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楽天/SBI・SCHD:完全解説ガイド
楽天SCHDは2023年9月の販売開始からわずか3ヶ月で890億円もの資金を集め、楽天証券の積立設定件数ランキングで5位にランクインするなど、大きな注目を集めています。なぜこれほどまでに人気を集めているのでしょうか?
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SCHDとは?
SCHDは「アメリカの高配当株の詰め合わせ」と表現できる投資信託です。以下の厳格な基準で銘柄が選定されています:
10年以上連続での配当実績
時価総額5億ドル(約750億円)以上
安定した収益性と健全な財務体質
上記条件を満たす上位100社に投資
1銘柄への投資上限4%、単一業種への投資上限25%で分散投資
2011年から運用を開始し、配当収入と株価上昇の両方を追求する戦略を取っています。
SCHDの3つの魅力
1. 定期的な配当金
3ヶ月ごとの配当金支払い
配当利回りは約3%を維持(2023年は3.59%)
さらに、配当金は継続的な上昇トレンドを示しており、インカムゲインの成長が期待できます。
2. 株価の上昇傾向
長期的に見て右肩上がりの傾向を示しています。短期的な下落局面はありますが、全体としては上昇トレンドを維持しています。
3. 低コスト
運用手数料は非常に合理的です:
楽天SCHD:0.192%
SBI-SCHD:0.1238%
(100万円投資の場合、年間1,000~2,000円程度)
よくある疑問への回答
Q1: 楽天証券とSBI証券、どちらを選ぶべき?
結論:どちらでも問題ありません
手数料の差は僅か
配当月の違い(楽天:3,6,9,12月、SBI:2,5,8,11月)も運用に影響なし
Q2: NISAと特定口座、どちらで運用すべき?
重要なポイント:
NISAの投資枠を使い切る場合は特定口座での運用を推奨
配当金の再投資はNISAの枠を消費
複利効果を最大限活用したい場合は、S&P500のようなファンド内再投資型の商品がより適切
Q3: 税金について
基本的な課税構造:
特定口座:20.315%(米国課税10%は還付)
NISA:10%課税(配当金のみ)
Q4: S&P500との比較
重要な違い:
SCHDは定期的な配当収入重視の「自分年金」的な商品
純粋な資産増加を目指すなら、S&P500の方が有利
配当課税の影響
より高い成長率
結論
SCHDは定期的な収入を重視する投資家に適していますが、純粋な資産形成を目指す場合は、S&P500などの方が合理的な選択となる可能性が高いでしょう。投資目的に応じて、適切な商品を選択することが重要です。