今日のほめコミ◇レシピ
読んでいた本の中で出会った言葉
1.「運をつかむカギは適応にある」
今日のほめコミ◇レシピはこの言葉を描いてみました。
読んでいた本はこちらです。
「還暦からの底力」
この本を手にしたのは、著者の出口治明氏は私の娘が二人通っていた立命館アジア太平洋大学の学長であったこともあり、身近に感じられたからです。
出口氏はライフネット生命の創業者でもあり、アジア太平洋大学の学長には国際公募で選ばれました。APUと呼ばれるこの大学は90か国からの学生を受け入れています。
そんな出口氏の語る「底力」ともいえる言葉が随所にみられる著書です。
紹介したいところは数えきれないですが、その中で今日はこの言葉です。
「運をつかむカギは『適応』にあり」
2.川の流れに身を任せるのが一番素晴らしい人生
著書の中で出口氏は自身のことを「とてもいい加減で怠け者の人間で、かつ人間の歴史を見ていると全く賢くないと考えています」
「要するに、将来何が起こるか誰にもわからないので、川の流れに身を任せるのが一番素晴らしい人生だと常々思っています」
ここを読んで、とても自然体のようでもあるのですが、それで運をつかめるのかなという思いも・・。
まるで、川上から桃が流れてくるようなイメージがしてしまいます。
どんぶらこっこ、どんぶらこっこ・・・
桃につかまって流れていく??
続きがありました。
3.たどり着いた場所で、ベストを尽くす
「だから、川の流れに身を任せて流されていく中でたどり着いたその場所で、自分ができることにベストを尽くすことぐらいしかできません」
置かれた場所で咲きなさい。
この言葉は、ノートルダム清心女子大学の学長をされていたシスター渡辺和子さんの著書のタイトルにもなっています。
なにか、この二つの言葉が重なって見えます。
4.運と適応
出口氏は「ライフネット生命を立ち上げ、APUの学長を務めているのもたまたま幸運な出会いに恵まれただけのことです。まさにダーウィンの進化論が示すように、運と適応だけです。」と、書かれています。
「運」「適応」、そこに運をつかむヒントがある。気になってその先を読み進めました。
出口氏は「運を引き寄せるのも実力のうち」ということに対して全く非科学的な考えといっています。運というのはアトランダムに起こるものだと。
そこから続く、たとえ話がユニークで、かつ、とてもイメージしやすい。
5.棚からぼた餅が・・・
「棚からぼた餅がおちそうなとき、その周囲にいることが運」
適当な時に適当な場所にいることが運だそうです。でも、棚の近くにはほかの人たちもいる。
確かに・・・。
「その中で真っ先に気が付いて、真下に走って大きい口を開けた人だけがぼた餅を食べられる。これが適応です」と。
棚の下にいるだけではいけない。
私はついていない、とか、チャンスが回ってこないとか、と、そういうことを言っている間は、ダッシュもしていないし、大きな口も開けていないのではないかと思いました。
ヨーロッパのことわざで「チャンスの神様は前髪しかない」というのがあります。
目の前に実はチャンスにつながるきっかけがあるにもかかわらず、リスクを考えたり、石橋をたたきすぎて壊していったりしてしまう。
棚の上に落ちてきそうなぼた餅が乗っかってるかどうかは、下を向いていたら見えないし、目の前のことばかり常識にとらわれていたら気が付かない。
人生の目の前の選択をワクワクするほうを選んでいると、見えてくるものが違ってきたりします。
私が「なりたい!」と強く思ったのは、高校をでて客室乗務員を目指したときぐらいです。
あとは、なんだこれは?って感じで目の前にやってきたものに対して
「面白そうかどうか」で決めてきた気がします。
スチュワーデスの後、パソコンインストラクター、マナー講師、エアラインスクール講師、覆面調査員、ほめ達講師、コンサルタント、筆文字アート講師・・・。
60年も人生をやってきていれば、振り返れば選択の連続。
割と自分は運が良いほうかもしれない。と思うのですが、きっと、
直感でダッシュして棚の下で落ちてくるぼた餅をあーーーーんと大きな口で食べてきたのかもしれません。
落ちてきたぼた餅が100%お口に合うかどうかはわからない。
まずかったら吐き出せばよいだけのこと。
なんか、面白そうなことないかな‥と、そう思っていると行動も変わってくる。そして、あちこち行動しているとぼた餅の棚の近くにいることが多くなるのかもしれないですね。
あとは、直感でダッシュして大きな口を開ける。これが適応!
6.広い世界に出ていく
出口氏はこうまとめています。
「何らかのチャンスを得たいと思う人であれば、家にこもっていても仕方がないのです。どんどん外に、広い世界に出ていくしかありません」
コロナで外出の制限もあります。
こんな時は本を開いてみませんか? ぼた餅の棚の近くに行くことができるかもしれません。
ご紹介した著者の出口治明氏は現在、療養中とのことです。
一日も早くお元気になられてキャンパスに戻られることを祈っています。
7.今日、ご紹介した本
還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方
出口治明 講談社現代新書
「還暦からの底力」
今日も、素敵な一日になりますように。