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初フルマラソンin富山マラソン2024

そもそもマラソンを走ること自体初めてな私。2週間前の11月3日(日)、前日とは打って変わった快晴の下、フルマラソンに挑戦してきた。

ずっと走ることが得意だと思っていた。小学校の持久走は1度だけだが10位以内に。中学、高校と球技系の部活動に所属しつつ、全然上達しなかったコート練習よりも、他の部活動との兼ね合いで使えない週の何回かにする走り込みの方が好きだった。体力テストの1つ、シャトルランも好きで、音に追われて走る感じが嫌いではなかった。大学生のころには運動は特にせず、冬以外は自転車中心の生活。そんな学校の体育の延長線で走りを好きになり、本気で走りをやってこなかった20代一般男性がどんなタイムを出せるのか、フルマラソンを走り抜けるとはどういうものなのか、ちょっと試してみたかった。
 
本当は2018~2023年度の6年間富山に居る時に走れば良かった。幸運なことに友人が走っていたのでハードルは低いはずだったのだがなんやかんやで機を逸し毎回出られなかった。エントリー自体も忘れていた自分が恥ずかしいが、大学関係以外の空き時間にはアルバイトや外での活動をしていた私では難しかったのではないかと今になっては思う。
 
4月にエントリーし、無事出走できることとなった富山マラソン。5,6,8月は約10kmを週1ペース。9,10月は15~20kmを週1~2のペースで走ってきた。9月下旬にはそれまでのただのスニーカーから2万円もするランニングシューズに変えて取り組んできた。(adidasのsupernova)そうすると1km5分半ペースが5分ペースでもなんとかなるようになってきた。20km走ってもまだ走りたいと思える自分に驚いた。そして、マラソンを走ることがもともとの目的だが、せっかく富山に帰るのだから、それと同じくらい友人や知人、いろんな人と会う約束をつけ、予想通り、「何故いきなりマラソンに参加するの?」とか「普段どれくらい走ってるの?」といったありがち質問に回答しつつ、いよいよマラソンの日が近づいてきた。

11月1日(マラソン前々日)

朝の6時半に夜勤を終えて帰宅。急いで朝食を摂り、仕事で付いた油(脂)や汗を落とすためにもしっかり風呂に入り、洗濯物も乾かし、最終荷造りを終えると、時刻は9時前。仙台行の電車の本数は決して多くはないため9時過ぎを逃すと20分待ち、それも逃すとそこから40分待ちという状況。余裕をもって直近の電車に乗ることにした。
仙台まで到達、大学の先生に持っていくお土産を「白松がモナカ」(仙台の伝統的な和菓子。母の姉が大好き、自分も好きになった。お勧めはミニモナカ)とふと気になった団子屋で調達。歳を重ねると、袋でぽん、ではなく箱で買っていくべき相手が居るというのを知る。窓口にて乗車する新幹線の変更をし、いったん大宮まで。そこから自由席で富山へ。東京高崎間はものすごく人が乗るようで高崎までは自由席で立った。在来線だと2時間かかるらしいからそりゃこういう選択肢になるか。ただ、新幹線は激重キャリーバッグが置けるスペースがあって助かる。流石に荷物棚に載せるのは無理やから。身軽に立ててよかった。そこからは車窓を眺めたりしてると薬品会社の建物や田んぼが見えてくる。やっぱり富山帰ってきたなあと感じる。半年ぶり。「ただいま」。
 
富山駅南口は少し宣伝広告が減った気がした。ちょっと寂しくなった。だが、この街へ帰ってきた目的は駅でも建物でもない。そこにいる人だということが分かっているから「ちょっと」で済んだのだ。人が思い浮かぶ街に帰ってこれてよかった。街への向き合い方を学ばせてくれたことに改めて感謝である。
3泊させてもらう友人のところに荷物を置き、大学の先生に会いに行き、さらに当時のアルバイト先の友人にも食事に行った。予定を詰めたので最後以外は時間を気にしながらの再会となってしまったのが悲しかった。今度はあまり予定を詰めすぎずに行けると良い。

11月2日(マラソン前日)

宿主は東京に行くというので、途中の新富町電停で別れ、1度だけ行ったことのある「ぺんぎん食堂」の上にある「つぶ屋」(おにぎり専門店)にようやく行けた。マラソンの話を少ししながら雑談できたことに気分も上向きつつ店を後にした。そのあと富山駅のおにぎり&ますずし店の「源」に寄り、市総合体育館に受付に行った。人は多かったが割とスムーズに進んだ。窓口がいくつも用意されていたからだろう、それでも明日がんばろ&楽しも。という気持ちにさせてくれるから嬉しい。そのあとずっと富山でお世話になっていた美容師さんのところに髪を切りに行った。いつもはほとんどラジオの話しかしていないが、翌日にはお互い走るからマラソンの話に終始した。半年たっても変わらずに話せる相手がいて本当に嬉しいし恵まれてる。夜はまた飲みに行ったが、一応ビール1杯で抑えておいた。翌日に残さないために。シャワーを浴びて22:30ごろ就寝。ここからはもう完全に自分の家状態。
 

11月3日(マラソン当日)

朝4:30起床。布団を準備しておいてくれた友人のお陰もあり6時間しっかり寝れた。こんなに起きるのがワクワクするのはいつぶりだろう。能代のキャラバンフェス2日目の宿の朝以来だろうか。
前日に「つぶ屋」で購入したおにぎり2つと唐揚げを平らげ、5:30に出発。朝に向かう空の下、髭を剃る時間がなかったのが心残りで後から見る写真が恥ずかしい。歩いて向かう途中、富山大橋で朝ランしていたランナーに「富山マラソン走るんですか、頑張ってください!」と声をかけられた。こんなせせこましい世の中だけどやっぱり嬉しかった。元バイト先のセブンイレブンにケアリーブとカイロを買うために寄った。当時も夜勤週5で入っていたおじさんいたけどやっぱり気づかれなかったし、ここでは声をかけるようなことはしなかった。別にそこまで仲良かったわけでもないしな。他人に近い知人なんだからそこまで気を遣う必要もあるまい。6:00ごろ富山駅に到着。Suicaで改札も難なく通過、止まっていた高岡行の臨時列車に乗る。車内はもちろん混んでいたが、乗れてよかった。周りにランナーしかいないこともあってワクワクは続く。高岡駅で降りて、古城公園に到着したころには時刻は朝7:00まえ。到着後ストレッチ、いただいたチロルチョコ、前日にVドラッグで購入したアミノバイタルゼリーを摂取、荷物を預け、工芸高校グラウンドで3km走った。(1km5分半ペース)とはいえ最初5分50秒になってたけど。スタートはFブロックだったが、H&Kブロックの知り合いに会えないかと超反対側のKブロック近くのお手洗いに並ぶ。結局会えず、8:38頃にFブロックのスタートエリアに並んだ。かなり人が多く8:40の整列締め切りに間に合わなくなると思った。ここから20分待つのがなかなか辛かった。誰も知り合いもいなかったので。それでも写真を撮ってくれる人がいるとちょっとだけ緊張がほぐれた。
そして9:00。初めてフルマラソンを走る忘れられない日になった。
中学の卓球、高校のバレーと運動部に所属していても、基本的には控えメンバー。メインは応援する側だった私、普段のランニングも1人で行うだけに、今回いろんな見知らぬ人が沿道で応援してくれたのがとっても嬉しかった。運動会や体育祭で忘れかけていた応援されることによる力、あの時は感じられなかったけど今回は強く後押ししてくれた。
6分遅れでスタートラインを通過。最初の3kmは人混みでうまく進めなかったものの、そこから外側に回るなどランナーの抜き方を学び自分のペースで足を運ぶ。それでも庄川沿いの入口手前まではランナーが多かった。沿道はというと、序盤の高岡は特に人が多かった。ハイタッチにも応えてただひたすらに嬉し楽しい前半だった。23km(新湊大橋のあと)くらいまでは普段通り走れた(5〜6分/km)。ただ、新湊大橋上り向かい風の疲労が確実に溜まっていたのだろうか、橋の東側に入ると一気にペースが落ちた。トイレで1回足踏みを食らい、そこからもう足を無理矢理前に進めるしかない状況に。ここでリタイアかもなあと思いつつ。苦しみつつとりあえず歩みを進める。残り10kmくらいから「足前、腕振る」を意識&声出しでなんとかなったにはなったが結局北代上り坂で失速。下り坂で息を吹き返すもやはりきつい。残り200mで全力を出してゴール。4時間12分17秒。

総括

4時間切りなんて余裕やろと思ってた自分が馬鹿やったわ。やはり直前期は30km走を月1でもしておかないときつすぎる。ともあれ、ハーフはキロ5で余裕やということがわかったのは大きな収穫だった。来年またリベンジに行ったる。あと序盤は給水所立ち寄りなしでもなんとかなる。今年は風が強かっただけ。大丈夫。給食は欲しいやつ貰いに行くくらいのイメージで。

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