大阪で文楽
ひさびさに大阪でゆっくりできた。年が明けて飲んだのは1日だけ。えらいぞオレ。
4日は文楽を観てから帰京の予定。初春文楽公演の第一部に足を運ぶ。
演目は
寿式三番叟
と
菅原伝授手習鑑
寺入りの段
寺子屋の段
お目当てはやっぱり菅原伝授だろう。YouTubeでちらりと観たことはあっても寺子屋を生で観るのは初めて。
道真公に恩を受けた梅王・松王・桜丸の三つ子の兄弟、今は、松王丸だけが、敵方の藤原時平につかえている。
道真公から書道の極意を伝授され、今は寺子屋をいとなむ武部源蔵は、道真公の息子菅秀才を匿っていますが、敵方にそのことが露見してしまい、秀才の首を討てと迫られる。
源蔵は、思案の末、寺子屋の子供のひとりを代わりにすることとしたが、秀才かつ品格のある子どもはいなかった。しかし、寺子屋にもどると、いかにも品格のある男の子が、新たに入学しており、「この子を身代わりに」と源蔵が思ったところに、時平の家来と松王丸が登場。
覚悟を決めて、身代わりの子の首を討ち差し出す源蔵。管秀才の顔を知っている松王丸は、その首をみて「菅秀才に間違いない」と確認して 立ち去った。実は松王丸は自分の一人息子の小太郎を、あらかじめ寺子屋に入学させておき、源蔵に菅秀才の身替りとして殺させたのだ。
もう歌舞伎にもなっている有名な浄瑠璃だが、執筆直前に大坂で三つ子が生まれたという出来事を組み込んでいて、それが守口市の佐太でのこと。佐太は実家から歩いて5分ほどの距離にある。今回、やっと観劇できた。次は歌舞伎の菅原伝授を楽しみたい。
松王丸の人形遣いは吉田玉男さん。心に秘めた思いのある松王丸を迫力満点で遣ってくれた。
今度の大阪公演は4月になる。また来よう。