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「ごめんなさい」を言える勇気
先日、施設(サービス付き高齢者向け住宅)に入所中の義母がかかりつけの医者のミスで、死にかけました。
施設のスタッフから、「お義母さんが具合悪そうです」と連絡を受け、様子を見に行った所、顔面蒼白で意識が朦朧としており、すぐに救急病院に連れていきました。
義母の容態は、医療に詳しくない私が見ても危険だと感じる程でしたが、幸い、搬送先の病院での適切な処置(輸血&点滴)で、一命をとりとめ、体力が回復したところで退院する事ができたので大ごとには至りませんでした。
今回は、施設が提携している訪問診療先の医者が犯した2つのミス(処方ミス&診断ミス)によるもので、何とも言えない怒りがこみ上げてきました。
退院してすぐの訪問診療に、私も立ち合う事ができたので、その医者と直接話をしました。
彼は、義母の部屋に入ってすぐに「本当にごめんなさいね、苦しい思いをさせてしまって・・」と手を握って謝罪をしてくれました。私にも「本当に申し訳ございませんでした」と深々を頭を下げて謝ってくれました。
色々と言いたい事はあったけど、その姿を見て言うのをやめました。医者はきっと自分のミスを認めないだろうと勝手に考えていたのですが、言い訳をせずに自分のミスに向き合う姿を見て、この医者をもう一度信用してみようと思ったのです。もちろん、ミスは許されない事で、命が助かったからそう思えるのかもしれませんが、怒る気にはなれませんでした。
大人になるとなかなか素直に謝罪をすることができません。素直に「ごめんなさい」をいう事は、勇気がいる事です。
悪いことをしたら「謝る」という当たり前のことが当たり前にできる、今回のことで、良好な人間関係を築くには、こういった基本的なことが大切なんだと気付かされました。