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手強い相手に出会った時

今週でちょうど1学期目が終わる。長かったような、あっという間だったような不思議な感じだ。(とは言ってもまだ締め切りが延びた課題もあるので、実際に休みになるのは週明けになると思うけども…。)

私はというと最終課題ラッシュが続いていて、睡眠時間が平均4時間ぐらいの日々が続いていた。眠りに落ちるギリギリまでMacに向かっていて、本当に時間がない。睡眠時間がなければないほど、目の前のことしか考えられなくなる。知らないうちに、視野が狭くなり、余裕が無くなっていた。

そんな生活をしていた先週とある課題で、どうしても自分の目の前の作品がぱっとしない、いいと思えない、フィードバックをもらってもなんだかしっくりこなくて締め切り1週間前にアイデアをやり直さないといけなくなってしまった。全く次の手が思いつかず、頭を抱えていた。

その夜に、たまたまニューヨークに住んでいる前職の友人のお家にお邪魔して鍋をすることになった。

鍋をしている中で話題になったのは、就活中のこと。聞けば入社面接の時に、彼女はかなりの圧迫面接を受けたらしい。物腰が柔らかな彼女で、その状況が全然想像できなかったけれども、

「それで、どうやって突破したの?」と聞いたら一言。


「とにかく目の前の面接官から笑いを取ることしか考えていなかった。」


彼女はある日ふと思い立って大学を辞めてアメリカに行ったり、普通に考えたら「なんでそんな道を選んだんだ…?」という選択をたくさんしてきた人だった。就活の面接だと、自分をよく見せよう、頭の回転が早くて、優秀なんだと大きく見せようとしてしまうけれども、彼女の場合は、そういう部分もあえて隠さないで、全て正直に伝えつつ、逆に「どうしたら笑ってくれるか」「どうしたらもっと面白いか」を考えていたらしい。

そのエピソードが面白すぎて、その週で一番たくさん笑った日だった。

そんな中でふと、今私も課題のことしか集中していなかったけれども、

もっと目の前のことを楽しくするにはどうしたらいいだろう?

この作品を見た人が少しでも楽しい気持ちになるにはどう工夫できるだろう?

という視点があった方が幸せだなと思った。
結局その会話のおかげで最終課題もなんとかアイデアを形にすることができた。笑いと、楽しめる余白を持つことって本当に大事。

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