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花を咲かせるマスク

コロナ禍になって、マスクをつけて外出することはもはや日常に浸透しているけれども、ここ2年間ほどで、道端や神社などにマスクが捨てられているのを見かけるようになった。マスクは一時期必需品としてドラッグストアに行列を成していたほどだったけれども、こういう打ち捨てられたマスクを見ると、新しい課題が生まれつつあるんだなともやもやする。

そんな中で、オランダのデザイナーが考案したとあるマスクが気になった。”Marie Bee Bloom”という100%生分解性のマスクで、マスクの中には花の種が入っている。

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使い終わった後に土に埋めて、水を与えると、数日で芽を出すようになっているらしい。マスク自体もライスペーパーで出来ており、芽が出てくると野花を咲かせる、「育てるマスク」になっているそう。オランダはチューリップのイメージが強い通り、日常の中でも花を育てたり、飾ることが身近。このアイデアもミツバチや虫も含めて環境をより豊かにすることを意識して作られたのだそうだ。

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ただ、マスクを使って捨てるだけでなくて、育てることで捨てることへの背徳感も無くなるし、どんな花が育つか楽しみなのはすごくいい仕掛けだと思う。元々グリーティングカードや名刺の中に植物の種を仕込む技術はあったが、それをマスクに応用する工夫がとても素敵で、コロナ禍だからこそ、心が和む素敵なマスクだと思った。

参照元:https://www.mariebeebloom.com/?lang=en



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