ミリしらであることを活かして「(かなまいさんのように)東方二次創作に慣れ親しんだ人」からでは到底出てこないようなアプローチの演技が聞けることがあるんですよね。
個人的にグッときたのは、八意永琳の巻で披露された、Iさんのイケメンえーりんボイス。
優しい、母性ある永琳のイメージを持ってたら、なかなか出てこないボイスレンジだったんじゃないでしょうか。渋い演技です。
DJCDかなまいの幻想入りRADIO vol.0
かなまいのサークル初の音楽CD。歌ってみた2曲の披露に加え、幕間でいつものラジオの特別編を聞くことができます。
その中でIさん→かなまいさんに向けられた目安箱お便りで、
「かなまいがまた歌って踊るのをみてみたい」と。
…悲願、叶ってますね。
あつまれ東方ステーション2024
この日披露された「魔理沙になりたいっ!」パフォーマーとスタッフを両立する負荷量に助けを求めたかなまいさんのサポートを、Iさんに任されたそうです。
ステージ上の当時の様子は こちら で執筆しております。
秋例11
「魔理沙になりたいっ!」の完全版PVがYouTubeで公開されました。粗茶さん、三重の人さん、mochiさんなど豪華クリエイター面々が携わりさらに華やかになっています。
個人的にグッときたポイントとしては、
「アリスとパチュリーおるやんけ!!!」
デモ版PVの、魔理沙を応援する面々に彼女らがいないのなぁぜなぁぜ?という疑問とおさらば。しっくり。
(成美は?等を言い出したら、魔理沙はぶっちゃけタラシ 行動範囲が広いキャラなのでほとんどのキャラと絡みがあり、もうキリがありません)
あと、CDの帯がこじれてます。
「魔理沙になりたいっ!」曲よりも何よりもcdの帯が一番強火でした。 pic.twitter.com/JPUNclr030
— 𝐒𝐚𝐫𝐢 (@Sari_th_Fanatic) October 24, 2024
名シーンまとめ
いわゆる切り抜き的なことをこの場で紹介の形でさせていただきます。
第1回:フランドール・スカーレットの巻
フランとレミリアの合体した、フラリアです。←!?!?!?
記念すべき初回からすごい発想のお便りが飛んできてます。
これ、今改めて読んでもらうとしたら、ドラゴンボールのベジット(悟空とベジータが同時に喋る)か、ポケモンのマタドガス(同一個人で重ね録り)で読んでもらいたかったりして。 誰かまた合体お便り出してくれないかな。
第2回:霧雨魔理沙になりたい人生…の巻
まさかの狐夢想さんのお便り。狐夢想さんはその昔2chのなりきりスレを経験されていたとのことで、解像度の高い魔理沙のお便りがさすがです。魔理沙は「か弱〜〜〜いおみ足」とかマジで言ってそうです。
その昔、2ちゃんねるでゲームやアニメキャラのなりきりスレに入り浸っており、その経験が今の作詞に大変生かされております
— 狐夢想🦊11.30草の根「妖26」/12.30東ツ37a (@komso) November 16, 2017
第5回:東風谷早苗の巻
段々と演技にこなれてきたIさん、恥ずかしがりで引っ込み思案寄りの早苗さん役が見事にハマってます。
【第8回:パチュリー・ノーレッジの巻】ゲスト:ビートまりお
まりおさんゲスト回。クークリといえば生涯パチュマリなので、まりおさんのパチュリーに対する造詣の深さが際立ちます。
それを受けてプレッシャーになりながらパチュリーを演じるかなまいさん、タジタジしてます。
西行寺幽々子の巻
幽々子様は萃夢想のあとがきに「幻想郷の外のこの国を心から愛する愛国者である。」という設定がありますが、まさかそんなところ拾ってくるとは。原作に精通した方も見てらっしゃいます。
射命丸文を語る!の巻
草野華余子さんゲストの2回目。
草野さんが射命丸役をロールプレイしてます。めちゃくちゃ貴重なんじゃないですかこれ?こんなの見れるの東ステだけです。
因幡てゐの巻
お便りに拙作を取り上げてしまって恐縮なのですが、意図せず入れた擬態語ワシワシーッで二人がじゃれあってるのが可愛らしく。
かな × I というもはや一つのカップリングです 。 見出してしまいました。
蓬莱山輝夜の巻
怪作。宇宙大皇帝トロピカルフルーティータピオカさん 私がいうのも何ですがなんちゅう名前や による、もはやそのまま同人小冊子にできるレベルの随筆です。急にフランクになる輝夜マジで可愛い。
要望:こういうのもっと見てみたい
言うだけ自由なので。
「原作のキャラクタースポット以外の前提知識」、例えば幻想郷とはなんぞや、どんな場所があるか、みたいなのを掘り下げる特別回なども見てみたいですね。
あと、友人Iさんは匿名のままに、公録をやってほしいですね。
あとがき
東方は歴史あるシリーズであるからこそ、そのコンテキストが多様化し、ロードマップを迷う潜在的ファン候補の多い状態にあると考えております。
「よりライトに」かつ原作寄りの東方に触れられるファンコンテンツは、もっと評価されていいよなと感じました。
ではみなさま今後とも良い東方ライフを。