6月25日(木)
朝から大きめな地震に叩き起こされた。何か嫌な揺れ方だった。
今日の仕事も滞りなく終わり、私はなぜか本場のチャイが飲みたくてたまらなかった。
いや、理由はある。
夫がYouTubeで見ていた、インドの屋台のチャーハンの作り方の動画内で、現地の人がチャイ屋さんから買ったチャイがやたらと美味しそうだったのだ。
私は元々紅茶好きだし、スタバやタリーズをはじめとするコーヒーショップでもチャイを注文する外道なので、根っからチャイは好みである。
動画を見ながら、「本場のチャイ飲みたいなぁ」と私が呟くと、夫は「お腹壊すよ」と答えた。私とて、あまり衛生状況がよろしくない現地の屋台へ行きたいわけではない。
クックパッドのレシピが、お手軽に本場のチャイを教えてくれるはずだ。
という訳で、チャイを作ろう。
ティーパックの紅茶と、牛乳、砂糖、水。スパイスは、生姜のスライスと、シナモン、カルダモン、クローブ。漂うスパイスの香りは、まさにチャイのそれである。
ごく少量の水とスパイスで、濃い紅茶を煮出すと、黒魔術的な怪しさを醸し出す鍋。
魔女の鍋とネズミ。
3分ほど煮出したら、牛乳を加えて沸騰させ、茶漉しで漉して、砂糖を加えれば完成である。
一口目が、非常にスパイシーだったが、時間が経つにつれて口当たりがまろやかになる。
おおよそ、私が求めていたチャイの味である。上出来だ。