妻が突然怒るというのは誤解です
私が中学生の頃はやっていた?「大地讃頌」という合唱曲があり、その中に「母なる大地のふところに~」という歌詞がある。
自分が妻になって母になって思うことには、大地に例えられる女性の心の地下には、確かに脈々とマグマのような感情の奔流が流れているということだ。これは本人が意識せずにいる場合も多いし、実は本人にもコントロールしにくいものだ。
人が突然どかーんと怒ることを「噴火」と表現する場合がある。「噴火」というのは目には見えないけど、地面の下で何らかの原因でマグマの圧力が高まって、地下水だったり、マグマ本体だったりが「どかーん」と吹き出す。
妻もおんなじ。目には見えないけど、マグマみたいな感情の流れがあって、夫が何かストレスになるようなことをしでかすと、ゴポっと圧力がかかって沸き立つ。だけど、普段はゴポぐらいだと理性で抑えられてるから、表には出てこない。
これがね、ゴポゴポぐらいになる圧力が常時かかっている状態だと、理性だけではそんなに長くはもたなくて、ちょっとした圧力で「どかーん」と行ってしまう。
つまり妻は突然怒るのではなく、そこまで蓄積された圧力(ストレス)が限界に達して怒るので、その限界に達した引き金が大したことでなかったりすることも往々にしてあるけど、夫はその引き金事項しか見てなくて「何でこんなことでそんなに怒るのかわからん…」となり、その分からなさがまた妻の怒りに拍車をかける構図…もとい地獄絵図。
妻は自分の心の地下のマグマにかかっている圧力(ストレス)を自覚し、それをこまめに取り除く練習をしないとならないし、夫は妻は火山であり、圧力が限界を迎えると噴火するものだということを知っておいて欲しい。あなたの妻は普通の状態に見えても、心の地下でグツグツしているかもしれない。
我が家は小爆発でガス抜きをすることにしている。正直、夫という生き物は妻が優しくオブラートに包んで不満を言っても、全く伝わらない。ちょっと噴火気味で脅した方がいいくらいだ。できれば爆発せずに、お互い伝えたいことが伝わるような関係性が良いことは言うまでもない。
私は男性ではないので、夫婦関係における男性のメンタリティ的特性はよく分からない。もしこの記事を読んだ男性の方で、女性のマグマと対比できるような男性のメンタリティ的特性があるのであれば、ぜひ教えていただきたいと思う。