このお話をかこうと思ったのは、こういったきっかけからです。
私は10年前にホメオパシーの診察の通訳をしていました。
本国でも大人気のホメオパスだったS 先生のすぐ横で約3年に渡り通訳として経験させてもらったことは、何物にも代えがたい大切な記憶です。
S先生の専属通訳を通して、たくさんの患者さんに出会い、たくさんの症例、様々な変化、そして何より、たくさんの喜びに触れる経験をしました。
約10年前、S先生はこの世を旅立たれました。
私は師と仰いでいたS先生との別れがとても悲しく、
一方で天職と感じていた仕事を失い、途方にくれました。
私は元々通訳だったわけでも、ホメオパスを目指していたわけでもなかったのです。
人生の大きな変化
S先生が亡くなられて数年後、私は縁があって結婚しました。
しかし、結婚生活はだんだんと苦しいものとなっていきました。
結婚生活の終わりを通じて、
私は「自分を大切にしていなかった」気付き、自分を大切にするとはどういうことか、という学びを得ました。
私は人生を振り返ることになりました。
そして、ホメオパシーの通訳をしていた時の事を何よりも思い出しました。
ホメオパシーという療法とその診察を通じて、私は多くの学びを得ました。
それは、S先生から、またS先生と過ごした日々の中で得たものでした。
S先生から預かったこの種は、ホメオパシーという世界だけで咲くものではないと感じています。
幸せに生きることと健康は切り離せないものです。
少しでも痛むところがあったら、あっという間に人生は灰色になります。
それは身体だけではなく、こころもです。
少しでも自分自身とうまく付き合っていくことができたら。
不必要な不安を減らすことができるでしょう。
そして、幸せな人生を送る人が増えたら何よりも嬉しいことです。
ホメオパシーを知っていただいて、あなたの治療の選択肢にホメオパシーも入ることがあれば、なお嬉しいです。
これが、私がS先生のこととホメオパシーのことを書こうと思った大きなきっかけです。